○忍んできた夜・鬼灯サイド5○

(今度は何をするつもりですかっ・・・)



一度射精して興奮が収まった鬼灯は、少し冷静になって白澤の行動を探る。そのまま身体に覆いかぶさられ、きっちり着込まれた長襦袢の襟に手をかけられる。



心臓の鼓動をようやく抑えられていたことは幸いだったが、まだ続けられる白澤の狼藉に鬼灯は戸惑ってしまう。



長襦袢の胸元を左右に割られ、予想通り上半身を裸に剥かれてしまう。しかし思った以上に着物を大きく脱がされ、鬼灯の心が焦る。
今までの白澤にされた下半身の愛撫のせいで、上半身も強い発情状態になってしまっている。
触れられてもいないのに体のあちこちがヒクヒクと痙攣し、胸の突起は充血しきって硬く尖り、衣擦れだけでも息を飲んでしまうほどの快感が走った。



(今夜の私の身体、なんだかおかしいです・・・こんなに欲情して、止められな・・・っっ!)



鬼灯が自らの体の変調に戸惑っていると、白澤の熱い両手で腰を掴まれ、そのまま脇腹へ滑らされる。



「・・・・・・っ!」



なんとか声は堪えたものの、ゾクゾクと走る快感は制御できない。何度かゆるゆると腰から脇腹の間を往復され、絶え間なく与えられる感触につい感じ入ってしまい、快感の吐息をふうふうと吐き続ける。
さらに手のひらは敏感な腹筋や下腹を這い回り、背中に回された手が窪みをなぞった時、快感に耐えられず声が出そうになり、なんとか溜息を吐くだけでやり過ごした。



(も、もう触るなっ・・・これ以上は、我慢できない・・・)



普段の情交でも、こんな僅かな愛撫で感じてしまうことはあまりない。自分の体がどうしてこうなってしまっているのか理解できない。感じているのに我慢しなければならない状態に、単に欲情を煽られているだけなのか・・・



今も、指先が脇腹を撫で上げているだけで耐えられない。体はヒクヒクと反応し、自分でも動いているのがわかっていて止められない。
掛け布団の中に隠れて白澤が次にどんな動きをするのか予想がつかない。次はどこを触られるんだろうと不安にかられていると、腰周りを撫で上げられて、声を抑えるために生唾を飲み込んでしまう。
白澤に音が聞こえないか心配だったが、快感を堪える吐息も抑えられない。



先程から痛いほど反応している胸の突起が、ビクンビクンと疼き始めている。自分でもはしたいと思いながらも、掛け布団が擦れただけで上半身を軽くはね上げてしまうほど敏感になってしまっている。



そんな時に白澤の手で突起に近い場所に手を回され、いよいよ体の反応が抑えられなくなってしまう。


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