●いろかにほへと4●
「んんっ!」
突然の行為に驚くと同時に、次いで訪れた甘い電気に鬼灯の身体が震える。
「すごっ・・・こんなに柔らかいのに、張りがあって、あったかくて気持ちいい・・・」
白澤に「きもちいい」と言われ、鬼灯の身体の芯がズクン、と脈動した。再び口づけを再開され、今度は舌を差し入れられる激しい行為へと変わってゆく。
同時に両胸を弄られ、鬼灯の中で、とろ・・・と蜜がこぼれるような甘やかな感覚が生じた。
(ふあ、だめです、口づけされながら、胸触られるの・・・凄い、感じて、ああ・・・)
身体に触れてくる白澤の手を乱暴に振り払おうと手を上げたが、その手は力なく白澤の腕にひっかけられた。
「んん、ん、んぐっ・・・」
舌で口腔をめちゃくちゃにまさぐられ、上あごを舐められると頭の芯が痺れてくる。
その痺れの発生が頭だけではなく、両胸にも生じ、ますます鬼灯は思考能力を奪われて、身体をどんどん火照らせてゆく。
鬼灯が抵抗しないのを良いことに、白澤は勝手知ったかのように白い胸を撫で回す。たわわな質感を持った花房を下からすくい上げ、形が変わらない程度の強さで掌全体で柔らかに揉み上げ、徐々に鬼灯の欲情を煽ってゆくと、最も敏感な先端に指をかけた。
「んあっ・・・!」
ビリリ、と一気に快感の電流が身体を駆け巡り、それが腰にまで響いてくる。
足元がおぼつかなくなり、立っていられなくなった鬼灯は、そのまま崩れるように椅子に身体を預け、さらに白澤がその上に覆いかぶさってくる。
尻もちをついた反動で柔房が弾み、桜色の突起が激しく上下したが、いくら跳ね動いてもその形は崩れず、見事な釣鐘型を維持し、硬くなった突先が綺麗に上を向いている。
鬼灯の唇を解放し、胸にかけていた手を収め、着物の裾に手をかける。
「あ、だめ、だめですっ・・・」
(人がくるかも・・・っ)
しかし、鬼灯の心臓はトクトクと高鳴り、身体はすでにこの先の展開を待ち望んでいる状態だった。そんな自分の高揚を感じながらも、冷静にそれを見つめる思考も同時に働く。
(身体に触られると・・・頭が痺れて動けなくなってしまう。私の身体は、こんなに刺激に弱いものだったのか?)
快感に負けてしまう自分の身体に打ちひしがれながら、心情などしらない白澤は着物の裾を太腿の付け根まで大胆に引き上げる。
目を向くほどの白い脚が突然出現し、黒い着物との対比で真っ白同然だ。膝から下は想像を絶するほど美しいラインを描き、椅子に乗せられた太腿が、男なら誰しも垂涎する肉感に満ちていて、脚好きの人物ならばこれだけで一目ぼれしてしまう美脚だった。
捲り上げられた着物は、下着が見えるか見えないかのギリギリの部分でとどまり、その先の陰影がゾッとするほどの色香を醸し出している。
そして、誰もが暴きたいその奥まった暗がりへと、白澤が手を差し入れた。
「うぁっ・・・!これ以上は、だめですっ・・・!」
下着越しであるにもかかわらず、胸で十分欲情させられた鬼灯に、最も強烈に快感を感じる部分に指を這わされ、知らず両足がビクビクと跳ね上がる。
「いいよ、このまま擦ってあげるから、一回イキなよ・・・」
布越しに秘められた部分を擦られ、切ない気分が一気にせりあがり、鬼灯の白い肌がどんどん紅潮してゆく。
まるで、蕾の華が開花していくような凄艶さがそこにあった。
白澤の指が、下着越しに秘部へ接触を続けている。
下着の布一枚を通してだが、その布の繊維が超敏感な蜜口を刺激し、鬼灯の腰に何度も愉悦の電流が流れてくる。
「ああっ、やめ、胸、同時に触ら・・・ないでっ・・・」
片手で秘部を擦り、片手で弾む膨らみを愛撫し続ける。
最も敏感と言ってよい性感帯を二か所同時に責められて、鬼灯の思考は快楽を追い求めることだけに傾いた。
「んんっ!そこは、ダメっ・・・!」
白澤の指先が下着を通して最も敏感な陰核に当たり、指先で弄ぶように転がされ、鬼灯はたちまち快楽の虜になってしまう。
口づけで高められて、花房への愛撫で頭を鈍化させられ、甘い発情で鬼灯の身体がしっとりと汗ばみ、周囲に雄を引き付ける香りを漂わせるようになる。
「ああっ!やめて、やめっ・・・!」
陰核の真上に指先を置かれ、トントンと軽く叩かれるだけで、鬼灯の腰が面白いほどにビクビクと跳ね上がる。