●いろかにほへと20●

鬼灯は周囲にいる女獄卒たちから不穏な空気を感じ取っていた。
彼女たちの目は、全員薄ら笑いを浮かべているが、目は完全に笑っていないような気がする。



「んんっ!」



両足の間を掌で撫で上げられ、反射的に腰が跳ね上がる。
しかしその感触は驚くほど甘美で、鬼灯の身体はそれだけで情欲の炎が灯ってしまった。



女獄卒たちに今も弄ばれ続け、絶頂まで迎えてしまった上半身に続き、これで全身が発情状態になってしまっている。
そうなると、火照り始めた鬼灯の身体は純粋に快楽を追い求め、暴走し始めてしまう。



「うっ・・・んんっ!」



弱い胸の先端を軽く抓まれ、はしたない声が漏れてしまう。
昨夜散々に焼き付けられた女の快楽がよみがえり、甘い声が口をついて出てしまう。
荒々しい男の手つきではなく、たおやかな女のしなやかな暖かい指が肌の上を滑り、鬼灯を否応なく感じさせてゆく。



鬼灯に自覚はなかったが、その美貌はほんのりと紅潮し、雪のように白い肌も桜色に上気し始めている。
周囲にはむせかえるような甘い色香が立ち込め、鬼灯の小さな口からこぼれる吐息が、その熱を上昇させていた。
美しい鬼の艶姿に、周囲の女たちからも熱いため息が漏れる。



「鬼灯様、本当にお綺麗ですね・・・」



「この肌の触り心地なんて、最高です・・・。殿方なんて、すぐに虜にしてしまいますね・・・」



そう言って鬼灯の腹筋を指でなぞり、その感触に鬼灯の肌が敏感に反応する。



「おっぱいなんて、こんなに大きいのに形は張ってて、本当に綺麗・・・」



「ぅあ、さ、触らないでくださいっ・・・!」



柔肉を下から大きくすくい上げられ、離されると、ぶるん、と乳房が大きく揺れる。
妙なローションのせいで触れる空気にさえビリビリと感じてしまう鬼灯に、この動きは衝撃だった。
しかも、女獄卒たちの動きはこれだけにとどまらず、無数の手が極めて敏感になった乳房を縦横無尽に撫で擦り、鬼灯の快楽を休ませない。



女獄卒たちの愛撫の一つ一つに背中を仰け反らせ、知らず知らずの内に周囲を楽しませてしまっている。
しかし、今の鬼灯は与えられるまま感じるしかできず、再び訪れそうな胸絶頂に胸を高鳴らせていた。



(ううっ、怪しい感覚が、また・・・ふあぁぁ・・・なんでこんあに触り方が巧みなんですか?優しく触られているのに、こんなにゾクゾクしてしまうなんて・・・!)



「あぁっ・・・!」



指の腹で硬くなった先端を押しつぶされ、快感の電流が走る。
しかし、与えられるのは胸への刺激だけではない。



「こちらにも刺激を与えていきますね、鬼灯様・・・」



見事な肉感と張りを持った両太ももの間へ手が滑り込み、最も感じる部分を指の腹で撫で上げられる。



「っ・・・!」



たったそれだけで鬼灯の身体は大きく仰け反り、その強い反応で拘束されているベッドがガタンと揺れる。



「はぁ、そこは、関係ないですっ、やめ、ふあっ!あ、あっ!」



何度も下から上へゆるゆると撫で回され、甘美な感触が否応もなくせりあがってくる。
女獄卒の手管は慣れたもので、タッチするようなわずかな接触だけを与え、決定的な刺激は与えてこない。
それでも、極めて敏感になってしまっている鬼灯の下半身は、震える内腿と、疼く両足の間を擦る柔らかい掌へ過剰に反応してしまう。



「んぐっ、くっ・・・!ふあっ!やめ、な、さ・・・!っっ!」



鬼灯が反抗の声をあげると、下着越しに、硬くなり始めた雛先を指で上から押し付けられ、黙らされる。
思い快感の電流が下半身を突き抜け、その甘美な快感につい浸りがちになってしまう。



「ふふ、濡れてらっしゃいますよ、鬼灯様・・・」



嘲笑うような女獄卒の声に、鬼灯の羞恥が一気に上がる。



ただのマッサージという施術だというのに、四肢をガッチリと拘束され、怪しいローションで脱力させられ、女性として恥ずべき部分を弄ばれまくっている。



(こ、これがまともなマッサージかっ・・・!)



怒りがこみ上げるが、乳房に施される愛撫ですぐに霧散させられてしまう。
白い肌の上には汗が伝い、一方的に与えられる快感に、鬼灯の身体はあちこちをヒクヒクと痙攣させていた。



体温が一気に上昇し、身体中の性感が快楽を求めて口をあけ始める。
愛撫される乳房の感覚が甘く、再び絶頂を迎えようと昂ぶり始めている。
軽いタッチで触れられていた両足の間も、今では指先を強く押し当てられ、小刻みに上下へ擦られていた。
下半身が熱くなり、一擦りごとに快感が増し、絶頂へと近づいていることを自覚させられる。



(い、いやです、こんな、大勢の前で、はしたなすぎるっ・・・!)



「はぁぁっ、や、やめ、んんんっ!あぁっ!あっ!ぁっ!」



制止の声も、快感のせいで小鳥が鳴くような可憐な嬌声にすり替わって、意味をなさなくなってしまう。



「鬼灯様、このままお体を任せて、達してくださいね・・・」



耳を舌で舐められながら囁かれ、鬼灯の羞恥が上昇する。



(イカない、絶対に、イカないっ・・・!)



しかし、乳房を扱う手の動きは激しく、両足の間を責める手の動きは激しくなる。
両足を開かれたまま拘束され、閉じることも抵抗することもできず、鬼灯の身体は女獄卒たちにされるがままだった。



「くぅっ!あ、あぁっ!あぁぁあっ!んうぅっ・・・・!」



両胸の先端を指先で激しく転がされ、下半身を火起こしのように激しく擦られ、鬼灯はあえなく上半身、下半身で同時に絶頂を迎える。



「あぁぁっ!あっ・・・んぐぅぅ・・・・」



絶頂の頂点を迎えて、緩やかに降りる間も激しく擦られ、再び軽く絶頂を迎えてしまう。



下半身がビクビクと跳ね上がり、下着から艶美な愛液が伝い、太腿を濡らす。



「ふぅ・・・ん・・・ぅう・・・・」



女獄卒たちの手の動きが緩やかになっていくのに比例して、鬼灯の意識は闇に沈んだ。


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