早速書いた新作チョロだし!

ウエーイ!

エロス部分は伏せて違うところだけUPだぜ!
「エロなしかよ!?」
という方は残念!また後日ね!というわけで、まあ新作はこんなカンジで進めていこうと・・・
ちなみに、「西洋~」もむっちゃ意欲的に書き始めています。
どうした!?


「最近、白澤さんが女の子とあんまり遊んでいないんですよ・・・」



桃太郎に相談をもちかけられ、鬼灯はその話の内容に眉をひそめた。



白澤は病的なほど女性が好きで、すぐ考えなしで連絡をとりつけてダブルブッキングどころかトリプル、カルテットブッキンクなどという愚かな事をしでかしてしまうことも多々ある。
そんな彼が、女性とあまり交友してないとは、かなり異常な事態だった。



「爺ですからね。そろそろ、性欲も減退したんですかね?」



「いや、どうなんでしょう・・・。そんで、最近キモチワルイことに僕に優しいんです・・・」



それを聞いて、鬼灯はますます眉間に皺を寄せた。
白澤の元で住み込みながら薬剤の修業をしている桃太郎だったが、その月給は5万円。
衣食住が確保されているとはいえ、好待遇とは言えない環境だったが、最近給料がいきなり倍になって、接し方も随分優しいらしいのだ。
身体の調子はどうだとか、疲れているなら休めとか、進んで有効な生薬の作り方などを熱心におしえてくれたり、それはもう、天地が引っくり返るような可愛がりようなのだそうだ。



「よくしてくれるのはいいんですが、急にこうなって、なんだか気味が悪いッス・・・」



桃太郎がそう言うのも無理はない。
実は、鬼灯にも最近、白澤が妙になりつつあるのを感じ取っていた。



身体の関係はあるものの、基本白澤は鬼灯には辛辣である。
電話やメールがあっても、必要最低限の事しか会話しないし、悪態までついてくる。



その白澤だが、最近電話口でも妙に細やかで優しい。
第一、彼から連絡が入る頻度が明らかに増えているのだ。



鬼灯がかねてから欲しがっていた貴重な生薬の提供や、彼の体調を気遣う言葉・・・最初は皮肉か嫌味だと思っていたが、その声は明るくて裏表が感じられず、鬼灯も何度
「変なものを食べたか?」と尋ねたが、白澤は笑って否定するだけだ。



「まあ、急に丸くなったのは善いことではあると思いますが・・・・」



しかし、鬼灯は物足りない思いをしている。
自分と対等な関係にある喧嘩相手がいなくなるのが、これほどつまらなくなるとは思いもよらなかった。
しかし、それと同時に気持ちの悪さも感じている。
無類の女好きで、男は「そこにいる」としか認識していないような男が、急に自分や桃太郎に注意を向けるようになった・・・



(また変な実験でおかしくなったんじゃないでしょうね・・・)



十中八九そうだろうと呆れながら、鬼灯は久々に桃源郷へと足を運んでみるとかいう気分になった。




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