○忘我の君ちょっとだけ○
体の調子がアレなので・・・・・
すみません、ちょっとです。
これから本格的にエロくなるので、
次回は後ろに気を付けてください。
王の手が下から伸び、鬼灯の長襦袢をくくっている帯にかかる。しっかりと結ばれているはずの帯はいとも簡単に着物から離れ、一瞬空気を含んで朱が舞い上がる。
その間から見え隠れする白い肌に、眩暈がしそうなほどの色香が醸し出されていた。
全裸になった鬼灯の白い身体を大きな手でするすると撫で回し、その滑らかな肌の感触を愉しむ。
性感帯を通ると、鬼灯の肌がビク、と小さく反応し、その反応の感覚はやがて短くなり、とうとう鬼灯の口から喘ぎ声として発散した。
「ぁぁっ・・・・」
わずかに聞き取れた程度だったが、その一声で身体中の血液が沸騰するほど、雄ならば欲情する。
白澤も例に漏れず、一瞬おとなしくしていた身体を再び暴れさせ、ガムテープでふさがれた口を懸命に動かしてもがきまくっている。
「んっ・・・なんですか・・・」
「いや、せっかく観客がいるものだからな・・・」
そう言って王は鬼灯の白い身体を両手に抱くと、くるりと反転させて白澤と対峙させた。
一瞬目があったが、両者の瞳の色は正反対だった。
一方は嫉妬で目を血走らせ、一方は欲情で涙を潤ませている。
自分の裸を見られているのと、さすがに白澤に面と向かって自分の痴態をみせるのは気が引けている鬼灯だったが、背後から逞しい身体に抱きすくめられ、背中に分厚い胸板を感じ、後ろから軽くのしかかられて、逃げ場をふさがれた。
「悪趣味では・・・?」
「最初にこれを極め込んだのはおまえだ。ならば、皿まで食わせてやるまでよ・・・な?」
最後の呼びかけは白澤に向けてだったが、当然白澤の口から感謝の言葉など出るはずもなく、動かせない口から意味不明の濁音を含んだ嬌声を発し続けている。
「王・・・その、私はここまでするつもりは・・・っ」