●広翼の孔雀20●

鬼灯の美貌を汚した獄卒は、その顔をしっかり写メでとり、罪悪感もあってかそそくさと帰っていった。



とりあえず一人いないくなったことで鬼灯は安心したが、自分が資料室で自慰をしていたことを黙らせていないことに気づき、多少狼狽したがもう一人鬼灯にイタズラを働いていた青年獄卒が机から這い出して思考が断絶された。



「あなた、いったい何を考えているんですか・・・こんなこと、不謹慎極まりない、非常識にもほどが・・・」



しかし鬼灯は、両足の間の性感帯を舌で刺激されて押し黙ってしまった。
その感覚はあまりにも甘美で、自分でもおかしいと思うほどにその快感は強力だった。



(おかしい、こんなに気持ちいいなんて、おかしい・・・!)



「鬼灯様、顔射されてすげえエロいですね・・・。俺はもう、我慢の限界です」



そう言うと青年獄卒は机から素早く這い上がり、鬼灯の身体を抱きとめて一回転させ、執務室の机にうつぶせにされた
机の上の書類がバサバサと床に落ちる音が聞こえたが、今の鬼灯にはそれらに気を留めている余裕はない。



両足を広げさせられ、青年獄卒の体がはいりこんでしまう態勢にされてしまう。鬼灯の臀部に、布越しで青年獄卒のたくましく育った雄が押し当てられ、それを感じただけで鬼灯の腰の奥は甘く痺れてしまう。



「あっ・・・!」



青年獄卒は鬼灯の、それでも臀部を半分覆っていた裾の残骸をめくりあげ、白い双丘を露にした。



「いい尻・・・」



青年獄卒はその柔らかな白い肌に手を滑らせ、その極上の感触を楽しみ、時折力を入れて揉んで、十分な弾力を楽しんでいる。



「くっ・・・!」



それだけでも十分屈辱的な行為なのに、鬼灯の心からは不思議とあまり怒気がわいてこなかった。片方の手で背中を上から押さえつけられ、起き上がることができないにしても、これほど色に耽ってだらしなくしている青年一人の片腕など、どうとでもできるはずなのに、なぜか身体は動かず、机に突っ伏したままだった。
それどころか、大きな掌で双丘を撫でられるたびにゾクゾクと快感がわきあがり、これがもっと欲しいという欲求に駆られてしまう。



(こ、こんなこと、望んでなどいないのに、なぜ・・・身体、動け・・・!)



しかし鬼灯の身体は与えられる快楽にビクビクと手足を痙攣させ、抵抗の意思を見せようとしない。



背中を押さえつけていた片手が離されたが、その時には鬼灯の身体は快感で痺れ切り、青年の蛇のように執拗な臀部の愛撫に、手足の指をヒクヒクと痙攣させていた。
白い双丘の上に手をかけて左右に押し広げ、秘められた場所を白日の下にさらす。
さすがに外気を感じて鬼灯は危機を察知したが、もう抵抗できるほどの気力は残っていなかった。鬼灯の心は完全に折れ、とにかく早くやって終わってほしい、と、それだけを考えるようになっていた。



(とっとと突っ込んで終われっ・・・!そしたらそのあと、金棒でボコボコにしてやる・・・!)



普段の金棒は重くて持てないということは失念し、鬼灯は心の中で毒づいた。
しかし覚悟を決めていた鬼灯の秘孔に、予想外の感覚が訪れ、思わず声を上げてしまう。



「うあぁぁっ・・・!」



これのぬるぬるとした感触は、確かに舌の感触だった。すでに鬼灯の双丘を把握したとはいえ、秘孔を即舐めされるとは思わず、鬼灯はその感覚に戸惑いながら羞恥で首を振りたくった。



「んっ・・・い、やぁあ・・・っ!あぁっ!」



舌を柔らかくしてゾロリと下から上に舐め上げられたかと思うと、先端を固くして秘孔に押し入ろうと連続で突き続ける。
手にかけた白い双丘を撫でまわすのも忘れず鬼灯の性感を高め、青年獄卒は鬼灯の身体を堪能していた。



(し、舌が、っ・・・!中にっ・・・!)



ゾゾゾ、と快感が背中に押し上げてきて、鬼灯は思わず歯を食いしばって嬌声をこらえる。
尖った舌で秘孔の浅い部分を何度もズブズブと突き続け、そのわずかな挿出だけで鬼灯の身体全体に快楽の電流が走る。



「はあっ・・・はぁ、はぁっ、はぁ・・・っ!」



青年獄卒は一瞬鬼灯から離れ、その姿を目に焼き付けた。
眩いほどの白い双丘をフルフルと震わせ、相手を誘うようにヒクつく秘孔を見ながら、青年獄卒は自らの興奮をさらに上げてゆく。



急いで整えた下半身の布を寛げ、十分に猛った剛直を取り出すと、鬼灯の体に近づき、うつぶせの体に覆いかぶさって先端を秘孔に当てた。



「もう、俺のものです・・・」



「だ、黙れっ・・・!」



しかし、青年獄卒は鬼灯の罵倒など露にも気にかけず、そのまま腰を押し進めた。


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