●広翼の孔雀31●

「はあっ、はあっ、はあ、はあ・・・」



十幾度目かの絶頂を終え、鬼灯の首がガクリと落ち、今度は顔に湯をかけてもビクビクと痙攣するだけでしっかりと覚醒はしなかった。
しかし意識があるのは、荒い吐息でわかる。
鬼灯の両足の間には触手が一本増え、二本が交互に前後に動き、片時も休ませず二倍に値する快楽で鬼灯を責め立て続けていた。
一本が前に擦れると、一本が後ろに擦れ、その繰り返しで、鬼灯の性感帯はめちゃくちゃにされた。



「まったく鬼灯様・・・洗っているそばから汚していたら、いつまでたっても洗浄が終わりませんよ?」



一人の獄卒がニヤけた顔で鬼灯の耳元でささやくが、言い返したくても今の鬼灯は快感に縛られてまともに言葉を紡ぐこともできなかった。



(果てるたびに、快感が強くなっている・・・この湯も、もしかして媚薬のたぐいか・・・?)



普通ならば鬼でも一回で瞬間的に意識を失ってしまう絶頂を繰り返しながら、鬼灯の理性はまだかすかに残っていた。
しかし、もう何度絶頂したのかわからない。
数えきれないほど極めさせられて、絶頂の羞恥顔を見つめられ、鬼灯は悔しさで涙が出そうだった。



「ジェットバスもそろそろ飽きたでしょう、鬼灯様。次はミストサウナへご案内しますよ?」



意識を朦朧とさせた鬼灯の肩と両足を持ち上げ、鬼灯はようやく淫○問のジェットバスから逃れられた。



次に運ばれたのは、ガラスで四方を外界と遮断した薄暗い部屋で、細かい霧が空間を包み、気温が高く設定されている。



鬼灯はガムテープ状態のゴム紐を幾重にも巻き付けたベンチに寝かされ、体重で丁度良く歪むベンチに体を預けきる。
朱い着流しはつけられたままだった。しかしそれで鬼灯の魅力は失われることなく、むしろ白い肌に張り付いた朱い布は煽情的で、さらに要所要所の性の部分の形をうきあがらせているのが、実に艶めかしかった。




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