●広翼の孔雀33●

(か、快感が強すぎる!こんなの、我慢できない、んん、また極める、もう、だめ・・・!)



「んんんんーーーーーっ!」



息を止めた瞬間に上半身で快感が爆裂し、鬼灯の身体の細胞の奥深くまで快楽の衝撃が染み込んで、脳神経まで犯してゆく。
白い身体がガクガクと痙攣し、その壮絶な様に獄卒たちは一瞬たじろぐが、すぐに空気が抜けた風船のようにガクリと四肢を弛緩させた鬼灯を見て、獄卒たちは安堵し、すぐに再び情欲をたぎらせた。



「ここにしつこいしこりがありますね・・・。このミストは肌を柔らかくする効果もありますから、ここでしっかりほぐしていきましょうか」



(うぐっ・・・わざとらしい、なんて腹の立つ・・・!)



低能な獄卒の言葉に鬼灯は苛立ちを覚えるが、胸の快感ですぐに思考を飛ばされる。



「あぐうぅぅぅんっ!」



過剰な鬼灯の反応に最初は戸惑い気味だった獄卒たちも、徐々にその反応の良さが歓喜に変わり、それぞれが妖しげな指の動きで体中を撫でまわしてくる。



「鬼灯様、毎日デスクワークで体中がお固いでしょう。しっかりほぐして差し上げますね・・・」



「きめ細かい肌ですね、俺たちと同じ鬼とは思えません。白いし、本当に綺麗だ・・・」



長襦袢越しに撫でられたり、直接肌に触れられたり、足首や膝、太ももに遠慮なく指を滑らせ、鬼灯を感じさせてゆく。
もともと感じやすい鬼灯だが、普段ならこの程度の感覚など強靭な精神力で耐えて見せるのだが、ミストサウナに入ってから吸入した霧の効果が邪魔をして、いつもの強気な精神がグズグズに溶解してしまっている。



十数本の手が体中をはい回り続け、身体がビクビクと反応するのを押さえられない。
涼しげな目元をぎゅっと瞑り、いつもは吊り上がっている眉はハの字に垂れ、いつもの鬼灯では考えられない可憐で妖艶な表情に、獄卒たちの興奮もどんどん積みあがってゆく。



長襦袢にさきほどのジェットバスのヌルつきが残っていて、布越しに触れられるとヌメついた感覚が生じ、すぐさま神経は快感だと拾ってしまう。



鬼灯の足指を撫でまわし、脛を柔らかいタッチで擦り、感じやすい筋肉の集中した腹筋は、凹凸をなぞるように指で撫でられ、ビクビクと反射的に身体が反応してしまう。
敏感なわき腹も撫で上げられ、ゾクゾクとした涎が出そうなほどの快感に愉悦のため息が漏れる。



媚薬で感覚を底上げされ、その上全身愛撫を一斉に一身にうける快感は相当なもので、鬼灯は何度も叫び声のような喘ぎを上げて、身体を獄卒の思うように艶めかしく反応させる。



しかし最も感じるのは、ずっと絶頂が続いているような胸の突起で、この感覚に比べると体に施される愛撫がかすむほどだった。
獄卒は長襦袢の上からヌルヌルと上下に擦ったり、直接触れてキュウと摘まみ上げたり、さまざまな方法で鬼灯を快楽で苦しめる。



「あぁっ・・・!あっ・・・!あぁぁぁあ・・・!」



絶頂に近い快感が続きすぎて、もう自分が極めているのか極めているのか境がわからない。強烈な快感を常に受け続けて、鬼灯の身体はすでにクタクタになっていた。



「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」



鬼灯の感じる吐息に、鼻にかかった甘い響きが混じるようになると、獄卒たちはさらに鬼灯を感じさせようと暴挙に出る。



「ふふ、鬼灯様、このミスト効くでしょう?わかります?同じように吸ってる俺たちも、もう我慢の限界なんですよ・・・」



そう言って一人の獄卒が猛りまくったグログロしい剛直を取り出して鬼灯の顔に近づけた。
媚薬ミストを鬼灯と同時に吸っていた獄卒たちも体を興奮させ、目の前に美しく妖艶で、いまにも快楽に堕ちそうな性の対象がいるとなれば、もう彼らの歯止めは聞かない。



「鬼灯様も、ほらっ・・・」



そう言って朱い長襦袢を押し上げている鬼灯自身を撫で上げ、鬼灯の欲情ぶりを突き付ける。



「んぐっ・・・!」



胸の突起とは比べ物にならないほど甘美な快感が走り、鬼灯の腰にじゅわあ・・・と愉悦が広がって何も考えられなくなる。
一撫でされただけでここまで感じてしまうのに、獄卒のゴツゴツした手で扱かれてしまったら、どれほどの快感が訪れるだろうか。
自分の体に危機がせまっているというのに、鬼灯の心の片隅に、また例の官能の炎が灯り始める。



(どうして、私は望んでなど・・・)



「ほら、鬼灯様・・・」



「あっ!あっ!あぁぁああ!」



長襦袢の上からヌルヌルと自身を撫でまわされ、継続して蕩けるような快感が鬼灯を襲う。鬼灯は体をのけ反らせたり縮ませたりを繰り返し、激悦に翻弄されながら淫靡な様を獄卒たちに見せてしまう。



自身には直接触らず、ヌメる襦袢の上から擦り回し、ヌルヌルとした感触の中に布のザラついた感触が紛れ込み、泣きそうになるほどの激悦が湧きあがってくる。



「んんっ!あっ!あぁあ、や、だ、め、あぁっ!んぐううっ!」



鬼灯は無意識の行動だっただろうが、その腰は突き出され、まるで自ら快楽を貪ろうとするかのような卑猥な痴態を晒していた。
しかし腰を突き出しても触れられるとすぐに腰を引き、ビクビクと下半身を痙攣させて、染み入るような快楽に一方的に弄ばれている。



「はぁ、はあ、あぁぁっ!」



(だ、だめだ、触れられると何も考えられないぐらい感じてしまう・・・!あ、浅ましい・・・!)



残った理性は自分を叱咤するが、身体はすでに快楽に没落してしまっていた。
花弁の唇からは悩ましい吐息をこぼし、体中を艶めかしくくねらせ、獄卒を誘っているかのような媚態を取り続け、彼らの劣情をどんどん煽ってゆく。




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