●広翼の孔雀36●
舌で鬼灯を味わっていた獄卒は、一通り味わうと舌を離し、鬼灯を快感から解放した。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・・」
まだ凌○は始まっていないのに、鬼灯はすでに輪○されたような被虐感が漂っていた。
その退廃的な雰囲気と絶世の色香に、獄卒たちは生唾を飲む。
「鬼灯様・・・このミスト、俺たちも吸ってるんですよ・・・」
「ああ、俺たちもギンギンでたまりません」
「鬼灯様も、中途半端はお嫌でしょう?このまま、俺たちと朝まで相手してくださいね・・・」
とうとう処刑宣告を下され、鬼灯は絶望感を背負いながら、期待通りの展開に胸の内がドクンと脈打つのも感じた。
「い、嫌です!やめてください、私があなたたちの相手をするいわれなど・・・!」
「でも、もう俺たちのこんなになっちゃっているんですよね」
そう言って獄卒の一人が、すでにぐったりとしている鬼灯の目の前に逞しい剛直を突き出してくる。
それの表面には幾筋も太い血管が走り、見ただけで硬そうで、すぐにでも暴発しそうだった。
目の前に雄の象徴である器官を突き付けられ、鬼灯の胸がまた一段、高鳴る。
(そんな、私は望んでなど、こんなこと・・・!)
「んぐっ!んっ!んんんっ!」
一人の獄卒が鬼灯の両足の間に入り込み、取り出した剛直で鬼灯自身をゆるゆると擦る。
それだけで灼けつきそうなほどの熱さと快感が下半身を駆け抜け、鬼灯は体を痙攣させた。
「それじゃあ、鬼灯様もお待ちかねのようですし、挿入させていただきますよ・・・」
「や、嫌だっ・・・!」
しかし、本気で嫌がっているならば力づくでも振りほどくことができると思っている獄卒たちは、鬼灯の言葉など耳に入っていなかった。
媚薬入りのミストを吸って興奮が最高潮に上がり、最高の獲物が目の前にいるのに、引き下がってなどいる必要はない。
鬼灯の秘孔に剛直の先端があてがわれ、そのまま腰を落とされて洞内へとゆっくり侵入してゆく。
「あぁあっ!あっ!あああああ!」
ゾクゾクと愉悦が下半身から脳天まで一気に駆け上り、いっそ待ちわびていたような激感に、鬼灯は背筋をのけぞらせて身もだえた。