●広翼の孔雀57●

ローションに濡れた鬼灯の胸の突起を獄卒の指が滑り、息をのむほどの快感が走り抜ける。



「その顔、お可愛いですね・・・」



感じている顔をこんなヤツらに見られていること自体屈辱だ。
鬼灯は一瞬、胸にふれていた獄卒に睨みを利かせるが、次に突起を弾かれた瞬間、全ての意識は霧散した。



それを皮切りに、獄卒全員が鬼灯の身体に触れ始めてくる。
四人の面をかぶった獄卒が鬼灯の瑞々しい白肌を撫でまわし、摘まみ上げ、擦り捲る。



「あぐっ・・・!あっ!・・・あぁ・・・!」



体中で弾ける快感に、鬼灯は流されるままだ。そして、鬼灯の中に湧き上がってくる忌々しい感情、それは認めたくないが、「歓喜」に近かった。



こんな卑怯な方法で身体を凌○されているのに、感じてしまう自分が浅ましくて情けない。



「ふふ、鬼灯様の誰にも見られていないところが丸見えですよ・・・ああ、昨日見たんだっけ」



M字開脚のまま上半身を倒され、膝をあげられて臀部が突き出る恰好にされてしまう。
鬼灯の秘めた部分がすべてさらけ出され、軽い羞恥を共に鬼灯は両足を動ける範囲で暴れさせた。



「全く、そんなことしても無駄なのに・・・・」



そう言って獄卒の一人レバーを操作すると、両足首と太ももに巻かれたラバーの拘束具が引っ張り上げられ、抵抗することもかなわない。
M字どころかマンぐり返しの態勢にされ、鬼灯はさらに追い詰められる切迫感を感じた。



「まずはこれを使いましょうか」



そう言って獄卒がとりだしたのは、紐へ等間隔に数珠状の球体が付いた器具だった。それを見て一目で何をするものか分かった鬼灯は、さらに四肢を暴れさせ、拘束を解こうと試みたが、鎖は強固で今の鬼灯の力では引きちぎることはできなかった。



「鬼灯様、暴れても一緒ですよ・・・ほら、身体の力を抜いてください」



獄卒は器具にローションをたっぷりつけると、先端を鬼灯の秘めた入り口に押し当てた。



「んぐっ・・・!」



敏感な秘書を触れられるゾクリとした感覚が背骨を走り、一瞬鬼灯の動きが止まる。しかし、さらに力を込めて挿入され、数珠の一つが侵入した瞬間、その白い体がのけ反った。



「あぁっ・・・!」



「くっ、きついですね・・・鬼灯様、もっとリラックスしてください、挿りませんよ」



(だ、誰が挿れさせるか!)



この期に及んで鬼灯は抵抗を続け、下半身に力を込めて狼藉ものの侵入を拒む。
数珠は徐々に粒が大きくなっていて、最初にある最小の粒は挿入できたが、半回り大きなものはなかなか挿っていかない。



「しょうがないですね、リラックスできるように、俺たちがマッサージしてさしあげますよ」



そんなありきたりのセリフを吐いて、周囲の獄卒たちが鬼灯の肌に手を這わせ始める。



『鬼灯様、エロいなあ。肌がほんとスベスベなんだよな・・・』
『かわいい感じ顔だ・・・』
『必死に抵抗するけど、顔はトロトロの表情じゃねえか、もう正直になればいいのに』
『すげえ食いつき・・・この中に挿入したら、どんだけ気持ちいいんだろう・・・ゾクゾクするなあ』



獄卒たちの淫らな妄想が鬼灯の身体の性感を上げ、さらに肌を敏感にさせてゆく。



(やめろ、何も考えてくるなっ・・・!)



しかし鬼灯の肌は驚くほど鋭敏になり、胸の突起に触れられた瞬間、電気でも走ったかのような衝撃を受け、あまりの強烈な感度に鬼灯は自分でも信じられない思いだった。



(こんな、感じすぎるっ・・・!いけない、我慢できない・・・!)



「ほらほら、鬼灯様・・・ここが一番感じるんでしょ?」



「んっ・・・!ぐうぅっ・・・!だ、誰がっ・・・!」



しかし鬼灯の口の端からは淫らな涎がこぼれ、吊り上がった眉はハの字に垂れ、ちょんちょんと触れられるたびにビクビクと白い上半身が反応する。


この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索