酔った継母に初めてを奪われて(続)/28
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官能物語 2020/10/27 14:00
良太は、ホッとした。これで、久司の母のお招きにも預かれるということである。それに、あるいは、今後、他の女性と関係を結ぶということになったときも、母に気兼ねをしなくてもいい。
「本当に、好きな子がいるわけじゃないの?」
母が隣からもう一度尋ねてきた。
「別にいないよ」
「でも、クラスに可愛い子の一人や二人いるでしょう?」
「人気がある子はいるね」
「そういう子をカノジョにしたいとか、思わないの?」
「今のところは特には思わないかな。今じゃ、もう、母さんっていうカノジョもできたしね。また、今度、父さんがいないときに、デートしようよ」
「本当!?」
「ああ」
「嬉しいっ! お母さんね、良太と一緒に行きたいところ、たくさんあるのよ!」
母は、はしゃいだ声を上げた。一緒に出かけることをまた約束しただけで、そんなに喜んでもらえるとは、良太は、これまで母に寂しい思いをさせてきたのではないかと反省したが、彼女の数々の浮気を思い出すと、母は母で楽しくやっていたような気もした。
――待てよ……。
もしかしたら、それは、寂しさの裏返しではなかっただろうか。家族に相手にされないことへの寂しさの反動で、浮気を行っていた……。と、そんなことを思ってみた良太だったが、すぐに首を横に振った。母に限って、それは無いだろう。男たちとの行為中だけではなくて、行為前も行為後も、楽しそうにしていたではないか。その楽しみの裏に悲しみが隠れているなどということがあるだろうか。
「あっ、そうだ……ねえ、良太……」
「ん?」
「お母さん、良太としかシないって言ったけど、でも、その……たまに、お父さんに求められることはあるから、それは許してね。それとも、お父さんともシちゃダメ?」
語るに落ちるというのはこのことを言うのだろう。母は、父以外の誰とシないことを息子に約束したつもりなのか。これでは、浮気していたことを、自ら認めているようなものではないか。しかし、良太は、今はそれにツッコまないようにして、
「父さんとはどのくらいしているの?」
と尋ねた。
「たまによ。たまーに、求めてくるの」
良太は、以前、父と母の営みを覗いたことを思い出した。母は随分と気持ちよさそうにしていた。あれが演技でないとしたら、父との交わりでも相応に満足していたはずなのに、それでも他の男を求めたわけだから、どう言えばいいのか、あまり母に対しては使いたくない言葉をひらめいた良太は、その言葉を、胸の奥底に沈めるようにしたあと、
「父さんとはしょうがないよ」
と答えた。
官能物語 2020/10/26 14:00
良太は、母の膣内から、肉棒を抜いた。精液と愛液でテラテラと輝くそれを伴って、ごろりと母の隣に横になる。すると、母も身を横たえて、甘えるように寄りかかってくるのを良太は感じた。
「ああ、良太ぁ……すごかったぁ……」
良太は、母を腕の中に抱いた。行為後に女を腕枕するなどと、いっぱしの男のような気持ちになった良太は、その相手が実の母親であるというところが、嬉しいような、しかし、もしかしたらそうではないほうがいいような少し微妙な心持ちになった。、そのとき、
――あっ!
と唐突に思い出したことがあって、それは、久司の母のことである。良太は、久司の母から、童貞を卒業させてもらえるという約束をしていたのだった。再来週の土曜日だったな、と良太は思い出した。しかし、今となっては、もう童貞でもなくなったことだし、断った方がよかろうかと思った。
――うーん……。
久司の母親の容姿が脳裏に浮かんだ良太は、それは、いかにも、もったいないことのように思われた。とはいえ、彼女の誘いに乗れば、母との関係がぎくしゃくするのではないかという気もした。仮に誘いに乗るとして、母には断るべきか、それとも、こっそりと行くべきか。
迷っていると、良太は、アホらしい気持ちになってきた。というのも、母は、良太の知らないところで、いろいろやっているのである。だとしたら、自分だって、母の知らないところで、いろいろエロエロやってもいいのではないか。
――でもなあ……。
母には、自分以外の人としないように頼んだわけだから、それを依頼した以上は、こちらも信義を尽くすべきとも考えられる。
「何を考えているの、良太?」
母が隣から尋ねてきた。
「べ、別に何も」
「ウソよ。何か難しい顔してたわ」
「そう?」
「うん。お母さんに話して。裸同士で隠し事はなしでしょ」
良太は話すことにした。彼女に訊いてみることにしたのである。これも信義の尽くし方の一つだと考えるのは、さすがに都合がいいかもしれないが、それはそれとして、久司の母親から誘われているという具体的なことは言わずに、
「母さんは、おれが、母さん以外の女とするのは嫌だよね?」
と訊いてみた。「当たり前でしょ」という答えを予測していたら、
「ふふっ、好きな子がいるのね」
と母は早合点したあとに、
「全然そんなことないわよ。良太には、色々な人と、どんどん経験してほしいわ」
と言った。
「えっ、本当!?」
「本当よ。お母さんだけが、良太のことを独占するわけにはいかないでしょ。いくら、お母さんが良太のことを好きでも、良太と結婚するわけにはいかないんだから」
母の論点は微妙にずれているのではないかと良太は思った。母は、セックスするということを女性と付き合うことの延長線上に置いているようであり、息子が好きな女性と付き合うこと、その結果としての交わりを了承している格好だけれど、良太はそういうつもりではなかった。ただ、シたいだけである。しかし、母の誤解を良太は訂正しなかった。
「それで? どういう子なの、好きな子って」
「いや、たとえばの話で、別に好きな子なんていないよ」
「なあんだ」
母は、がっかりしたような声を出した。