お勧めしたい小説(ライトノベル)『魔法少女育成計画 QUEENS』
こんばんは
今日は個人的にお勧めしたい小説(ライトノベル)を紹介したいと思います。
それが遠藤浅蜊先生の「魔法少女育成計画 QUEENS」です
QUEENSは可愛らしいタイトルと挿絵から受けるイメージと反して、容赦なく登場人物たちが死亡するハードな能力バトル作品である同シリーズの11巻目になります。
〈以下若干の内容のネタバレを含みます〉
そしてこの巻で大暴れするのが、表紙を飾る魔法少女プク・プック様です。
彼女は自分の姿を見た・声を聞いた相手に友好的な感情を持たせて”お友達”にする能力を持っているのですが、これは作中で”魅了”と呼ばれています。
プク・プックはこの能力を利用して大きな目的の為に行動を起こすのですが、まずシリーズの初期から登場している主人公的ポジションの魔法少女スノーホワイトを魅了し、その意志を捻じ曲げてプク・プックの為に働く忠実な参謀に変えてしまいます。
その後もプク・プックは能力を存分に振るい、彼女に魅了された相手は例え敵対勢力に所属していても、彼女のために立場や、時には命さえ投げ捨てて同士討ちを繰り広げます。
しかしプク・プック自身はそのような彼女に従属する相手のことを表面上は”お友達”と呼びながらも、その実所詮ただの駒程度にしか考えていない酷薄なメンタリティの持ち主でもあります。(プク・プックという名前もユーモラスな響きですが、相手を”屈服”させる事をもじった由来だと考えられます)
私が一番好きなのは、目的地の門番を監視カメラ越しに投げキッスで魅了して門を開けさせるシーンです。
なお、この巻の登場人物はモブキャラクター含めてほぼ全員女性で、男性が魅了されるシーンは一切出てきませんので
それを期待して読むとガッカリしてしまうかもしれません……
しかし、私はこれほど”魅了”という状態・能力にクローズアップした作品を他にあまり知りません(3DダンジョンRPGの「円卓の生徒」くらいでしょうか……?)もっと魅了を扱った作品が増えて欲しいと願います。
とにかくQUEENSを読めば、”魅了”という能力の魅力・凶悪さを感じる事ができるのでお勧めです。