戦士の戦後

実質タカシがエゲツナイ帝国皇帝との闘いに
勝利する事によって救われた地球。
でももっとも地球を守ろうと奮闘したのは
ギャラキングによって選ばれしギャラピンク、マヤであろう。
星空戦隊ギャラレンジャー誕生からの初期メンバーであり
他のギャラレンジャーが死や逃走や帝国への寝返りなどで
いなくなったり実力のない補充要員で数合わせされる中
一度も離脱する事なくギャラピンクとして戦い続けてきたマヤ。
そんなマヤにエゲツナイとの和平後にやってきたのは
穏やかな平和の日々である。元々地球出身であり
ギャラキングにスカウトされるまでは普通の思春期の少女であったマヤ。
不信極まりない存在であるギャラキングのスカウトに応じたのも
素直な心と純粋な正義感からであった。
戦前と戦後で変わった事といえば敏腕テレビプロデューサー笹倉を
エゲツナイの陰謀から救った事が縁で、笹倉の企画で誕生した
テレビ版ギャラレンジャーのギャラピンクとしてタレントデビューし
芸能人の仲間入りを果たした事ぐらい。
戦後のマヤは学業に芸能生活、あとは散発的な
正義の活動に従事するだけで、もちろん忙しい日々には
違いないが命の危険を感じる事はない。
マヤをよく知るギャラキングや笹倉はマヤが当然エゲツナイから
取り戻した平和を謳歌していると思っており
マヤ自身そのように思っていた。
長き戦いで蝕まれてしまったものがあるとも気づかずに。