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ティナの記事 (34)

猫虎屋 2022/12/01 05:02

【全体公開】ドレスコード

「それじゃあ、エスコートお願いします。」
― ああ、任せてくれ。


学園祭の時に使ったドレスを着たティナと、繁華街の裏町を歩いていた。幸いにも周年のお祝いの時に使ったタキシードがあったので、それなりに釣り合いが取れている。
これから入るホテル付属のバーはドレスコードがあり、お互いこうして慣れないドレスを着る羽目になっている。

とはいえこれはデートではない。
人身売買組織の摘発をするための潜入任務である。
とあるバーにその幹部が出入りしているとの情報を掴み、潜入することになった。だがそこは男女のカップルでなければ入れない店となっている。
そのため一時的に恋人のフリをするパートナーとして、自分に白羽の矢が立ったのだ。
人身売買組織の壊滅はティナの大願の一つであり、その気合の入り方も半端ではない。

店に入りボックス席に入ると、なんともいえない甘い香りが漂っていた。
しっとりとしたBGMと、やや暗めの照明が大人の雰囲気を感じさせる。
とはいえお酒を飲める年齢ではないので、ティナが頼んだのはメロンジュースだった。
それとなく周りの客を見回すが、まだそれらしき人物は見当たらない。他の客もみんな男女二人ペアになっていて、かなり親密そうな関係に見える。こちらも怪しまれないように恋人のフリをしながら、二人で少し時間を潰すことにした。

そのうち照明がぱっと落とされて音楽が変わり、ダウンタイムに入った。
「うそ……そこまでするんだ」
ティナが小声で呟いた。
他の客たちはお互いのパートナーとキスをし、身体を濃密に触れ合っている。
どうやらそういう種類のバーらしく、カップルでなければ入れないというのはそのためのようだった。
「私達も……その、不自然じゃないくらいに…」
ともかく目的の人物が来るまでは、怪しまれないようにしないといけない。
ティナとする初めてのキスは、メロンジュースの味がした。

店のあちこちからくぐもった嬌声が聞こえてくる。
どうやらキスだけでは済まされなさそうだった。

― さ、さすがにそれはまずいよ……。
「大丈夫です。する、フリだけですから。」
ティナがさらに距離を近づけてきて、膝の上に乗った。
小柄なティナの身体はとても軽くて、その細腕に大きな力が宿っているとはにわかには信じがたい。だが押しの強さは親譲りか。
髪の香りがふわっと鼻をくすぐって、その魅力にくらくらとした。

「もうこんなにしてるんですね…。」
すでに大きく硬くなったそれがティナの手で取り出され、摩擦を始める。
フリという割にはノリノリな感じである。だがもはやこちらに抵抗する意思は残っていなかった。

「……んっ」
すべすべとした手袋にしごかれていたときも気持ちよかったが、明らかに感触が変わり、ねっとりとした感覚に包まれる。


狭くてきつくて温かい感触。
― ま、まずいって…それは…!
「ふふ、これもあくまでもフリです。」
照明が暗くてよく見えないが、これは完全に入っている……!
ティナが腰をグラインドさせるたびに、えっちな水音がくちゅくちゅと鳴って、生の膣内の感触が直に伝わってくる。
とても小さくて狭い蜜壺だったが、ずっぽりと全てを咥えこんでいて離さなかった。角度によって一番奥に当たるのか、気持ちいい所にぐりぐりと力をこめていた。

「今は任務中ですから、イッちゃ駄目ですよ。このまま、周りの人の様子を探ります。」
それは生殺しにも近い状態だった。ティナはあまり動かず、繋がったまま周囲にひそかに目を配っている。
下になっているこちらからはよく見えないが、周りの客たちもいよいよ激しくえっちなことをしているような声が聞こえた。
ずっと繋がっていると、まるで二人が一体になったような錯覚を覚える。こういうスローセックスも悪くないと思った。あまり動かないお陰で、射精衝動の波もなんとか抑えられている。

「あーっ!」
ティナが驚きの声を上げた。正確には声には出しておらず、表情だけだったのだが、明らかに何かを見つけたような雰囲気だった。
「います、たぶん、あの男!」
ティナがジェスチャーで伝えようとする。だがここからだと見えない。それだけでなく、ティナが見つけた瞬間に膣内がぎゅんと締まって激しく締め付け、さらに上で動くものだから、それがトリガーになり、我慢していたものが爆発してしまった。

ティナの幼い子宮に、どくどくと精を放出してしまう。意識が飛びそうなくらいに気持ちがいい。
それに気付いたティナは、ジト目で咎めだてるような顔をした。
「イッちゃ駄目って、いいましたよね。しかも中に出すなんて……」

だがすぐに切り替えたようで、さっきの男を視線で追う。
「やっぱりあの男です。手配書にあった。」
人身売買組織の幹部。自分の目でも確かめてみたが、たしかに似顔絵にそっくりな顔をしていた。

こちらの視線に気づいたのか、彼はパートナーを連れてこちらのボックス席にやってきた。

「おやおや、可愛らしいお嬢さんですね。どうですか、ここはひとつ席を交換しませんか」
周りの客たちにもパートナーが最初の相手と変わっている組がいくつかある。つまりはそういう店だったのだ。一時的にパートナーを交換する、スワッピングを楽しむナイトクラブ。

「いいですよ。よろしくお願いします。」
断るつもりだったのに、ティナが肯定の返事をしてしまう。
さらに近い距離から探りをいれるつもりなのだろう。だがそれは危険だ。相手は曲がりなりにも闇組織の人間である。これでは逆にさらわれてしまうのではないか……!

だがその警告は伝わることがなく、ティナはその幹部の隣に座り、自分の横には見知らぬ女性が座っていた。
服がはだけた淫らな女性だったが、ティナのことが気がかりでその気にはなれない。
だが強引に唇を奪われてしまい、舌を絡ませてきた。
なんて甘い香りだろう……。

やがてとろけるような睡魔に包まれていった……。

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猫虎屋 2022/12/01 04:14

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