9月進捗報告_シナリオ

今月上旬にメインキャラクター達の声優さんが全て決定致しました!

現在は声優さん達から提出頂いている音声をチェックしたり、編集したりしています。そしてそろそろ動き出すのがスクリプトですね。とはいえ、スクリプトは言わば料理人。具材(素材)が揃わないと料理(作業)が出来ないので、素材が到着するまでは全て仮組で作業を始めてもらいます。そしてそれぞれ仮で組んでおいた場所の素材が到着したらそこと差し替える作業をして、徐々に完成へと持っていきます。全部が完了するのは12月中旬頃ですかねぇ。スクリプト作業はいつもマスターアップギリギリの戦いなのです!

それでは最後に本編のシナリオを先月の続きからペタリ。
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※下記内容は開発中の物となります。

7月7日

//bg 廊下(昼)

//se 蝉の鳴き声

つい一週間前では考えられない位に気温は上がっている。

もう夏も本番が近付いている証拠だ。

【智弘】
「さて、帰るか」

ようやく6限の授業も終わり、放課後だ。

俺は部活に入っているわけじゃないので、学園に残っていてもしょうがない。

こういう暑い時は、居残り補習を受けさせられるような成績悪い組でない自分を褒めてやりたい位だ。

教室を出て階段を降りようとした、その時だった。

【先生】
「おっ、鈴木じゃないか。いやぁ、ちょうど良かった」

体育の先生に呼び止められた。

……なんか、嫌な予感がする。

【先生】
「さっき体育倉庫にストップウォッチを1つ置き忘れてきちゃってな。悪いんだけど職員室に持って来てくれないか?」

【智弘】
「え? 俺がっすか?」

【先生】
「あぁ、頼むよ」

悪い予感的中だ。

【智弘】
(面倒くさいな……)

ぶっちゃけ断りたかったのだが、特に用事も無いし。

【智弘】
(まぁ、いっか)

俺は先生の頼み事を受けてあげる事にした。

//場面切替

//bg 体育館(昼)

【智弘】
「うわっ、中は暑いなぁ」

体育館の入口の扉をガラリと開け、中に入った瞬間、体感温度が3℃くらい上がった気がした。

むわっと蒸し暑い空気だし、よくこんな暑い中部活なんてやれるよ。

【智弘】
「ん? あれは……」

ふと女子バスケ部の練習風景が目に入る。

そこには見知った顔の香澄の姿もあった。

今は先輩達がディフェンスの練習をしているのだろうか?

そんな先輩達のディフェンスを掻い潜りシュートを決める。

時には仲間にパスをして相手ディフェンスをかく乱し、最後は香澄が華麗にシュートを決めている。

【智弘】
「へぇ、巧いもんだなぁ」

俺はストップウォッチを取りに来たという本来の目的を忘れ、香澄のプレイに目を奪われていた。

//場面切替
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今回は先生に頼まれて体育館にやってきた回ですね。

今作は過去二作品には無かった「スポーツ」という要素が入っています。実際それを加えて作品を作ってみたんですが、難しいですねぇ!ノベルゲームはアニメやゲームと違ってキャラクターを滑らかに動かせない上にポーズが固定されているので後から「演出で何処まで動かせるか」を常に頭に入れつつシナリオを組まなきゃいけないので大変でした。それこそ「ダンクシーン入れたい!」って思っても、立ち絵だけ立たせて「ダンクシュートが決まった」とテキスト打ってもしょぼいですよね。じゃあCGでって言っても、そんな数テキストの為に原画師さんに何枚も描かせるのは酷な話ですよね。あぁ、私に絵の才があればそういう制約なく好きに創れるのに・・・無念!


それではまた来月お会いしましょう!

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