452工作室 2020/02/25 07:54

f-002「召喚士」


—————————

異常f-002 「召喚士」
fatal/cooperative

f 002は普通の人間の少女のような形状を保っていますが、生理、身体能力は遺伝子レベルでホモ-サピエンスと異なり、テロメラーゼによる遺伝子破損が全ての組織にて発見されていません。更に、細胞の分裂速度は現存する全ての生物を上回ります。解剖学的な解析は進んでいませんが①、理論的に永続的に生命活動を続けていられるようで、成長の過程は一切不明です。
さらに面白い事に、自らの細胞を無機物の表面に取り入れる事で、あたかも無機物がかつて生きていたかのように活動させる事が出来ます。便意上、このように生まれた新生物をf 002-Aと呼びます。f 002の細胞は無機物に触れた後、分裂および異化の
過程が劇的に速くなり、数秒後には活動に充分な細胞の種類と数が揃います。f 002による命令、物理的に破壊される、或は一定の時間が立つとf 002-Aはネクローシスを起こし、動かなくなります。
f 002は比較的温和で、危害を加える様子を与えない限り危険ではありませんが、f 002の能力およびf 002-Aは不穏定である為、プロトコルにより「dangerous」レベルに認定されました。②
また、人間の言葉を理解する為、エージェントとの取引の結果、自由活動をさせる代わりに異常現象の調査の手伝いをさせる計画を進めています。f 002との取引はB級エージェント或はそれを上回る訪問資格が必要です。


①---博士はf 002の解剖作業を異常解析部門に申請し実行に移りましたが、f 002の同意を得ない上、人間の姿を取っていたf 002を侮っていて、武装員2名を連れてf 002の衣服を無理矢理脱がせようとしました。以後、f 002はdangerousレベルからfatalレベルに変更され、f 002の実験をする前に実験員は上記3名の一部を見てから実験するかどうかを決断する事を実験員マニュアル上に記述することになりました。
②---博士及び武装員2名が(データ削除)になった後、収容レベルは「fatal」になりましたが、上記の通り危害を加えない限り安全そのものなので、収容施設の安保レベルは変更されていません。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索