さーくる五年三組 2021/03/11 19:16

立絵劇場「鱗滝家記念写真」です。


フルカラーです。
☆☆☆

白黒です。
☆☆☆

オートクロームです。



 たまたま狭霧山に立ち寄った旅の写真家に、自宅前で記念撮影してもらった鱗滝氏と真菰女史を演じる、矢弘(父)と色璃です。その時、還暦を越えたであろう老人の胸に不意に甦った、舞う花びらを掴むような若気の至りが、彼の素行にあるまじき軽挙妄動をさせてしまった、まさにその一刹那を、垣間見てしまった純朴な少女という設定だそうです。昔なのに縦横比がワイドなのは気のせいです(@ω@
 特典用に作った背景の鱗滝家外観と、鱗滝さんの立絵と、真菰ちゃんの新しい頭部(色璃のメイクです)ぐらいしかお見せできるものがなかったので、こんなことになりました。鱗滝家はアニメからアタリだけもらって見ながら塗りました。私は全然出来てませんが、背景美術さんの、塗りだけで遠近感や立体感を醸し出すテクニックが、もの凄く勉強になりました。
 ちなみに、当時カメラはすでに携行できる小型のボックスカメラになっていて、媒体として安価なフィルムも発明されて世界的に普及していましたが、明治末期や大正初期の日本では、まだまだ輸入したガラス乾板のカメラが使われていたらしいです。とはいえ構造は現代のカメラとほぼ同じで、屋内などではフラッシュパウダーというマグネシウム粉を発火させる(照明を焚く)と同時にシャッターを切り、フィルムや乾板に外光を焼き付けるという方法で撮影されていました。古い邦画にもそんなシーンがあったのを記憶しています。カラー写真は、真菰ちゃんの頃にあったかは何とも不確かなのですが、丹治郎の頃にはなんとオートクロームという写真乾板として、割りと鮮明なものが早くも流通していたそうです。

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