宅録の話①同輩さんたちとの溝を埋める方法は現状わからずにいる
企画したり、いろんな人の音声を聴いたり
それを何年もやってると
この人は自分と同レベルくらいの力量かな?ていうのは
なんとなくわかるんですよね
一部の人気ある人だけが注目されるんじゃなくて誰にでもチャンスがあっていい!と思ってるし、
応募してるのにぜんぜん採用されなくて...と悲しんでた相互のボイスコさんの存在もいつだって頭に浮かんでくるし、
共演なら自分と近いレベルの人と、未熟者同士いっしょに成長しながらがんばりたい!
という気持ちもすごくある。
でも、それはそれで難しいのかもしれない。
それを実感させられることが何度かあって
今回も、そう。
メインの声優さん、実は一度変更してるんです
二重に料金払ってます
でも最初の人もめちゃくちゃいい人で、
二度と関わることもないかもしれないのに最後まで礼儀正しくて親切で、
細かくてめんどくさいこと言ったのに
素直に受け止めてくださる姿勢は、本当に人間出来てるとしか言いようがなくて。
そして本当は、最初にお願いした人の方が
私と釣り合う人だったと思うんです
でもバンドとか舞台とか、一緒に練習するのが前提の環境とは違うんです
依頼を受けてる宅録声優さんの多くは副業という認識でやっています
一件一件に時間をかけることはできません
中には下読みや練習してくれる人もいると思います
私が納期を極力ゆるくしてるのは時間をかけて役作りや練習したい人のためだから、そういう人のためならいくらだって待つ。
でも誰がそれをしてくれる人なのかわからないし、
「まあ急ぎじゃないみたいだしギリギリでいっか」程度の感じで先延ばしにされたら普通に嫌だしね。
そして即納してスピード勝負!な人も当然います
次々こなして流さないと副業にならないからです
それは私も依頼を受ける側になったことがあるからわかるし
この程度の報酬ならせいぜい1~2時間で終わらせるのが妥当でしょ?
そこまで付き合ってられんよ!てなるのは当たり前だと思う。
でも前も書いたけど、
ほとんどの同人声優さんが問題なく消化できるのは、
日常会話レベルの台本だけで
SF台本、ファンタジー台本、時代物
または現実的な内容でも、
医者とか科学者とかいう設定で専門用語が頻出する台本は
「できる人とできない人がいる」と思います。
これは短いサンプルボイスでは判断しにくいです
何をもって「できてない」と言うかは、一言では説明できないから
また別の機会に譲るとして。
もちろん私は原作者でもあるので、めちゃくちゃこだわってがんばるんです
自分の作品だし、作りたい音、表現したいことが何なのか明確に把握してる分、
この声でこのトーンなんだよな~ていうのが一致するまで、
納得いくまで試行錯誤することだってできる。
今回もどれだけ休日潰れたかわからない💦
でも私と同レベルの力量の人が、私よりはるかに少ない時間で録音すれば
やっぱりそこには熱量の違いみたいなものが、結果として出てしまう
それはもうどうしようもなくて。
つまり、
本来だったら下準備が必要な内容であっても、
そんなのしてもらえないのが宅録声優さんへの依頼です
自分以外の人に、私と同じ時間をかけろと要求することはとてもできない。
そうするとやはり、同格の人といっしょにがんばる、なんて無理で
先輩方のお力を借りるしかないのかなとおもったり。
この先どうするかはまだわからないけど
とにかく今回はそうなりました。
那月さんは、本当に素敵な声の方で。
最近フリーランスになったばかりとのこと
きっとこれからたくさん、活躍されると思います✨✨
そしてどの言葉もどの言葉も
ひとつもこぼさず丁寧に演じてくださって
あ~これは確かに惚れちゃうよね!という説得力ある演技
ぜひ、聴いてみてほしいです🎧🎶