「三原財閥」プロデューサーインタビュー(後編)
―――ここからは発売後公開ということで、ネタバレ有りのインタビューを引続きよろしくお願いします。それではメインヒロインである黒華について詳しく教えてください。
F:今回のネーミングは簡単でした。ウチの三作目ということと、ヒロインが腹黒いからです。
―――三“原黒”華ですね
F:初稿ではもっと腹黒い本性で、口調も悪辣でした。ただ、個人的にガチのワルは趣味じゃないので、最終的にかなり柔らかくなっています。
また、彼女が“お嬢さま”である事を強調する台詞を節々に挿れています。京都の職人を呼び寄せて特注の耳かき棒を作ってもらったとか、母親とよく美術館に行くとか。
―――そして今回はヒロインの他、モブキャラが4人もいますね。しかも声優さんも豪華!
F:ああいう、教室でヒロインが非モテ主人公に声を掛けて、周りが驚くというラブコメ展開をやりたかったんです。母親にからかわれるのもですね。
また、この際だからと「脇役がやたら豪華すぎる!」というのもやってみました。人気・キャリアだけでなく実力も超一流の方々ばかりなので、こちらも安心してお願いできました。
もちろん今回の主役はこやまさんなので、他のキャラはあくまでゲスト的な扱いです。
―――キャラと言えば、黒華の侍女・ミヨリについても聞かせてください。
F:漢字で「三従」と書き、“三原家に従う”というのが由来です。年齢は特に設定していません。幼い黒華に耳キスをしていたということで、主従の関係以上に特別な感情があったようですね。
とはいえ黒華に対して恋愛感情があるわけではなく、黒華が幸せになれるよう動いています。
―――そして終盤で、今回の黒華の計画はミヨリの助言によるものだったことが明かされます。
F:黒華は「成績順位を落としたい男がいる」と相談したつもりが、ミヨリは“恋愛的に落としたい”と勘違いしてしまったんですね。いわゆるアンジャッシュ現象です。
―――そして黒華は本当に主人公に惹かれてしまい、結果的にミヨリのアドバイスは的確であったと。確かに作品ページのミヨリの紹介通り、意外と重要なキャラでした。それではインタビューの締めの前に、次回作について……もう企画は進んでいるとか。
F:はい、既に完成台本を声優さまにお渡ししています。これまでのF. PRODUCTIONS作品とは毛色の違う内容になっていますが、次回作もかなりエロいので期待していてください。
―――楽しみにしています。最後に、ユーザーの皆さまへメッセージを。
F:今回も皆さまのおかげで無事リリースする事ができました。きっと間違いなく途中で寝落ちして、最後まで聴けるのに数日掛かるはずなので、長く楽しんでいただけたらと思います。またレビューやSNSでのお声は次への活力になりますので、お気軽にお聞かせください。
2021年2月 F. PRODUCTIONS脳内にて