ゆきかすみ/YukiKasumi 2020/09/03 02:13

使用機材などのまとめ1(機材リスト)

※長くなってしまったので、記事を分けました。

使用機材とその感想のまとめです。
自分が何をどう理解しているのか(いないのか)、後で見返す用のデータ置き場です。

防音及び吸音処理が非常に甘い、一般住宅内で使用した感想です。
ごく限定された環境で使用した、音響および機材に全く詳しくない素人の感想であることから、情報の信憑性は低いことをご理解ください。

また、既に手放した機材もかなりありますので、リストにある機材を指定しての収録には対応出来ない場合がございます。
予めご了承くださいませ。

1.機材リスト ここです。
2.メモ音源
3.バイノーラルメモ音源

*この記事で触れるもの
・ケーブル
・モニター(ヘッドホン、イヤホン)
・収録ブース
・マイク(ダイナミック、コンデンサー、バイノーラル)
・マイクプリアンプ
・オーディオインターフェイス
・PCMレコーダー
・iZotope RX7Std(私が行っているノイズ処理の行程)


ケーブルはベルデン(XLR-1m)とカナレ(XLR-50cm, TRSフォン-1m)です。こだわりはありません。
一度カナレのケーブルの断線防止カバーが裂けたことがありますが、断線していたかどうかは分かりません。(怖かったのですぐ新しいケーブルを買いました)

ヘッドホン

SONY MDR-900ST
1.密閉型のモニターヘッドホンが欲しい
2.スタジオ標準なら、困ったことが起きた時も情報を探しやすいだろう

イヤーパッドは少し厚めのもの(正式名称は失念しました)に替えてあります。公式のぺったりしたものより低域が把握しづらくなった気がしますが、用途が自分の声と効果音のみのであまり気にしていません。

音楽用には公式のぺったりしたパッドがいいと思います。(米津○師の打上花火のサビから流れ始める低音のドゥーーン……ッドゥーンドゥーーン……が明確に聞こえづらくなりました)

YAMAHA HPH-MT8
1.バイノーラル収録の機会が増えたため、低位のしっかりしたヘッドホンが欲しい
2.収録時の音漏れ防止のため密閉型

低音こんなに出てたの……と思うくらいしっかり聞こえます。もちろん中高音も。
自分の声や収録環境の粗も見えるので、改善していきたいです。
ケーブル含まず350gはかなり重たいので、長時間の作業には向かないように思います。強○的に休憩を取らせてくれるという意味ではやさしいかも。

イヤホン

NUARL NX01-A2
1.バイノーラル収録用のモニターが欲しい
2.音漏れ防止のためと、ヘッドホンのきしみ音が入るのが嫌なので、ヘッドホンではなくイヤホン
3.自分の耳では違いは分からないけれど、念のためハイレゾ対応
4.ハイレゾモニターイヤホンは非常に高価なので、フラットそうな音のリスニング用途で我慢

ノイズが聞こえないので、モニター用には向いていないように思います。
収録中はいい感じだったのに、後でチェックすると気になる、ということが多いです。
ハイレゾ音源を所持していないため、リスニング用途では使用していません。

収録ブース

簡易防音ブースVERY-Q
1.3Dio Freespaceを使用してみて、自作ブースの限界を感じた
2.賃貸なので、防音室を入れるのは難しい
3.いつか防音室を導入した際も、吸音材として使える

TLM-102を使用した際の6,000Hz付近のシャリつきが苦手だったのですが、落ち着きました。シャリつきでなく反響がなくなっただけかも?
リップノイズが激減しました。(体感7割減)
おそらくですが、全方位を吸音材できちんと覆う(≒閉じる)ことの効果かと思います。
家鳴り(温度差・湿度差でパチッと鳴る音)、外の車の走行音などは防げませんが、それらに関しては元々期待していません。
普通に声を出すだけでイメージ通りの音が録れる=演技に集中出来る(精神的ストレスの軽減)という効果が一番大きいです。

ダイナミックマイク

SHURE SM58S
1.歌ってみたがやりたい
2.木造の集合住宅で使うので、感度が低いらしいダイナミックマイク
3.スタジオ標準なら、困ったことが起きた時も情報を探しやすいだろう

ゲインを上げると、ちゃんと小さな音も拾います。外の車の音も。
マイクグリルを外すとSM57と同じ音になるらしいですが、SM57を所持していないので比較は出来ません。

Audio-Technica AE4100
1.カラオケ持ち込み用のマイクが欲しい
2.持ち運びするならダイナミックマイク
3.しゃっきりした音らしい

カラオケで使用した感じ、SM58との違いは分かりませんでした。
向きを間違えると簡単にハウリングするので、ダイナミックマイクも、やはりきちんと音を拾っているのだと思います。

コンデンサーマイク

スモールダイアフラム(ペンシル型)

RODE NT-3
└AT2035の経験から、軽量鉄骨の集合住宅ではラージダイアフラムは手に余ると思い購入。
 高域に特徴があるNT-○シリーズの中でも大人しい音とのレビューを見ましたが、ドンシャリ傾向の音に感じました。

AKG C1000 S
└NT-3が思った以上に派手めの音だったため、地味な音を求めて。
 ほどよく大人しいので、配信やナレーションで使用しています。

ラージダイアフラム(ドラム缶型)

Audio-Technica AT2035
└フラットな音というレビューを信じて、初めて購入したコンデンサーマイクです。
 築40年以上の木造一戸建てでは暗騒音があまりにうるさく、いかに人間の耳が都合良く出来ているかに気付きました。周囲をついたてで囲うだけでも全然違う……。

LAUTEN AUDIO LA-220
└好きな音のマイクがとても高級だったため、周波数特性の近い安価なマイクを求めて。
 なにとは言えない色っぽい声になる気がします。FET回路を念押ししてるんですが、今あるラージダイアフラムコンデンサーマイクには大体組み込まれているようです。すごくいい回路が使われている?
 倍音少なめ、息多めでウィスパーっぽい発声をすると好きな音になりやすいです。声の重心を上げると金属っぽい響きになってしまうので気を付けています。

NEUMANN TLM-102
└AT4050と迷って、より中低域が強めに感じたこちらを選びました。
 マイクプリとAI/Fのゲインを0にしていても、48Vを入れた時点で音が入力されます。それをハイゲイン? というのでしょうか?
 サ行がかなり強く出るため、5,000~7,000Hzが抑えめのマイクに入れ替えを検討中です。(歯擦音を気にして口の開きを小さくしてしまい、特にイ段とウ段、ア段とオ段の切り替えが曖昧になりがち)

バイノーラルマイク

Roland CS-10EM
└耳かき音声を録ってみたかったので。
 距離感の出方は弱めですが、遠くの音もぼやぼやしない、かなりスッキリした音質です。(音の定位はあまり拾っていない?)イヤホン型なので、密着囁きの際は手を使ったりして工夫していました。

Binaural Enthusiast BE-P1
└ASMRを自分で録ろうと思ったので。
 マイクから離れるほど音がぼける(音の定位を拾っている?)ので、声を録るなら吸音をしっかりする必要がありそう。ASMRでは、耳かきやcuppingなど、至近距離の音を録るので問題ないです。
 声についても、密着囁き(5cm以内)なら普通のマイクと同じ感じだと思いました。

3Dio Free space(XLR)
└自宅で運用出来るのはここまでではという判断です。
 正面の音を録る際は、マイク本体(耳と耳の間にある黒い金属の箱)に近づき過ぎず、そこに顔があるものとして、少し離れた所で話すのが良いと思いました。

マイクプリアンプ

ART TUBE MP STUDIO V3(真空管を12AX7EHに交換)
真空管の交換が楽しすぎて、めちゃくちゃにいじりまくって壊しました。
使う管によって音が変わるのがとても楽しかったです。
SOVTEK 12AX7WA
人間の声とは思えない、ゴリゴリのベースみたいな声になった覚えがあります。

GRACE Design m101
└1chで味付けの少ないプリアンプが欲しかったので。
 ツマミ5クリック以上からホワイトノイズが増えてきます。

オーディオインターフェイス

TASCAM US122-L
└初めて購入したインターフェイスです。
 マイクとインターフェイスとPCの接続方法を覚えました。他の機能はよく分かりませんでした。

Roland UA-55 QUAD CAPTURE
└配信をしようと思い購入しましたが、配信しませんでした。
 AUTO-SENSが便利そうと思ったのですがよく分からず、毎回自分で設定していました。音はよく覚えていません。

Audient iD14
└小さくてしっかりしている。48Vを使う際にはACアダプタからの給電が必須です。
 UA-55との比較ですが、『膜が一枚剥がれたような音』という表現は私も同意です。自宅で収録するなら、これで充分だったと思います。

Antelope Audio Discrete 4 Synergy Core
└音が良いという評判を信じて。
 今までのものとは全然違って、使い方が非常に面倒くさいです。
 まずオンラインでユーザー登録をしてアカウントを作成し、更にデバイス(使用するPC)を登録させないと起動すらしません。

 ソフトウェアコントロールパネルが立ち上がらないことはしょっちゅう、ひどいとランチャーが立ち上がらない時もあります。
 公式に書いてある対処方法は、その他のUSB機器を全部抜くこと。USB2.0専用で、3.0ポートでは認識すらしません。Lightningケーブル専用……?

 でも音がいいです。値段の差かも?
 特に空間系の再現度というのか、音の場所と、鳴っている空間の広さがこれまでとは段違いでした。良くも悪くも、今まで聞こえていなかったノイズまで聞こえるようになってしまいました。

PCMレコーダー

ZOOM H2n
1.CS-10EMを使用するため、レコーダーが必要
2.持ち運びするので小さいものがいい
3.どうせならMIDマイクで謎の録音を試してみたい

外部マイク(CS-10EM)を入力すると、ゲイン0でもホワイトノイズが入りました。外部マイクは一応接続できる程度に思っておいた方がいい気がします。

レコーダーとして空間の音録り(屋内外のガヤ、木のざわめき、雨音)、効果音録り(水音、衣ずれ、飲み物の開栓、椅子を引いたりなど)に使う場合は、軽くて小さくてとても便利でした。

MIDマイクで謎の録音は、バイノーラルは正面方向に弱いという弱点を克服しましたが、ステレオ感が弱く(確か120度)、至近距離も苦手、相変わらず前後はよく分からなかったです。
至近距離に弱くても良いなら(バイノーラル感が薄くてもいいなら)ペアマイクを使い、広いレコスタでステレオ録音するのが最もきれいな音質で収録出来るように思いました。

4ch録音は試していないので分かりません。

TASCAM DR-100 MKIII
1.XLR入力のあるレコーダーが欲しい
2.出来るだけ高品質のプリアンプが搭載されているもの
3.普段使いのバッグに入れたいので、フィールドレコーダーは不可

オムニマイクで収録すると、10kHz付近にH2nでは無かった年輪のような波形が見られました。
よく分かっていないのですが、これがコムフィルタ?だとすると、反響までしっかり録れていることになります。
TLM-102を直接繋いだ場合(レコーダーのゲインで増幅)は、m101-AI/Fで収録するよりもすっきりした音になったような気がします。低音が弱く痩せた音ともとれる?

ノイズ処理

iZotope RX7 Standardを使用しています。
こちらは『#9月になったので自己紹介』の波形です。
使用機材は、NT-3 - m101 - Discrete 4 Synergy Core(USB)です。


▲録音してそのまま
話す内容に詰まって、たびたび無言になっています。


▲編集後(-3dBFSでノーマライズ)
基本の編集工程は以下です。
ミステイクカット→間の調整→リップノイズの処理→反響音の処理(今回はしていません)→ホワイトノイズの処理→手コンプ(今回はしていません)→EQ調整→ノーマライズ

ゲーム・アプリ用ボイスで納品するノイズ処理は、
ミステイクカット→間の調整→リップノイズの処理(一括Mouth De-click)→反響音の処理(弱めのDe-Reverb。叫びなどあった場合)→ホワイトノイズの処理 までです。
手コンプとEQ調整(De-Essも含む)、ノーマライズは好みの範疇と認識しているため、行っておりません。
BGMは、声とかぶる周波数帯域を-3dBくらいしてから乗せています。

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