ドアの前の虎
ドアの前の虎
「トラがドアの前に立っている」と私が信じているのと実際にトラがドアの前にいるのと、何の違いがあるのだろうか。
あの有名なアドラーの台詞で僕が1番好きな言葉です。
目の前に虎…なんでもいいですが脅威がいたとして、その人の世界ではもうそれが妄想か現実かもはや関係ないんです。
目の前のドアの向こうに幽霊がいる気がする。後ろを向いたら顔がありそう。
そう想像した人は幽霊の有無に関係なく恐怖するんですよね。
これはSFやホラーの常套手段であり、
あまりにも急に死んだ人間は"あれくらいで死ぬ訳がない"と思い込んだなら本人にとってはまだいきてるつもりになります。
世の中にUFOは存在すると信じれば、夜空の光が全て星や飛行機だと信じる人の気持ちが理解出来ないでしょう。
恋は盲目と言いますが"こういう性格に違いない"と思い込めば実際の性格は二の次になってしまうものです。
同じ物をみて全然違うものに見えてしまうゾクゾク感が僕は好きです。
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