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2022年 12月の記事 (10)

ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2022/12/30 08:00

「美少女戦士セーラームーン」3

「美少女戦士セーラームーン」3

3回目でもまだまだ語りたい事がある魅力ある作品セーラームーンですが、魅力を最後に完結にまとめると。

まず、初代オープニングのセンスが素晴らしい。
原曲"ムーンライト伝説"とは違うアニメ独自のアレンジが原曲以上なんです。

最初に鐘がゴーンゴーンと鳴り響き、都会から煙が立ち込める不吉なカットから始まります。
低学年女の子向けアニメでこんなにネガティブな主題歌があるでしょうか。

その後、タイトルテロップ。
月に写るヒロインのうさぎ。

その後は「まどかマギカ」の元ネタなんじゃないかと思うような不気味な世界観。
足からじっくり舐め回すようなフェードインのすぐ後に敵の仮面達がニヤニヤと増殖。

その後の「月の光に導かれ」の歌詞のシーンは僕がアニメ史の中で1番好きなんですが、
第6話まではシルエットだけ。
それ以降はベールを脱いで姿を現すんですが、少女向けアニメではない芸術とも言えるエロスのセンスです。

さらに、その後に敵のボスが登場して両手を上げるまでのシーンもカッコいいです。

"さぁ、盛り上がって来ました!"と言わんばかりの画面の盛り上がりに反して、
サビはまたAメロという肩透かし感が逆にセンスがよく、セーラームーン達も通常歩行です。
この時の"パン!"という曲の繋ぎ目はアニメ独自のアレンジです。
魔法少女アニメにしては地味で控え目な印象ですが、僕は素晴らしいオープニングだと思います。

そして、最後にキャラの魅せ方が本当に上手い。はっきり言えば物語は破綻しているんですよ。

それもその筈、毎話1話完結で違うテーマを用意しているので、
新しい仲間が出来たと思ったら次回はいきなり仲良く遊園地の回です。

しかし、普通のアニメは"キャラを魅せようとして魅せる"これが当たり前なんですが、
物語進行の中で自然に魅力を出しているんです。
時にはキャラの魅力が物語進行を妨害してしまいます。

テンポ良く1話完結で、キャラがいきいきして、さらにエロスを感じさせる製作陣の遊びも入れる。それを同時にする難しさは地味ながら凄いです。
背景も絵の具のグラデーションがとても綺麗。

「セーラームーンは女の子のアニメ」という無意識な固定観念のせいで知名度の割にはプリキュア等の魔法少女アニメよりは評価されていないセンス溢れた作品でした。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2022/12/27 08:00

「美少女戦士セーラームーン」2

「美少女戦士セーラームーン」2

個人的な意見かも知れませんが、
男性であれば生理的になんとなく「セーラームーン」と聞くだけで拒否反応が出てしまう人もいると思っているんです。
かく言う、僕自身もそうでした。

しかし、むしろ最近の"萌え"を狙いすぎているアニメや、
腐女子もオタク男子も入り乱れた深夜アニメが苦手な男の人にこそオススメしたいアニメだと思いました。

まず、1番の魅力としては"下心丸出しの構図"を見てほしいです。

中学2年生という設定なのですが高校生にしか見えないんですよね。近頃のアニメの基準でいえばOLと言われても納得です。

それ故に、スタイルがいい構図がやたらと多く「ムッツリさせてやる」という製作陣の意図がひいき目なしに感じられます。
僕は視聴しながら「これで女の子人気だったのが凄いな」と感心していました。


少し面白いシーンがありまして、
デートの話題が出る回が序盤にあって主人公のうさぎが独り言で説明するのですが、

「デートの前には綺麗な下着!」
ここで"ん?"と少しなるのですがまだ清潔感を視聴者の子どもに教えるのだと、まだ理解出来たのですが、

「最後にいざという時のために歯磨き」
デートで綺麗な下着に"いざ"という時の歯磨きは確信犯ですよね。
主人公は中学2年で、しかも人気の子ども番組で最初のデートからいきなり"本番"の用意を教えるって面白いですよね。時代というか…。

この時は現代的な萌え文化が少なく、
エロさや美しさ綺麗さの方が評価されていた印象があるので、
18禁作品が好きな男性の方がむしろ物語を違う角度から楽しめる作品だと思うんです。

というか、むしろ明らかに意識して制作されているアニメだと思います。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2022/12/24 08:00

アニメ「美少女戦士セーラームーン」1

アニメ「美少女戦士セーラームーン」1

最近はセーラームーンにハマっていて現在は20話くらいまで視聴しています。
僕は昔、子ども時代にセーラームーンをチラッとだけ観ていたんです。

しかし、家庭によるでしょうけど、
男の子が女の子アニメ…しかも名の通ったセーラームーンを観ているとなると"親に馬鹿にされるのが嫌だ"という子ども特有のプライドがあったんです。

しかし、チラッと見た時に○女が悪堕ちしてお姉さんになっていたシーンが凄く印象的で最近それを思い出して視聴。

この「セーラームーン」は少なくとも僕の地域では全く再放送されなかったんですよね。「プリキュア」や「おジャ魔女どれみ」は再放送を見た事があるのに不思議でした。

視聴してみて納得。
これはPTA様もプンプンな内容で子どもへの悪影響が凄いです。だからこそ面白い。

序盤のほうは完全に宗教的な集団睡眠がテーマです。
しかも、物語の1話目からですね。
親友の母親が化け物に変身するというなかなかハードな内容ですね。子どもが見たら泣きます。

次の敵からは宗教的な内容が収まった…と思ったら、もっと直線的にエロチックな内容になります。人間の"欲望"がテーマです。

そんなハードな内容を毎回一話完結で終わらせているので全く飽きる事なく普通に面白く、下手をすれば今の萌えアニメより好きですね。

次の記事で「セーラームーン」の魅力について知らない人にもわかる紹介をしてみます。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2022/12/21 13:00

自意識こそ過剰にすべき

自意識こそ過剰にすべき

インターネットは確かに世の中を便利にしたのは間違いないです。
しかし、インターネットほど自意識を虐○してしまう猛毒はありません。

昔はまだ世間がガラケーだった時代。
"Wi-Fi"というパソコンに取り付けるだけで離れた人とゲームが出来る革命的な機械が発売されました。

それまでゲームでは「俺様こそが世界最強なのではないか」と誰しもが自意識過剰になっていて「ネット掲示板」という今では死語の文化がそこにはありました。

「神絵師」なんて言葉もなく、学校で絵が上手い人はそれだけで神様にもなれたような時代がありました。

しかし、SNSを今では小中学生すらしている現代では「身の程をわきまえろ」と言わんばかりに、
見たくもない知りたくもないオススメやリツイートで他者との比較や劣等感を押し付けられる社会です。(悪意はないんでしょう)

仕事にしているなら売り上げは大事なのはわかりますが、なぜ好きでやっている筈の事が他人に比較され、
意見を言われ傷つかなければいけないのでしょう。

とはいえ、雑音の中にだって本当に好意を持ってくれてる人もいるわけで、
独りよがりの自己満足だけではいけないのは誰にだってわかります。
創作に限らず何でもこの比率が難しいですよね。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2022/12/18 08:00

創作の運頼み

創作の運頼み

僕が創作を始めて…。
具体的には絵描き=漫画家になろうという安直な所からなんですが、そこで凄く印象的な事を今でも覚えています。

漫画読み切りといっても初めての作品の労力は計り知れなく全然進まないわけです。

そこで正月の初詣にお参りに行った時の事、
「今年こそ漫画が一本作れますように」
と願った訳なのですが、
あれ?とその瞬間に疑問が浮かんだんです。

創作の過程の中に、運の要素も神さまが入る要素も一切ないのではないのかと。

"物が欲しい、健康でありたい、受験の合格"ならば運が入る要素はあります。

作品が完成してから先なら運の要素は入ってくるのかも知れませんが「作品が出来ますように」は間違いなく自分の実力不足な訳です。

もっと言えば、作品が出来てからもブレイクするかは、ほとんど運ではなく実力が大きいわけですよね。
面白くなくても運次第で売れますが、面白い方が売れるのは確かな筈です。

神さまがいるのかは知りませんが、
少なくとも神さまは原作を書いてくれたり色塗りや手伝いをして貰えるわけではないんだろうな、と家族で初詣に行っている最中に不謹慎な事を考えていた学生時代の思い出です。

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