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■作品解説の記事 (3)

きののべ倉庫 2020/08/01 21:27

ご都合主義空間の住人~10種の媚薬編~ の話

今回は現在販売中の有料成人向けゲームの
“ご都合主義空間の住人~10種の媚薬編~”についてお話しします。
初めての有料作品で初めての成人向けゲームとなった作品です。


まず、この媚薬編を制作しようと思ったきっかけは、
その時に制作していたこの作品の本編にゲーム性がまったく感じられなくて
これをこのまま作り続けていたら何かヤバそう…!
となったのがそうですね。
と言うのも、マップが用意してあってその中で主人公を操作出来るのに
対象をただ調べて会話シーンを見るだけのADVって、それってADVなのか…?
と思い悩み、方向性の見直しをしたくて別ゲーに浮気したくなったわけです。

そのため、浮気のためのゲームは同じシリーズの作品がいいかなと思い、
案だけはまとめてあったこちらの媚薬編の制作に着手となりました。



そして“媚薬を10種類作る”というこのゲームの主目的は、
セックスをしないと出られない部屋同様、巷で流行っている
媚薬を10本飲まないと出られない部屋を参考にさせて頂きましたが、
2人の性格を考慮した結果、素直に媚薬を10本飲んではくれなさそうだなと考え、
これまた巷で流行っている異世界転生物を合体させ、
媚薬を10本作るRPGとして制作することにしました。

青路君にアダルトなアイテムの存在を一切認識して欲しくない最白と
そんな最白に危険性を説かれ、体に何かしらの(悪)影響を及ぼす物ならば
確かに服用すべきでないなと頷く青路君…
その上最白は自分の性欲が元からヤバイことを自覚しているので、
そんな自分が媚薬を飲んだらせーちゃんが…! という考えに至り、
媚薬をすべて自分が飲めば…ということも絶対しなさそうなんですよね。
なのでこの2人が媚薬を10本~の部屋に入った場合、
神様が折れる他2人が部屋から出て来ることはあり得ないとなったわけです。



RPGとして制作するに辺り、戦闘システムをどうするかは
わりとあっさり決まったのですが、それを組み立てるのはやはり大変でした…
1ターンですべての決着が付く戦闘が理想だったので、
戦闘コマンド選択式では無く、指示されたコマンドを入力するミニゲーム的な物を
完成形として見据え、あーでもない、こーでもないをひたすら繰り返し、
何とか形になったのが↑の戦闘システムです。

そのため、コマンドをそれなりに正確に入力出来ればこちらの勝ち、
出来ていなければこちらの負け… というすごく単純なものになり、
しかも負けた場合にのみアイテムが入手出来ない、という仕様なので、
それなりに戦闘をこなせば、ちゃんと必要な分のアイテムが
入手出来るという親切設計でもあるわけです。
なので制作者としてはテストプレイが容易で助かりました…
今後もRPGを制作する際はこういったシステムで行きたいですね。



(使用BGM:Cnoc様/魔王魂様)
(使用効果音:ザ・マッチメイカァズ様/魔王魂様)
そして作中の2人の役割については、
最白が前衛で青路君が後衛だと決定した上での制作決定だったので
まったく悩みはしませんでした。


と言うのも体格的なこともさることながら、最白には絶対
えっちなRPG作品でお約束となっている露出度高めの可愛い衣装を着せる!
と決めておりましたのでね…
ええ、そうです、安全性は皆無で簡単に脱がせられて
好き勝手されてしまうようなああいった衣装です。
けれど(システム上)最白は無敵なのでそういったことにはなりません。
なので絶対に脱がされる心配は無いので大丈夫なのです。

そしてそんな最白とは対照的に青路君は
安全圏で安全な恰好をしてて欲しいという理由で後衛の魔法使いとなりました。
何より青路君って魔法使いというイメージにピッタリな気がしますし。
それとRPGにはテレポート(ダンジョンから拠点への帰還)要員が必須かな?
とも考えていたのでそこに青路君が上手くハマってくれた感じもします。

実は青路君の靴に一番苦心した立ち絵…
作中で一番見られる機会の無い部分なのに。
ちなみに2人のこの衣装は2人の私服をファンタジー的にカスタマイズしたら…
という風にデザインしました。

※以下、ネタバレ要素有りなのでご注意下さい
※いわゆるセンシティブな内容も多分に含んでおりますのでご注意下さい

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きののべ倉庫 2020/07/30 19:07

ご都合主義空間の住人 Episode01 の話

今回は有料ゲームの体験版として出した
ご都合主義空間の住人 Episode01”についてお話しします。
いわゆる本編の体験版ということになりますが、
ここでは本編の試作版という立ち位置でお話ししたいですね。


前作制作終了後、わりとすぐに制作に着手したこの2作目ですが、
神様と呼ばれる存在の下、2人きりで暮らすだけの設定しか無かった2人に
何故背景を考え、続編制作を決めたのかと申しますと、
私自身がもっとこの2人について知りたくなったからなんです。
2人は何故神様と呼ばれる存在の下、2人きりで暮らすようになったのか…
どうしてもその部分を掘り下げたくなったんですよね。

なので前作の冒頭に出て来る↓この言葉を参考に
2人の過去について考え始めました。

神様、神様・・・もしも本当にいるのなら、
ボクをせーちゃんと2人だけの世界に閉じ込めて下さいませんか・・・?
どうか、どうか・・・! お願いします・・・・・・!
もしも、この願いを聞き入れて下さるのなら・・・ボクは、ボクは・・・・・・!

言葉の中に“せーちゃん”と出て来るので発言しているのはもちろん最白です。
しかしこの発言、前作を制作している段階では
重要な言葉として準備したものではありませんでした。
と言うのも、何の説明も無く、突発的に始まるゲーム展開に
少しでも興味を持って頂けないかと思案した結果のセリフだったんです。
つまりはいきなり謎の部屋からゲームが始まるよりも、
ワンクッション的に何かしらの言葉があってからゲームが始まった方が
没入感が増すのではないかと思ったわけです。

けれど結果的に“2人に何があったのか”という部分の
取っ掛かりになってくれたわけですね。


上記の最白の言葉から推測される2人の背景、つまり過去については、
現実から逃避したくなるくらい辛い出来事があったんだろうな…
という感じですよね。
まぁ、もしかしたら単に独占欲がとても強いか、
はたまた病み属性持ちなのか…という可能性も大いにあり得ますが、
けれど最白の服装がいわゆる普通ではないこと、
それを受け入れ、普通に接している青路君の存在から、
最白はそんな青路君と共に辛い現実から逃げ出したいと考えていると
受け取った方が断然妥当な気がします。
けれど、ここでまさか単なる制作者の趣味であった女装男子設定が
活きるとは思いませんでしたけどね…(私は攻めの女装が好きなタイプの腐)



それから2人の細かな設定を練るために
まずはプロフィールを固めることから始めました。
そして普通ではないことで周りから排除されやすい環境と言ったら、
やっぱり学校かなと思ったので2人の年齢を高校生くらいに決め、
そこから2人の家庭環境、交友関係、
そして2人が出会ったきっかけなども考えました。
特に2人が出会った場面を考えていた際に
2人以外には誰も居ない夕暮れ時の教室で
話し込む2人の姿が浮かんだ瞬間には、これだ…! となりましたよね。
まぁ、夕暮れ時の空気感大好き人間なのでこれはしょうがないことなのです。

ちなみに体験版として発表しているバージョンでは、
過去の2人が置かれていた状況は洞窟(最白は森)から抜け出す際の障害物として
配置された影に触れることで少しだけ理解出来るようになっております。
ただ現実から逃げ出したいと思うほどの過去なので、
結構酷い言葉を投げかけられてしまいますが…

ちなみに現在制作中の本編ではこの部分は大幅に変更を行っております。
洞窟や森の探索パートは全面的にカットし、
2人の過去回想にもきちんとマップを用意しました。
その上で2人がどのように学校生活を送っていたのかを
もっと分かりやすく表現するつもりです。
ですのでつまりは辛いと思われる過去を
それなりのパートでお見せする形になるわけですね。
私が耐えられるだろうか…

※以下、ネタバレ要素有りなのでご注意下さい
※いわゆるセンシティブな内容も多分に含んでおりますのでご注意下さい

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きののべ倉庫 2020/07/27 21:07

○○○をしないと出られない部屋。の話

今回はフリーゲームとして制作した
○○○をしないと出られない部屋。”についてお話しします。
青路君と最白が生まれるきっかけとなった作品ですね。


まずは“○○○をしないと出られない部屋。”というタイトルについてですが、
このタイトルの○○○と言うのはズバリ、セックスのことです。
つまりは今も巷で流行っている
セックスをしないと出られない部屋”が元ネタになっております。
しかし、あまりにもド直球なネーミングゆえ、誰でも気軽に
プレイ出来るフリーゲームでこのままをタイトルにするのは如何なものか?
と考え、一応は伏せさせて頂いたわけです。



そしてそんなド直球なネーミングの部屋を元ネタに
何故この作品を作りたかったのかと申しますと
指示に最後まで抗うカップルが見たかったから、です。
どちらかがすんなり状況を受け入れ、部屋を出るためだから…
とすぐさま行為に及ばないカップルが私はどうしても見てみたかったのです。
とは言え、尊い2人に何とか理由を付けて行為に及んで貰うための部屋ですから、
すぐさま行為に及んでしまうのは致し方無いことなのです。
けれど私はどうしても他の方法で
部屋を出ようと頑張るカップルが見たかったのです…!
なので自分で作る他手段はあるまいと制作に着手したわけですね。


それからどのようなカップルに頑張って貰うかを考えました。
過去に制作したゲームから引っ張って来てもよかったのかもしれませんが、
(例えば銀木犀の2人、例えばそれほど~の2人など…)
けれど何の脈絡も無くパラレルワールドに
呼び出せるタイプのキャラでは無いな~と考え、
今まで一度もお披露目したことのないキャラクターで制作することにしました。

青路君と最白については以前から頭の中に構想はあったキャラクターでした。
けれどその頃はまだしっかりとした形が無くて、性格も設定も曖昧で、
ただただ2人きりの謎の空間で2人暮らしする女装好きのイケメン(ここ重要)と
そのパートナーといった感じでした。
ちなみにその時のふわっとした設定としましては、
 ■青路君 … 苦労性・中肉中背・目隠れ・青髪
 ■最白  … 際どい格好を好む・流行に敏感・わりと強引に行為に及ぶ
と言ったものがありましたね。
うーん…これはこれで面白いキャラが作れそうだとは思いますが、
けれど今となっては2人に採用しなくてよかったと心から感じます。


そして実際にゲーム制作を始め、2人のビジュアルを決める段になってから
いくつかの試行錯誤はありつつも今の2人のビジュアルになったわけです。


↑こちらは本当に最初期の2人です。
青路君のインテークの位置が逆だったり、最白の瞳が赤かったり、
すごく男性的だったりしますが、現在の2人の原型って感じがしますよね。
ちなみに最白の瞳を淡いピンク色に変更したのは印象を柔らかくするためと
赤色は主に衣服の方に用いりたかったからです。
それとこの作品で立ち絵がデフォルメで描かれているのは、
高頭身のイケメンを描くのは無理、辛い…という理由からでした。

と言うのもこの時はまだドット絵で立ち絵を打っていた時期だったので、
いきなり高頭身のイケメンを絵として描くのは無理…!と思ったわけですね。
けれどこの時に頑張って高等身の立ち絵を描かなくてよかったな~と
今では思っております。
と言うのも、その後に描いた高頭身の立ち絵の最白が
とてもとても上手く描けてお気に入りだからです。
もちろん青路君も可愛く描けて大満足です…!



それからシナリオを打ちながらゲーム制作を進め、
曖昧だった2人の性格は徐々に固まって行きました。
 ■青路君 … 口調が粗め・最白全肯定マン・真面目
 ■最白  … せーちゃんが大好き・せーちゃんが大事・温厚な性格
しかし最白は若干“強引に行為に及ぶ”という設定が
残ってしまっているような気がします。
と言うのも部屋から出るために結局は……

ちなみにこの作品を作っている時の2人には
いわゆる“背景”と呼べるものはまったくありませんでした。
ただ神様と呼ばれる存在の下で2人きりの生活を送る謎のカップル、
という設定が漠然とあるだけだったのです。
けれど、とあるきっかけから2人が
どうしてここで暮らすようになったのかを考え、
今現在もそもそと本編を制作しているところなわけです。

私はわりと設定を曖昧にしたまま作品作りを始めます。
なので重要な設定や伏線などは
作っている途中に決めてしまうことがほとんどです。
そのため、矛盾が生じている設定が多々あるんだろうな~とは思っています。
けれど設定をきっちり決めて制作しても、
きっと途中で違う設定にしてしまうのだろうと思うので
これからもこのスタイルで制作して行くつもりです。

いつかこの“○○○をしないと出られない部屋。”も
成人向け描写を加えたバージョンを制作したいですね。

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