音響を使った巨大感の出し方

距離と効果的な音

一般的に動画などに音を付ける時は、ジャストのタイミングで絵と音を合わします

例えば格闘ゲームで、敵の顔にパンチが当たったとします。
すると拳と敵の顔にパンチが接触した瞬間に、パンチの音を付ける事になります。
これは正しい事なのですが、仮にこの格闘ゲームが100メートルの巨人の殴り合いだと仮定しましょう。
(自重で潰れてしまいますが、まあここは仮にということで)

音速と距離

勘の良い方は既にピンと来たかもしれませんが、巨人同士の殴り合いなどでは、見た目より音を遅らせて鳴らす必要があります
理由は、光速と音速のズレのせいです。
地球上で光速は無視できるほどの速さですが、音速はそうもいきません。
音速は1秒間に約340メートル。意外と遅いんです
雷の光と音などで経験的に分かるかと思います。

100メートルの巨人の殴り合いを、そこそこ安全(?)な距離から観戦するとして、340メートル離れていたとしましょう。
すると、パンチが視認出来てから、パンチ音が聞こえてくるまで1秒かかる事になります。

巨大感・重圧感を出したい時は音を遅らせましょう。
逆を言えば実際に距離がなくても、音を遅らせて鳴らせば、巨大感が出る
という事です。
錯覚を利用するというわけですね。

応用

これを応用として顔面パンチより、腹パンの音を僅かに遅らせれば重みが出ます。
声の演技、タイミングなども加えれば完璧です。

顔面パンチ
パン!(軽い音) 間無し 「アッ!」(軽い声)

腹パンチ
ボグゥーン(重い音) 間を開ける 「…ぐふっ!」(重い声)

さあ、みなさんも音響演出で重圧感を出してみましょう!

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