えっちな二次創作
『魔女の旅々』を観て衝動的に書いてしまった二次エロです。原作の語りを意識しながら真似ようとしてみたけど、苦労ばかりが多くてあまり上手くいってないかも。
ハーメルンのR-18ランキングでは最高で日間2位、週間4位でした。文章サンプルとして置いておきます。
えちえちなシーンは一応メンバー限定に。
青々と茂った草原を風に吹かれながら優雅に飛んだ先にある小さな村。
風を受けて回る風車や草を食む羊が出迎えてくれる長閑な光景。都会の喧噪から離れたこの村に旅の途中で立ち寄り、すっかりここでの暮らしにも慣れてしまった魔女がひとり。
灰色の髪を風になびかせ、歩けばすれ違う男性が思わずといった様子で立ち止まり、振り返らずにはいられない美女は誰でしょう?
そう、私です。
子供のころから『ニケの冒険譚』に憧れ、自分もニケのような冒険がしてみたいと故郷を飛び出してから三年。たまたま旅の途中でエミルという少年に呼び止められた私は、彼の招きで彼の父親が村長を務めている村に立ち寄りました。
人間や動物の“幸せ”を集めていると自己紹介してくれた彼は、その幸せを好きな女の子にプレゼントしたいと夢いっぱいに語ってくれました。
彼が好きな女の子はニノという少女で、村長の家で働いている使用人だと照れくさそうに紹介してくれました。その姿に私は昔読んだ本に出てきた夫婦のようだと感心したのを覚えています。
それから私はエミルの招待を受け、村長の家に立ち寄ることとしました。
村長の家ではエミルが自慢するニノの手料理でもてなしを受けました。
楽しい時間……とは言いがたかったかもしれません。村長は初対面の私に不躾で値踏みするような視線を送り、エミルとニノが昼食を用意する間の会話はお世辞にも弾んでいたとは言えないでしょう。
何より村長はニノを『奴○として買った』と言って憚らず、グラスを落とした彼女に暴力を振るいました。
うっかり村長に攻撃魔法を放ちそうになった私ですが、そこは史上最年少で魔女見習いに認められた天才魔法使いの私です。グッと我慢して代わりに割れたグラスを直し、ニノの失敗を帳消しにする平和的解決を導きました。
魔女が本気で魔法を放ったらどうなるか。そのことが分かっていたのでしょう。村長は私の杖が自分ではなく、割れたグラスに向けられたのを見て、あからさまにホッとした様子でした。
自分より弱いと思った相手には平気で暴力を振るうけど、いざ自分が強者の暴力にさらされたら情けなく狼狽える、矮小で臆病な人間なのです。
和やかとは言えない昼食会が終わったあと、私はエミルと庭にふたりで出ました。彼は私が魔法でニノの窮地を助けたのが気に入らないらしく、あれくらいの魔法は自分にもできたと口を尖らせます。
その様子を私は少年らしい無邪気な対抗心だなとまたも微笑ましく見ていました。
そんな彼に私は、いまならニノが落ちこんでいるだろう、プレゼントを渡して励ますなら絶好の機会だと助言しました。
それを聞いた彼は喜び勇んで駈け出します。コツコツと溜めてきた“幸せ” の入った瓶を取りに自室へ向かったのでしょう。
彼の幼い恋心が幸せな結末を迎えますようにと祈りながら、サラサラと風に揺れる草が奏でる自然の音楽に耳を傾けていたときです。玄関のある方向から誰かの足音が近づいてきました。
「村長さん?」
エミルが帰ってくるには早い。そう思いながら足音がするほうを振り向き、そこに立っている男の人に話しかけました。
「いや〜旅人さん。先ほどはお見苦しいところをお見せしてすまなかったねえ」
村長さんは笑みを浮かべながら近づいてきます。一見すると友好的な態度ですが、そこに邪気のようなものも感じました。
私はまた気詰まりするだけの会話が始まるのかと溜め息をついてしまいました。それでも故郷の村を離れ、様々な経験をしながら十八歳になっていた私は、笑顔には笑顔で応えて事を穏便に済ませる旅人の知恵が身についていました。
「いえ。私のほうこそ出過ぎた真似をしてしまったようで」
「そんなことはないさ。それにしてもお若いのに大した魔法だ。さぞや優秀な魔女さんなのでしょう」
「いえいえ、そんなことは……ありますけどね」
中身のない会話に早くも私は着地点を見失い始めていました。なぜ村長さんは、わざわざ私に会いに来たのでしょう。
そんなことを思っていたときです。村長さんが手に持っていた小瓶を差し出してきました
「先ほどのお礼でもあるし、魔女さんへの旅の餞別でもあるのだが、これを受け取ってほしいと思ってね。ぜひとももらってもらえないだろうか」
キラキラと陽光を受けて光り輝く小瓶の中には、なにやら液体が入っています。その存在を誇示するかのように村長が左右に振ります。
「これは村で採れる花から作った香水だよ。なにも特産品のない村だけど、一応こういうものを作ってはみてるんだ」
村の規模からいって近隣の街と大規模な商取引があるようには見えません。特産品がないとは先ほどの昼食会で村長が自ら言ってたことでもあります。そんな中でも村長として何か村の売りになるものを開発しようとしたということでしょうか。
「気に入らなかったら捨ててもらって構わないが、少し匂いを試すだけ試してもらってもいいだろうか」
そう頼まれれば受け取らないのも失礼に当たります。
私は「ありがたく頂戴します」と断って村長さんの手から瓶を受け取ります。そして瓶の蓋を開け、その匂いを嗅ぎました。好みでなければ遠慮なく捨てるつもりで。
——ところが。
「ふっ! んぅっ!」
香水をひと嗅ぎした途端のことです。私の体をこれまで感じたことのない痺れが貫き、目の前には記憶に存在しないはずのヴィジョンが次から次へと浮かび、見知らぬ女性のなにかを我慢しているかのような声が耳にやかましく響きます。
その声は先ほど私の口から出たのと同じくらい甘く、押し寄せる快感を堪えている最中の声音でした。
異常は聴覚だけに留まりません。視覚もおかしいのです。
故郷を出立してから旅の中で様々なことを学びました。その中には男女のことも含まれており、いずれ旅が終わったら私もそのようなことをするのかと夢想したことがなかったと言えば嘘になります。
触られるときのことを想像しながら自分で触ってみたり、時には男性のそれを模した張り型を当ててみたりしたこともあります。
と言っても張り型を使うときは下着越しで入り口に擦りつけるだけで常に未遂です。手違いで張り型に初めてを捧げてしまうことは避けたかったのです。
以上のことからも分かるとおり、村に立ち寄った時点で私は純潔でした。
——それなのに。
私の目の前には次々に男性とそのような行為をし、乱暴に組み伏せられて体をひとつに繋げるヴィジョンが浮かんできます。そのヴィジョンで相手は常に村長さんです。
彼は私をとても口にするのは憚られる格好にし、筆舌に尽くしがたい体位で無遠慮に腰を振ります。
「どうしたんだい魔女さん」
そう言って近づいてくる村長さんを私は拒絶します。手を伸ばして近づかせないようにしたつもりでした。しかし、彼はいとも容易く私の手首を取り、自分のほうへと抱き寄せます。
「あっ」と言って私は彼の胸に抱き寄せられます。
「放してください」
その懇願は無視され、村長さんの私を抱き寄せる腕に力が入ります。彼の熱と脂肪の奥にある男性特有の太い筋肉とを感じながら、私は自慰行為で大きな絶頂が来る前のさざなみのような快感が押し寄せるのを黙って受け止め、その波にさらわれないようにするので精いっぱいでした。
このままではいけない。
なにが起こったのか正確には分かりません。それでも良くない事態が進行していることは理解できました。
私は杖を出して魔法を放とうとします。
「っと、そうはいかんよ」
「ヒグぅ!」
私の腰を抱いていた彼の右手が素速く脇腹を駆け上がり、胸にある敏感な突起物……いわゆる乳首を摘まみます。
それだけで私の頭は杖を取り出す簡単な魔法さえ行使できないほど乱され、散り散りになった思考はもっと乱暴に乳首を摘まむだけでなく、甘噛みしてほしいとさらなる行為を要求します。
ぞっとするような生理的欲求を振り払い、私は村長さんの胸を突き飛ばそうとしますが、可憐で儚い美女と欲に狂った野獣では腕力に差がありすぎます。
私は村長の指先に乳首をクリクリと弄ばれ、立っているのが精いっぱいの足を引きずられるようにして家の中へ連れ戻されました。
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