猪熊夜離 2021/09/24 19:33

【製作中】小早川紗枝はんと混浴しながら火遊びに誘われたら断れるはずがない

タイトルが全て。思いついたので暫定的に投げます。


「〇〇はんのおちんちんはん、うちのあいどるおまんこに挿入《はい》りたい、挿入《はい》りたい言うて、先っぽからお汁が垂れてはりますえ。我慢ができない利かん坊さんどすなぁ。これでうちのこと、いっぱい気持ちよくしてしまうんやろか」
 そう言って彼女は湯船から上がり、岩風呂の縁に腰掛け僕の隣に座る。甘えるように肌を擦り寄せ、硬く勃ち上がった僕の股間に手を伸ばす。
「小早川さんっ!」
「いまだけは紗枝って呼んでおくれやす」
 彼女はぷくーっと頬を膨らませる。子供が拗ねるような仕草だなと思い、彼女がまだ世間的には子供であることを思い出す。なんせ小早川紗枝は十五歳、現役の高校生でアイドルだ。
 はんなりした京都弁を操り、長い黒髪と着物が似合う大和撫子。その雅な雰囲気は僕のように疲れた社会人の癒やしであり、現代社会に舞い降りた一服の清涼剤。早い話が僕はデビュー直後から小早川紗枝を推していた、名もなきドルオタのひとりである。
 そんな僕が推しとプライベートで二人きりになるという、オタク界最大のギルティを犯しているのは、弁明させてもらえばまったく狙ったわけではない偶然の産物。
 たまたま僕が泊まりに来た温泉宿に、たまたま彼女も泊まりに来ていて、たまたま寝付けない僕が深夜の露天風呂(混浴)に足を運んだところ、たまたま先に入浴していたのが激推ししているアイドルだったのだ。
 分かっている。皆まで言うな。
 そんな「たまたま」だらけの偶然があるか、もっとマシな嘘をつけと言いたいのだろう。気持ちは分かる。僕がそちら側の立場なら同じことを思っただろうからな。だが真実誓って僕にやましいところはない。
 一生分の運を使い果たした、ラッキースケベ的ピタ○ラ○イッチが起きたのだ。
 僕だって最初は気を使ったさ。いくらここの温泉がにごり湯で湯船の中が見えないと言っても、小早川紗枝とプライベートで混浴など許されるはずがない、番組の撮影と違い彼女はバスタオルを巻いてるでも、下に水着を着てるでもない。正真正銘すっぽんぽん。生まれたときと同じ姿なのである。
「はははっ。これは失敬。僕はあとで入り直すのでごゆっくり」
 千載一遇の好機を愛想笑いでみすみすふいにしようとした僕の鋼鉄の意思を、全国の同志諸君には感じてもらいたい。
 誓って言う。僕は推しとお風呂に入る気などなかったのだ。
 それでも……あぁ、それでも「待っておくれやす」と声を掛けられ立ち止まったことが、僕のその後を決定づけてしまったことは否めない。
「なんや女湯に忍び込んだわけでもあるまいし、混浴やのに気を使って出ていくのは違はりまへんか? ゆったり気兼ねすることなくお湯に浸かっておくれやす」
「そんな! 推しと同じ風呂に浸かるわけにはいかないというか、他のオタクにバレたら殺されるというか……」
「よう分からしまへんけど、そないなところに立ってたら身体、冷めてしまいますえ」
 さあ、どうぞと小早川紗枝が僕を招く。繰り返す。小早川紗枝が僕を、自分と同じ湯船に招いているのだ。そこで僕の理性は欲望に負けた。大急ぎで身体を流して熱い湯に沈める。
「はぁぁ~~~~」
 我ながら年寄りのような息が漏れる。
 そこまで歳を取った自覚はないが僕も三十歳、自分が高校受験でひーひー言ってたころに小早川紗枝が生まれたかと思うと、恐ろしいまでの現実が襲ってくる。
 そもそもこの状況、僕は推しのアイドルと風呂に入ることを気にしていたが、そうでなくとも年齢ダブルスコアの女子高生と風呂に入るなんて混浴の大義名分なかったら相当ヤバい事案では?

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