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猪熊夜離 2023/01/12 01:00

【進捗】おじさま×一色いろは(一色いろは/やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)

「おじさまの雌にされる『俺ガイル』ヒロイン」の新作です

「おじさまの雌にされる『俺ガイル』ヒロイン」/「猪熊夜離」のシリーズ [pixiv]

なにせ前回の更新が2022年4月末なので、すっかりそんなシリーズあったこと忘れてる人もいるでしょう。

pixivでもシリーズのウォッチが少し剥がされてるんですけど長い目で見てやってください。

俺は「アイマスをエッチな目で見るやつ」シリーズも9ヶ月ぶりに更新したりする男だぜ。


本文

 マザーグースの有名な一節にこういうのがある。



女の子って、何でできてるの?

女の子って、何でできてるの?

砂糖とスパイス

それと、素敵な何か

そういうものでできてるよ



 この詩を体現しているのが一色いろはという少女だ。まるで見た目は甘い砂糖菓子のような美少女。言動もふわふわしていて、おじさま~なんて媚びた声を出す。

 上目遣いで腕に抱きつかれ、今日はどこに連れて行ってくれるんですかと尋ねられたとき、あなたは肘に当たった乳房のボリュームを感じてしまう。

 まだ高校一年生。

 一年前は中学生だったくせに生意気なボディがあなたを誘惑する。

 彼女の言動は基本的にすべてが計算づく。自分の見た目の良さも、どうすればそれを最大限活かせるかも心得ている女子の立ち居振る舞い。

 とにかく一色いろはという女子は男ウケがいい。反面、同性からは「なんだあいつ」「あんなのが可愛いって思うとか、男子って見る目がないよね」「あんなの全部計算でやってるに決まってるじゃん」と陰口を叩かれる。

 彼女たちの言うことなど一色いろはは気にしない。そうやって陰口を叩いてる連中だって男子の前と女子だけで居るときでは態度が違うじゃないか、ぶちぶちとわたしの文句を言ってるのがその証拠だと鼻で笑う。

 ……本当はちょっとだけ同性の友達が少ないことを気にしてみたりもするが。

 いろはの陰口で盛り上がっている女子が知らないことがある。

 男子は彼女たちが思うよりは、女子の「私って可愛いでしょ」アピールが、作られた可愛さであると見抜いていることだ。だけど彼らは一々それを指摘して、俺は知ってるんだぜアピールしたりしない。女慣れしてるヤリチンやチャラ男と呼ばれる人種であるほど。

 なぜならメスがオスに気に入られるための言動を取っているのだ。それに全力で乗っかって「可愛いよ~」「今度一緒に遊びに行こうよ」「付き合いたーい」「一回だけヤッてみようよ」と彼女のおまんこにチンポを挿れる流れ作ったほうが得である。

 わざわざ「俺はお前の言動が偽物だと気づいてるぞ。愚かな女め」などとマウントを取りに行く童貞臭いムーブする必要はない。

 女も男もお互いに馬鹿らしい腹の読み合いをしながら生きている。

 可愛い顔の裏で自分の容姿を武器に、男子を操る一色いろは。彼女こそ砂糖とスパイスでできた女の子であろう。しかし、こんな人付き合いをしていると、中には強引な手でセックスまで持ち込もうとしてくる輩もいる。

 ある日、いろはは三年生の先輩と出かけた。自分も含めて男女六人のメンバー構成だった。しかし、気づけば他のメンバーはどこかに消え、いろはは問題の先輩と二人きりにされていた。相手は男子である。

 彼の顔はまあまあ。悪くもないが諸手を挙げて合格! と言えるほどではない。つまり、あまり好みではなかった。

「いろはちゃんも気づいてると思うけど、前からいろはちゃんのことが好きだったんだよね」

 ほぼ初対面、今日が初めて一緒に出かけた日でいきなり馴れ馴れしくも『ちゃん』呼び。ないなこれは。いろはは心の中で失格をつける。

「そうなんですかぁ?」

 あざとく首を傾げる。可愛さアピールに余念がない裏では、どうやって告白を断ろうか考えていた。

「それでね……、よかったら僕と付き合ってもらえないかなって……」

「えっ? でも先輩とはほとんど話したことないし、実質初対面みたいなものですよね。そんなすぐに好きになれるわけがありません」

「確かにそうだよね……。じゃあこれからお互いを知っていこうよ!」

「うーん」

 そういうことじゃないんだけどなぁ。なんで分からないかな。

 これだから童貞は困る。いろははため息が出そうになるが我慢した。自分だって処女のくせに。

「すみません、ごめんなさい、やっぱり無理です」

 相手の返事を待たずに駅へ向かおうと踵を返した。振られ男と一対一なんて、こっちが悪者みたいだ。それに途中で消えた他のメンバーが物陰から見ているかも知れない。ここに居ては彼らの見世物になる。長居する場所ではないと判断した。

 しかし、彼は諦めず後ろから抱きついてきた。

「おい待てって。こっちは受験前に勇気を出して告ったんだぞ」

「それはそっちの都合ですよね。ちょっ、やめてくだ――ひっ?」

 突然お尻に硬いものが触れた。それがなにか分からないほど、いろはは子供ではない。

「なに考えてるんですか! この変態!」

「もう付き合うとかかったるいことどうでもいいや。このままホテル行くぞ。一発ハメてやる」

 いろはは逃げようとする。だが高一女子のいろはが、高三男子に腕力で勝てるはずがない。引きずられるようにしてホテル街へと連れて行かれる。

「やだ、離して、誰か助けてください!」

 周りを見ても誰も目を合わせようとしない。薄情な人間どもだ。そうこうしているうちに、いろはは男に連れられて安っぽい外観の建物の前まで来た。

(最悪だ)

 人生初めての性行為がこんな最低のシチュエーションで、しかも無理やりとは。いろはの目頭が熱くなる。

 足を踏ん張っても引きずられる。腕を振りほどこうとしても彼が少し力を込めたら動けない。強く抱きつかれすぎて肋骨が痛い。息も苦しい。いつも都合よく男子を動かしていたいろはは、このとき男が本気になったら簡単に自分など押さえ込めてしまえることを学んだ。

 その恐怖が最高潮に達したときだった。

「恋人の喧嘩というにしても見苦しいが、どうやら恋人ですらないようだ。あまり向こう見ずなことはするものじゃないよ」

 緊迫した場面には、ややそぐわない柔らかい声だった。現れたのは、スーツ姿の中年男性。年齢は40代前半といったところだろうか。背が高く細身。髪は黒く、眉も黒い。彫りの深い整った顔立ちをしている。

「なんだおっさん! 僕たちのことを知りもしないくせに!」

 突然現れたおじさまに強○未遂魔は荒々しく叫ぶ。もう少しでホテルに連れ込めると思っていたのに止められ、頭に血が上っているようだ。

「君たちのことは分からないが、ここは嫌がる女の子を無理やり連れ込んだり、怯える女の子となにかをするための場所じゃないことは分かってるつもりだよ」

 伊達に君たちよりは長く生きてないのでねと言いつつ、おじさまは周囲を見やる。

「君が大騒ぎしたからもうすぐ警察がやって来るだろうね。世の中も捨てたものじゃない。自分で直接助けるのは怖い人でも、警察への通報や交番に駆け込むくらいはしてくれる。私のような人間が時間を稼いでいるうちにね」

「くっ……」

 それは如何にもあり得そうな話だった。さっきまで頭に血が上っていた先輩も急速に冷静さを取り戻す。辺りを見ると皆が三人に注目していた。

「分かったら立ち去るといい。この子は私が貰っていくよ」

「なに言ってるんだ、彼女は僕のもの――」

「さっき聞いたよ。君は受験前なんだろ? だったら受験勉強を頑張ったほうがいい。大学受験に失敗して後悔するのも、受験前に逮捕されるのも嫌だろ」

 それだけ言うと、おじさまはいろはの手を引いてその場を離れた。

 これがあなたこと、おじさまと一色いろはの出会いだ。

 そのことをあなたはホテルの一室で懐かしく思い返す。

「あれからもう一カ月以上経つのか。早いものだ」

「なにをしみじみ言ってるんですか、もう」

 いろははベッドに腰掛けたあなたの膝の上に座る。二人とも裸だ。なにも身に着けてない状態で密着すると、お互いの体温が交換され相手の存在を大きく感じ取る。

 後ろから抱きしめてあげると、いろはが嬉しそうに体重を預けてきた。

「あのときは助かったと思ったんですけどね。まさか直後に自分が女子高生をホテルに連れ込むなんて。オオカミが別なオオカミに代わっただけじゃないですか」

「そうは言うけどねいろはちゃん、私はただのオオカミじゃないよ。紳士な狼だ。ちゃんと君の同意を得た上で、ふたりで入ったじゃないか」

 あなたはいろはの身体に回した手に力を込める。あくまでも優しく。抱き寄せるように。件の強○未遂魔がしたように力尽くで女を拘束するためではない。そんなこはしなくとも、いろははもうあなたから逃れることはできない。

「それにしても、あのときの先輩の顔ったらなかったですね。真っ青になって、唇が震えて、今にも倒れてしまいそうな顔をしていました」

「後からでも警察に突き出せば良かった」

「そうしたって良かったんですけど、それだと事件が大事になるじゃないですか。助かったあとどうしてたんだって聞かれて、まさか自分の親ともそう年齢が変わらないおじさまに連れられて、ホテルに入り直したなんて言えないですよ」

「確かに」

「なので、わたしとしては穏便に済ませたかったんです。先輩が警察に捕まったら可哀想だし」

「優しいね」

「まあ結局、先輩はメンタルボロボロで今や受験どころじゃなく、部屋に引きこもってるらしいですけど」

「自業自得だね。女の子に酷いことをする男には当然の報いさ」

 いろはがあなたの膝に生尻を擦り寄せてくる。いろはの秘所が濡れているせいで、ぴちゃぴちゃと音が立つ。既にあなたといろはは、一回戦を終えていた。

 小休止を取りながらのイチャイチャタイム。でも、いろははもうあなたのチンポが欲しくなってしまったようだ。おもちゃ売り場の前で足を止めた子供のような目で、背後の想い人を振り返る。

「いろはちゃんは本当にセックスが好きだねぇ」

「好きな人とするエッチは好きですよ。と言っても、おじさまとしかしたことありませんけど」

 一色いろはは処女だった。あなたが優しく奪ってあげた。余裕ある大人の男性であるあなたは、経験豊富な性技を駆使して彼女を気持ち良くさせた。女の子の最初は肝心だ。チンポ挿れて擦っておけば勝手に射精する男とは違う。奪われる側の女の子は、最初でヘタな男に当たって躓くと後々までセックスに嫌悪感や恐怖を抱き続ける。

 あなたはいろはが怖がらないように、痛くしないように丁寧に挿入した。

「おかげさまで、初めてで痛みもあまりなかったです」

「そうかい? いろはちゃんの膣内がとっても熱くて、私のをきゅうきゅう締め付けてきたから、痛くて力が入ってるのかと思ったよ」

「それは……今まで知らなかった、とても気持ちいいことをされたので……」

 いろはは恥ずかしそうに頬を染めて、視線を逸らす。

 そんな仕草も可愛いのだが、そろそろ彼女の膣はあなたのペニスを欲しがっていた。早く挿れてと訴えかけるように、腰が左右に振られている。無意識の動きだろうか。

 恥じらいが可愛い顔と、恥じらいの欠片もなくチンポを欲しがる下半身。二つの感情がひとりの女の中に共存していた。

「じゃあそろそろ二回目を始めようか」

「はい」

 いろはは振り向いて、あなたにキスをした。イチャイチャタイムは終了、またおちんぽでたくさん愛してくださいと告げる切り替えスイッチだ。

「んっ……ふぅっ♡」

 いろはは甘い吐息とともに舌を伸ばし、あなたの口の中へ侵入する。ちゅぱちゅぱと唾液をすすり、あなたの粘膜を味わう。いろはの目はトロンと蕩け、恋する乙女があなたを捉えて放さない。

「いろはちゃんのベロ、柔らかいね」

「はい、んっ……れろぉ、んむぁ、ん~ッ♡」

 いろはは夢中になってあなたの口に吸い付く。いろはの胸に手を回し、その乳首を軽くつまんであげれば、彼女は可愛らしく鳴いた。

「んはぁ、はむっ、んっ、んっ♡」

「キス巧くなったね」

「全部おじさまに教えてもらったとおりですよ。私が知ってるエッチのやり方は、おじさまが喜んでくれるやり方しかありませんから」

 いろははそう言って笑う。まだ高校一年生なのに、もう大人のセックスが大好きでエッチな娘になってしまった。あなたがそう造り変えてしまったのだ。あなたは、いろはに自分好みのセックスを教え込んだ。

 どんなふうに愛撫すれば喜ぶか。どういう体位でしたらもっと感じるのか。そういうことも全部教えた。それは、いろはの肉体と相性が良かったようだ。彼女はあなたの教えを乾いたスポンジのように吸収した。

 今ではこんなにえっちで素敵な女の子に育った。

 あなたはいろはの唇から口を離すと、今度は首筋に吸い付いた。いろははくすぐったそうに身をよじる。

「今日はキスマークつけてくださいよ」

「駄目だね。いろはちゃんの綺麗な肌に痕なんか残せないよ」

 そう言ってあなたは断る。本当は面倒なのだ。うっかり彼女の肌に痕跡を残してしまい、おじさまは私に執着してるなどと勘違いされるのは。あなたは多数の美女や美少女を抱いている。いつでもヤレる女をキープしてるなどと言われるのは心外だが、行動だけ見ればその指摘は正しい。

 あなたはひとりの女性に固執しない。あなたは誰か特定の女性を束縛しない。その代わり誰からも縛られない。それがあなたの主義だ。

 いろははあなたに抱かれて、何度も快楽を覚えこまされて、あなたにメロメロになっている。いろははあなたに一生を捧げても構わないと考えている。ただかだ高一の分際で。まだまだ人生は長いのに。

 冷めた目と頭で、あなたは自分に逆上せ上がる少女を見てしまう。それがあなたという人間の性分なのだ。仕方ない。今さら生き方を変えるには年を取りすぎた。

 だからあなたは、いろはがあなたなしではいられなくなるまで、彼女を抱くつもりはない。これは彼女のためでもある。あなたみたいな男が、いつまでも少女を傍に置いておくわけにはいかない。いつか彼女が、本当の意味で大人の女になったとき、あなたたちの関係は解消される。

 そしてあなたはまた別の女と新しい関係を作る。

「あっ、おじさま、そこ、気持ちいいです」

 いろはの乳房を揉み、乳首を摘まみ、クリトリスを擦る。彼女は気持ち良さそうに声を上げた。あなたの腕の中でピクピクと身体を跳ねさせている。

「いろはちゃんのおっぱいは大きいね」

「おじさまがたくさん揉むから」

「一カ月やそこらで急に成長しないよ。元から大きかったのさ」

「おじさまは嫌いですか。大きいおっぱい?」

「女子高生に手を出してしまうような変態おじさんが、大きなおっぱい嫌いだと思うかい?」

「ですよねー」

 いろははくすりと笑ってあなたを見る。あなたは彼女の目を見つめ返し、軽く唇を重ねる。

「いろはちゃん、また欲しいんだろう」

「はい、ほしい、ください」

 あなたはいろはをベッドに押し倒す。そして覆いかぶさり、彼女に自分のペニスを見せた。硬くて大きくて反り返った男性器を見て、いろははごくりと唾を飲み込む。

 これまで何度も彼女の膣内に入り、誰も与えたことがない刺激を与え、男と女のなんたるかを教えてきたペニス。あなたはそれをいろはの入り口にあてがい、ゆっくりと挿入する。

「ああん……おっきぃ……くるしい……けど、これすき……」

 この一カ月でいろはの膣洞は、あなた専用のオーダーメイド品になっていた。あなたのものを根元まで呑み込んでも、痛みなど感じない。いろははあなたに貫かれながら、甘い吐息を漏らす。

「いろはちゃんの中は暖かいね」

「おじさまのも、とっても熱いです。それに硬くて気持ちいい」

「動くよ」

「きてください……いっぱい気持ちよくしてください」

後書き

またもや寸止め地獄!

出したチンポしまって完成をお待ちください。

いろはすを第3話のヒロインに選んだのは個人的に好きだからでもありますが、前回取ったアンケートの結果が圧勝だったからでもあります。

いや本当に他のヒロインは満遍なく票が入ってて、魅力的で人気あるヒロインが多いシリーズだったと改めて証明する結果になった一方で、いろはすが2位にダブルスコアの大差つける独走態勢でした。

あざと可愛い小悪魔系後輩がエッチ上手なおじさまの愛撫やおちんちんで態度を取り繕うこともできず、ただただ気持ち良くされちゃって可愛い後輩に堕ちるのが見たいという人が多かったんでしょうか。

一応アンケートフォームはまだ生きているので、今後もおじさまに抱かれて欲しいヒロインとシチュは募集中です。

お願いとしては

・キャラクターの名前は正式なフルネームで書いてもらえると集計やソートがしやすいです。○○先輩とか○○先生とかだと分散した票を纏めないといけなくなります。ガハママや雪ノ下母のパターンは仕方ないですが。

・本シリーズのコンセプトはオスのフェロモン全開のおじさまに出会った俺ガイルヒロインが、自分から彼に抱かれに行くというものです。シリーズの説明にもあるとおり女の子が嫌がることや痛いこと、無理やり系のシチュエーションは一切出しません。クスリで発情させてとかも女の子の意思を捻じ曲げるジャンルなので今回は却下です。

おじさんはパパ活、援交、サポートの類はしません。そんなことしなくともチンポの乾く暇がないので。いろはす編のように強要されてる女の子を助けて、そのまま流れでごっちゃんはあります。

一度出演したヒロインの再登板は可能性ゼロじゃありません。ただ基本的にはいろいろなヒロインが登場しておじさまに抱かれる幕の内弁当のようなシリーズを想定しています。

例外としては、陽乃がおじさまにチン堕ちしました、陽乃が協力して雪ノ下母を呼び出して堅物なお母様も堕ちました、母子でタッグ組んで最後は雪乃もおじさまに献上しますみたいな連鎖チン堕ちシリーズはあり得ます。というか準備してます。雪ノ下母パートのために和服の女を抱くための手順も学習済みです。

雪ノ下家の|チン堕ち《ほうかい》って書くとノの字が橘さん家ノとお揃いに見えますね。

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猪熊夜離 2023/01/11 13:06

【進捗】聖女エリーゼが催○おちんぽで気持ちよくなる話(八男)【JPN/ENG】

これの続き
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18293594

日本語

 目を覚ましたエリーゼが最初に目にしたのは見慣れない天井だった。

「ここはどこでしょう?」

 疑問は質問の形で口をついた。答えを期待したわけではない。部屋には自分以外誰もいないと思っていた。

 しかし。

「目が覚めましたか」

 男の声がした。

 エリーゼは驚いて声のしたほうを見やる。それに合わせて身体を起こそうとするが、不思議なことに首から下は命令に反応しない。

 エリーゼは自分の身体が石像になったような気がした。それは勘違いだった。男の手に触れられると確かに人肌の温かさを感じた。彼が愛おしそうに胸を揉んでくる快感も。

 そこで彼女は自分が寝ている間に服を脱がされていたことに気がついた。男はエリーゼの胸を揉みながら、人差し指で乳首をクニクニと弄ってくる。

「やめてください。そんなことをしてはいけません」

 ホーエンハイムの聖女と呼ばれるエリーゼは、このような状況でも目の前の相手を許そうとする慈悲の心を声に忍ばせていた。

 しかし、男の目的は最初から彼女に自慢のデカチンを挿れることだった。男とセックスする気持ちよさを彼女に教えたいのだ。聖女をチン堕ちさせようとしてくる男には、聖女の慈悲の心も届かない。

「愛し合おう。恥ずかしがらないで」

 彼が耳元で囁いてくる。首筋にそっとキスをされた。優しいキスが頬にも降ってくる。

 男が再び囁いた。

「君を気持ちよくしてあげたい。とてもいいことをしてあげたいんだ。だから君の身体に触れさせてくれ。拒否はしないで」

 男の口調、話し方、物腰、近くで感じる体臭までが性的な魅力を帯びている。囁きながら胸を触られると、とてもエロティックな雰囲気になる。

 エリーゼは、この男は女を誘惑し、堕落させるために生まれてきた存在だと感じた。彼女が男の誘惑に耐えられるのは、聖職者として多くの修行を積んできたためだ。彼女は枢機卿の孫娘である。幼いころから教会の教えを守ってきた。普通の娘だったら、とっくに彼の魅力に参っていただろう。

 男の動きも、女に触れる姿も、すべてが魅惑的である。

 エリーゼの目にも男は魅力的に映っていた。それらは男が持つ催○能力の影響だ。

 このチート能力で既に彼はルイーゼとイーナをセフレにしていた。今はエリーゼの処女を狙っている。

 一般的に言って、精神干渉系の能力は人々から忌み嫌われる。自分の感情が自発的なものでないと感じたら、やはり人は嫌悪感を抱くものだろう。そのため彼は自分の能力を隠して生活していた。

 悪用するのは、魅力的な女性を自分の女にするときだけだ。

 転生者である彼の催○能力は強力だ。

 エリーゼは必死に耐えている。彼女でなければ、とっくに自ら脚を大きく開き、挿入をねだりながらおまんこを見せびらかしていただろう。

 男がエリーゼの乳首を舐める。右の乳房が手で乳首を転がし、反対の乳房は乳首をちゅぱちゅぱと吸っている。彼は性的な刺激でエリーゼの意識を分散させ、抵抗力を弱めようとしているのだ。

 それでもエリーゼは誘惑に耐える。聖女と呼ばれるに相応しい忍耐力の持ち主だった。

 だが、まだ男は全力を出していない。

 彼は言った。

「君は本当に聖女と呼ばれるだけある貞淑な女性だ。だからこそ俺は君とメイクラブしたいんだ。たくさん愛し合いたい。その結果、愛以外のものも作り出してしまうだろうけどね。今すぐ君の中に入りたい」

 エリーゼは彼の言葉に違和感を覚えた。愛以外のものってなんだろう? それは質問してはいけない気がしたけど、彼女は操られたように口を開いてしまう。

「それはどういう意味でしょう?」

 男はエリーゼの胸を弄り続けている。

「催○術を使って君を俺の夢中にさせる。君はもう俺の魅力に抗うことはできなくなる。俺に満足してもらうためなら君はなんでもやりたくなる。俺が催○術をかけて気持ちよくしてやれば、君はセックスと快感の虜になるだろう。他のことは全部忘れ、どうでもよくなってしまうまで君と気持ちいいことをするつもりだ。君は僕の奴○になるんだ。一緒に気持ちよくなろう。エリーゼのナカに大量の精液を注いで赤ちゃんも作るぞ」

 彼女は目の前がクラクラし始め、頭はまともに回らなくなる。なんと反応していいか分からない。

 男が催○能力による支配を強める。

 彼の言葉がエリーゼの頭に浸透していく。乾いたスポンジが水を吸うように。君をセックス漬けの奴○にするという男の言葉がエリーゼの意識を支配する。

 エリーゼ本来の意識は消え去り、男の言葉が彼女の心を満たしていく。

「君のおまんこに俺のチンポを挿れたい。もちろんいいよな」

「はい」

 その声はエリーゼにとって聞き馴染みのあるものだった。

……ちょっとずつ書いておりますです。

後書き

そのおっぱいで聖女は無理でしょ、エリーゼ。

ヴェンデリンの長兄クルトは、領地に来たエリーゼを見るなり「そのデカ乳で弟を誑かしたのか」と心の中で毒づいてる。あのモノローグはクルトの卑劣な性格を表すための描写に使われたけど、初対面のときヴェルも「うおっ! でっけ!?」と反応してるので、あながち間違いとも言い切れないんだなーこれが。

エリーゼは可愛いしおっぱい大きいし、聖女という穢したくなる属性だし。自分のおちんちん挿れたがってる男が山ほどいても不思議じゃないよね。

クルトは長男というだけでアマーリエのような美人さんを嫁にして毎日生ハメックスし放題だったのに、その幸運に気づけず若い村娘に手を出すは他人を羨んで自滅するはで最後までしょうもなかったですね。

English

The first thing Elise saw when she woke up was an unfamiliar ceiling.

"Where am I?"

she asked curiously. She didn't expect an answer, since she didn't think anyone was in this room but herself.

But.

"Are you awake?"

A man's voice comes from the room. Elise looks in the direction of the voice in surprise. She tried to raise her body with it, but strangely enough, her body from the neck down did not respond to its owner's command.

Elise felt as if her body had turned into a stone statue. But she was mistaken. Because when she was touched by the man's hand, she did indeed feel the raw warmth of human skin and the pleasant sensation of a man lovingly rubbing her breasts.

Elise realized that she had been naked in her sleep. She was undressed in her sleep.The man was rubbing Elise's breasts and at the same time, he was playing with her nipples with his index finger.

"Please don't do this. don't do this."

Elise tells the man. Elise, who is known as the Saints of Hohenheim, has a compassion in her voice, willing to forgive others even in this situation.

However, his goal is to insert his big cock into Elise from the start. He wants to teach her the ecstasy of being fucked by a man. The man who wants to corrupt the saint has no heart to be converted by Elise's mercy.

"Let's make love," he says. "Don't be shy."

He whispers in her ear and kisses her neck softly. He gently kisses Elise's cheek. The man continues to whisper. " Let me make you cum so good. Let me make you feel very good. So let me do whatever I want to your body. Don't resist."

There is something erotic about the way a man talks, especially when he touches your breasts as he talks. The man's tone, speech, mannerisms, and even his scent are alluring.

Elise felt that this man was born to tempt and corrupt women. She could withstand the seduction of men because of her many training as a clergywoman. Elise is the granddaughter of a cardinal. She has followed the teachings of the Church since she was a child. If she had been an ordinary girl, she would have fallen long ago.

The sexiness of the man's movements and the way he touches a woman are both seductive.

Everything about him is attractive in Elise's eyes. They are the effects of the man's hypnotic powers.

With this 'cheat' ability he has also made Louise and Iina his fuck buddies. Now he wants Elise's virginity.

In common, psychoactive abilities are abhorred by people. If one's feelings were not voluntary, one would be disgusted. Therefore, men live their lives hiding their abilities.

I've decided that the only time I'll abuse it is when I'm trying to make an attractive woman my heroine.

Being a reincarnation, his hypnotic ability is powerful.

Elise is pushing hard to hold out. If it weren't for her, she would have long ago opened her legs wide and begged for penetration, showing off her pussy.

The man licks Elise's tits. He rolls the nipple of the right breast with his hand and sucks the left nipple choo-choo. The man is attempting to disperse Elise's awareness and weaken her resistance by sexually stimulating her.

Still, she can withstand temptation. She has the patience to be called a saint.

But he is not at full strength yet.

He said. 'You are truly a saintly woman, Elise. That's why I want to have sex with you. I want to make love to you a lot. I might even make something other than love with you. I want to get inside you right now."

Elise felt uncomfortable with his words. What is it that makes something other than love? She feels like she shouldn't ask the question, but her mouth opens as if she's being manipulated.

"What do you mean by that?"

Elise asks.

The man continues to play with Elise's breasts.

"I will use hypnosis to make you want to please me. You won't be able to resist me anymore. Your desire for me is so great that you will do anything to satisfy it.

If I hypnotize you and make you feel pleasure, you'll become addicted to sex and pleasure. I'm going to make love to you so much that you will forget everything else. I'm going to make you my slave. Come feel good with me. I will pour a lot of my cum inside Elise. We make babies."

Her head is spinning and she can barely think straight.

She doesn't know how to react.

The man increased his hypnotic control.

His words permeate Elise's head. Like a dry sponge absorbing water. His words of turning you into a sex-soaked slave take over Elise's consciousness.

Elise's original consciousness faded away and was replaced by the man's words, which filled her mind.

"I'm going to insert my penis into your cunt. Is that okay with you?"

"Yes."

The voice sounds familiar to Elise.

afterword

Elise, You can't be a saint with those big tits.

Wendelin's elder brother Kurt thought Elise had seduced his brother with her big tits. The monologue was used to portray the despicable nature of Kurt's character. But I don't think I'm far wrong; Wendelin also seemed to be interested in Elise's great figure from their first meeting.

If you're as attractive a beautiful girl as Elise, it's no wonder that a ton of men want to insert their own cock into her.

Kurt was a fool not to realize how lucky he was to be able to have sex with Amalie every day.

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猪熊夜離 2023/01/11 00:12

キモオタの個人撮影に応じたら ハメ撮りされちゃった橘結花

橘結花ノ甘すぎた見通し

 駅前で十時に待ち合わせと言ったのはアイツのほうなのに待たせるなんて。まだ十時を三分過ぎただけだが、好感度なんかゼロどころかマイナスの男に待ち惚けを食わせられる時間は、一分一秒ごとに橘結花の自尊心を削っていく。いったい自分はここで何をしているんだ、休日にユウじゃない男と二人で出かけるために外出するとは信じられない。

 馬鹿馬鹿しい、もう帰ってしまおうか。そんな考えが頭を過るも、いやと思い直す。今日の不本意な外出は、ユウと出かける来週のデートのため。今日一日心を殺して乗り切れば来週は楽しい一日が待っている。

 今日から目を逸らし、来週に思いを馳せることで結花はイライラを抑える。

「お待たせ。少し遅れてしまったね」

 待ち合わせの時間に十分ほど遅れて疋田潤一が現れた。大きめのキャリーケースを引きつつ片手を振っている。

 疋田はなんと言うかオタクだ。身長は結花よりも低い。たしかに結花は女性にしては長身だが、それにしても成人してる男を見下ろすことになるとは。身体は枯れ木のように細く茶碗の上げ下げよりハードな運動などしたことないかのよう。

 ボサボサの黒髪に眼鏡。白いシャツの上に薄手の青いパーカーを着ている。夏なのに長袖を着ているのは貧相な身体を人前に晒したくないからだろうか。最近はオタクでも身なりに気を遣っている人が多いらしいが、疋田は一昔前の漫画に出てくる文字どおり絵に描いたような冴えないオタクの見本だった。

 当然童貞だろう。

 対する結花はジーパンに黒のタンクトップというラフな格好をしている。こんな男と出かけるのに気合いを入れてめかし込むのも馬鹿らしいし、乗り気で来たと変に勘違いさせてもあとがウザそうなので近所のコンビニにでも行くような格好で出てきた。

「お待たせじゃないわよ。遅刻してきたんだからまずは謝るくらいしたら。礼儀でしょ」

「ごめん、ごめん。出掛けに荷物を確認したら忘れ物に気がついてさ。慌てて詰め直したんだ」

 疋田は少しも申し訳なさそうに言う。ヘラヘラと締まりのない笑み、まるで誠意が感じられない。本当に悪いと思っているなら、せめて謝罪する時くらいその顔をやめろと思う。

「もういいわ」

 ここでこんなやつに説教する時間も勿体ない。いつ知り合いが通りかかるとも知れないし、さっさと離れたかった。内心のイライラを呑み込んで早く場所を移ろうと提案する。

「そんなに僕との撮影会を楽しみにしてくれてたなんて感激だな」

「早く済ませて早く帰りたいだけよ。アンタと過ごす休日なんて無駄でしかないもの」

「その斬りつけてくるような目たまんないな。さすが我が校の誇るクールビューティー、橘結花さん」

「次その二つ名で呼んだら帰るわよ」

 疋田はニヤニヤしながら頷いた。

 結花は彼の通う学校で有名だ。

 長身でスラッと長い手足、艶めく長い黒髪、母親譲りの怜悧な眼差し。エロ漫画に出てくるスケベ女のような爆乳。棘があるわけではないが口数少なく、話すときも落ち着いたトーンで、一語ずつ確認するように言葉を紡ぐことからクールな女の印象が強まる。

 家での彼女は砕けた口調で年下の同居人であるユウを揶揄ったりもする年相応の女の子なのだが、そんな姿は家族以外に見せない。ユウの前で子供っぽく振る舞ってしまうのは、それだけ彼を信頼し自分の素を見せられる相手と認識しているため。間違っても疋田なんぞに見せる顔ではない。

 ユウが橘家に住んでいるのは複雑な事情がある。もともとユウの家と橘家は仲のいいご近所さんだったのだが、彼の両親が事故で亡くなり、面倒を見てくれていた祖父も体調を崩して入院してしまう。家に子供ひとり残しておく訳にはいかないと結花の母親である京香がユウと同居することを提案した。

 京香の娘である結花と小春は二つ返事で賛同した。姉妹は年下の可愛い男の子のことが好きだったので彼と住めることを喜んだ。

 同居したからと言って橘家とユウとの関係が大きく変わることはなかった。まだ幼いユウを押し倒して無理やり童貞を奪ってしまうほど結花たちは飢えていない。本当はそうしたかったが、それで自分たちの関係が変わり、気まずくなってユウが家を出てしまっては元も子もないと我慢した。

 忍耐の上に成立していた四人の関係が変わったのは、ユウが京香でオナニーしていたところを本人に見つかり、十代の性欲発散目的で手コキやフェラチオをしてもらうようになってからだ。元からユウのことを憎からず思っていた京香と、京香のことを女性として好きだったユウ。ふたりが毎日のように卑猥な行為を繰り返していれば、やがてセックスまで至るのは必然の流れ。

 京香とユウが最後までしてしまったと知ったとき、こんなことなら自分が先に押し倒すなり誘惑するなりしておくんだったと結花は悔やんだ。

 優しく美人でそこらのグラビアアイドルでは太刀打ちできないKカップ爆乳の持ち主である京香の魅力は認める。我が母にして男が惚れる要素を全て併せ持つ完璧な女性だと感服してしまう。それに対抗するためには「童貞を捧げた女」という立場は強力な武器になる。

 なのにそれさえ一番の強敵に奪われるなんて。

 結花はユウが京香と肉体関係を持ったことを知り、激しく嫉妬した。そして京香に負けじとユウを誘惑することにした。

 狙いどおりユウは誘いに乗ってきた。高校上がり立てなんて一番性に興味津々で早く童貞を捨てたい年頃。そして童貞を捨てたら今度は他のおまんこも味わってみたい、いろんな女の人と気持ちいいことがしてみたいと欲望をエスカレートさせる時期なのだ。

 だからユウが美人親子のおまんこを食べ比べしたことは責められない。

 先を越されたぶんリカバーするため、結花はクールビューティーの評判からは想像もできないほど甘々イチャイチャ献身的なセックスでユウをもてなし、私のほうが母さんよりいいでしょと彼の一番になるべく肉体言語で説得した。

 そして今では隙あらばユウの男子高校生おちんちんに女を教えてあげている。実際はユウに捧げるまで処女だった結花にレクチャーできるほどの性知識はないのだが、気持ちの上では年下のボーイフレンドをリードするお姉さんのつもりだ。

 結花が貴重な休日を疋田なんぞに費やしてる理由もユウだ。

 まだ高校生で、バイトもしていないユウはデート代を払うなんて見栄の張り方ができない。そのため二人で出かけると決まって結花が会計を持つのだが、ユウと一緒に過ごす時間を優先してバイトを減らしたことで結花も金欠。

「割りのいいバイトはないかしら」と校内で友人に愚痴っていたところ疋田が偶然聞きつけたらしい。

「実はさっき話してた声が聞こえてしまったんだ。盗み聞きじゃないよ。偶然」

「なんの用?」

 友人たちと話していたときとは違う氷点下の対応。クールビューティーぶりを発揮する結花に怯みながらも疋田は撮影バイトの件を持ち出した。

「橘さんそっくりなキャラクターのコスプレ写真を撮りたいんだ。実は衣装も用意していてあとはモデルだけだったんだけど話しかけるきっかけがなくて。だけど橘さんがお金に困ってるなら僕で役に立てると思うよ。慣れないことだと思うけど1日付き合ってくれたら十万円出すから」

「十万円_!?_」

 興味なく聞いていた結花だが金額に目を見開く。だがすぐに大学生のバイトで一日十万円なんてなにをすれば稼げるのだろう、法外なギャラの裏でなにをさせるつもりなのかと疑念が膨らんだ。

「怪しいことはなにもないよ。ただ僕と二人きりでスタジオに籠もって撮影に付き合ってほしいだけなんだ」

「……本当に写真を撮るだけなのよね」

「もちろん。こちらから指定したポーズに応えてもらう必要はあるけど」

「撮った写真はなにに使うつもり? 変なところに出されると困るんだけど」

 不安げな顔をする結花にオタクは安心させるように言う。

「そうだよね。最近そういうの怖いもんね。写真は僕が個人的にコレクションしておくだけで他の用途には使わないから安心してほしい」

 使うという言葉に結花は引っ掛かった。わざわざ同級生に声を掛けて二人きりで写真を撮りたい、コスチュームやポーズは指定すると言われ、本当に健全な写真だけ撮ると思うほど結花も子供ではない。

(つまり、おかずにする写真がほしいから撮らせろってことよね)

 だからこその十万円なのだろう。

 こんな低俗なアルバイトのために十万円を払うなんて。ますます結花は目の前の男をキモくて頭のおかしな奴だと思う。

 ただ十万円あればもっといろんなことをユウにしてあげられる。もっとユウと一緒にいられる。

 それに写真を撮るだけで十万円というのはやはり破格ではないだろうか。セックスの相手をしたとしてもこんなにくれる人はいないのでは? いるところにはいるのかも知れないが結花には金払いのいいパパにつてなどない。あったとしても知らないおっさんとセックスするなんて御免だ。

 そう考えると疋田の出してきた条件は悪くないように思えた。

 もし彼がもっと体格の良い男だったら結花も尻込みした。疋田の貧弱そうな見た目が、いざとなれば自分でも勝てそう、写真を撮る以上の行為まで求められたら振り払って逃げればいいと感じさせた。

 十万円のためだと自分に言い聞かせて結花は撮影モデルのバイトを承諾した。

(早まったかしら。だけど一度やると決めたのだから最後まで完遂しないと)

 今日に至るまでの経緯を思い出しながら疋田のあとに続いて歩いていると、おもむろに彼は立ち止まり茶色い建物を指さした。

「今日のスタジオはここです」

「……はぁ?」

 結花は素っ頓狂な声を出す。疋田がスタジオと呼んだ建物は入り口に宿泊料金だの休憩料金だのフリータイムだのといった単語と金額が並ぶ。ラブホテルだった。

 結花は騙されたのだと気づいた。

「ふざけるな! この変態!」

 怒りに任せて拳を振り上げると疋田は「落ち着いて橘さん!」と手で顔を守る仕草をした。

「誤解だよ。最近のラブホは凄いんだよ。競争を生き抜くため部屋の内装も豪華になってるんだ。スタジオ代わりに借りてコス撮影するレイヤーも増えてるんだって」

「……そんな嘘が通ると思ってるわけ?」

 青筋立てて拳を振るわせる結花。疋田は自分の言ってることが本当だと示すため、スマホでカメラ仲間をフォローしてるSNSを開いて見せた。

「これ撮影場所はここのホテル、これも、こっちは別なところだけどラブホ」

 すいすいと疋田の指が画面を撫でるたび新しい写真が表示される。背景に目を凝らしてみるが言われなければラブホテルとは気づきにくい。コスチュームの世界観に合う部屋を探したのだろう。

「撮影に使ってるってのは嘘じゃないみたいね。だけど……」

 それでもユウ以外の男と二人きりでラブホテルに入るのは躊躇われた。まず第一にユウともまだ入ったことがないのだ。二人のセックスは決まって結花の部屋かユウの部屋。外でしたことはない。

 そのうちしてみたいなとは思っていたが、まさかユウより先にキモオタ男と来ることになるとは。

「というか橘さんって彼氏いるんだよね。こういうところ来たことないの」

「ホテルに連れ込もうとした次はセクハラ?」

「純粋な好奇心だったけど失言でした」

 疋田はあっさり謝罪する。ここまで来てモデルに逃げられることは避けたいのだろう。

「僕のことは信じられないかも知れないけどバイト代のことは信じてほしいな」

 そう言って疋田はパーカーのポケットから銀行の封筒を取り出した。開けてみてと言うので中身を見ると一万円札がきっかり十枚入っている。

「僕と二人でホテルに入るなんて嫌かも知れないけど我慢して一日だけ付き合ってよ。撮影に付き合ってもらえたらこれは約束どおりあげるから」

 疋田は必死の形相で訴えかけてくる。結花を逃がすまいと必死なのがありありと分かった。

 依然としてユウ以外の男とホテルに入ることは気が咎める。しかし実際に手にした十万円の感触は抗いがたい。何時間か我慢して彼の撮影に付き合えばこれは自分もの。

 札束の魔力は偉大である。いったん自分の手の中に入れてしまうと「こんなもの要るか!」と突き返しにくい。金を手にする前より断ることが惜しく感じてしまう。

(……やっぱり、やるしかないのよね。なにも私がお小遣いほしさで入るわけじゃないわ。これはユウのためでもあるんだから。ユウとのデート代を稼ぐため。ユウだって分かってくれるはずよね)

「分かったわ。ここまで来たことだし撮影だけなら付き合ってあげる」

 そう答えると疋田は飛び上がって喜んだ。


 初めて入ったラブホテルの室内は、想像していたよりも明るく清潔感があり広々としていた。

 部屋の真ん中にダブルベッドが置かれており、壁に埋め込まれているテレビにはカラオケの画面が映し出されている。

「それじゃあ早速着替えてもらおうか」

 部屋に入ると素速く疋田はキャリーケースを開き、結花に着せるための衣装や撮影機材を取り出す。手慣れた様子は何度も同じことを繰り返してきた熟練者の動き。

「着替えるって……」

「何してるの? 早くこれに着替えてよ」

 そう言って差し出されたのは白いビキニだった。布面積は小さく大事な部分を隠せるかも怪しい。いわゆるマイクロビキニである。

「ふざけないで! なんで私がそんな変態みたいな格好しなきゃならないのよ! こんなの約束が違うじゃない」

 今回結花がコスプレすることになったのは『学園最恐のヤンキー女が僕の前でだけは可愛い』という深夜アニメのヒロイン。学校中から恐れられる喧嘩最強のヤンキー女が主人公の僕にだけはデレデレで、隠れて誘惑してくるというベタなラブコメ。

 メインヒロインのヤンキー女は長身で黒髪ロング、クールで男勝りな口調だが実は可愛いものが好きというベタなヒロイン。

 事前に役作りのためと称して疋田に押しつけられたライトノベルに結花も目を通した。毎章一回はパンチラやラッキースケベが起きる作品で、こういった方面に耐性がない結花は読んでる途中で頭痛を覚えた。

 頭痛の原因は主にこれを自分が再現しなければならない、ことに尽きる。

 十万円の写真モデルだから多少のお色気シーンはサービスしてあげないとしょうがないかと思い当日を迎えたのだが疋田の要求は、せいぜい学校の制服に見せパンでパンチラシーンを撮るくらいだと思っていた結花の覚悟を跳び越えていった。

「僕はこの作品のコスプレで写真を撮らせてほしいと言っただけで、具体的なコスチュームまでは決めてなかったはずだよ。メインビジュアルの制服だと思ったのは橘さんの勘違いだよね。そっちの早合点で僕が罵倒されたんじゃたまらないな。ちなみに今回のシチュエーションは原作小説三巻にあるシーンで、次々に増えるライバルヒロインに危機感を募らせたヒロインが実力行使で既成事実を作ってしまおうとするシーンで……」

「嫌よ!」

「じゃあこのバイトはなしだね」

「……そんなっ!」

「僕の撮影に協力してくれないのにバイト代だけ払うわけないよね」

 こんな変態男に自分の痴態を記録されてたまるか! しかしここで断れば十万円の収入を失うことになる。それは避けたい。

 それに、ここまで来てバイト代を貰わず帰ったら、好きでもない男とラブホに入って休日を無駄に使っただけで終わってしまう。それでは一方的に損だ。なにかしら持ち帰らなくては。

「……分かったわよ」

 結局、結花は承諾してしまった。



「着替え終わった?」

「ええ……」

 シャワールームから出てきた結花はマイクロビキニ姿を疋田に見せる。

 変態キモオタ男が用意した水着はほとんど紐。ブラは乳首を隠すのが精いっぱいで乳輪は出てしまっている。下は極小Tバックで後ろに回るとお尻が丸見え。お情け程度のクロッチ部分では割れ目しか隠せていない。白ビキニの端から柔らかな茂みが漏れ出していた。

(パンチラ撮影されても大丈夫なように整えてきたけど、ここまで強烈な食い込みでなにも隠せないなんて予想外よ)

「こんなのただのエロ衣装じゃない! こんなの着て本当に撮影するの_!?_」

「さすが橘さん似合ってる。まさに理想どおりの仕上がりだ」

 ほら見てと橘田は原作小説の口絵を開く。カラーで描かれたヒロインは今の結花と同じくらい際どいビキニでベッドに寝そべり、主人公に向かってあなたが相手ならこの水着も脱がせてもらって構わないと誘惑していた。

 まさか自分が着ることになるとは思いもしていなかったときは、なにこの痴女と半笑いで読んでいたシーンが、今は自分に降りかかってくるなんて。

 お前ふざけるなよと怒りさえ覚えた。

「その反応だとちゃんと読んでなかったんだね。この作品のメインヒロインはクールな黒髪ロングヘアーで、一見すると高嶺の花なんだけど実は主人公が大好きなんだ。硬派な家で育てられたため普段はツンケンしてるけど実はエッチなことに興味津々で、恥ずかしいけど主人公が相手なら行くところまで行っても構わないと思ってる。そんなヒロインが初めて自分から脱いだシーンだよ」

「そんな設定知らないわよ!」

「コスプレは外見を真似るだけじゃなく内面からキャラクターに成りきるのが大事だから、しっかり原作を読み込んできてと言ったのに流し読みで済ませた橘さんの責任でしょ」

 結花も最初は真面目に読み込もうとしたが、オタクの願望だだ漏れな展開が続く内容に辟易し、三巻ともなると適当にページを繰っていた。マイクロビキニで迫るシーンも、言われて見ればエッチな挿絵がついてたなと思い出せる程度だ。

「もう着替えてしまったことだし早いとこ撮影しようか。そっちのほうが橘さんも都合いいでしょ」

 疋田は結花の怒気を軽く受け流す。ゴツい一眼レフカメラを構えて結花がベッドに上がるのを待っていた。

 こんな際どい水着で写真撮影なんかしたくない。しかし撮らなければバイト代はもらえない。仕方なくベッドに上がった結花は横座りになる。少しでも局部が隠れるように太ももを閉じるが、そうするとTバックが食い込み尻の割れ目が強調されてしまう。せめてもの抵抗として胸を腕で隠すが、それがかえって乳房の大きさを強調してしまっていた。

「慣れるまで大胆なシーンは後回しにしようか。まずは主人公の視点で横にヒロインが寝そべっているシーン。ベッドに寝て、僕を恋人だと思ってこっち向いて」

 誰がお前をそんな風に思えるか。心の中で毒づきつつ結花は言われたとおりポーズを取る。

「いいよ橘さん。ヒロインの手刀で気絶させられて気がついたらホテルだった主人公が最初に見る景色の再現できてるよ。もっと愛おしそうにカメラを見て。目線ちょうだい」

 指示通りカメラに視線を送る。疋田は立て続けにシャッターを切る。

 最初は顔や身体全体に向いていたレンズが胸の谷間に寄ってくる。

(おっぱいばかり露骨に狙って。少しは狙いを隠したらどうなの)

 予想どおりとはいえ、オナニーに使うための写真を撮っていますという態度に結花は嫌悪感を覚えた。

「次は仰向けになって膝を立ててみて」

 指示通りにするとマイクロビキニの食い込みが激しくなる。ギュウギュウに布を巻き込んだ股間が露わになる。

「ちょっと……この体勢だと丸見えじゃない!」

「そのためのポーズだよ。この格好のまま撮るから」

「変態オタク!」

「いいね。美人が怒ってる顔もセクシーだよ。だけど原作ではヒロインのほうから主人公を誘惑するんだから、もっと男に媚びるような表情を作ってほしいな」

 疋田はカメラ越しに舐めるような視線を結花に送り続ける。

 羞恥心を押し殺して媚びた表情を作る。おかずになる写真さえ撮れればこの男は満足するのだ。だったら早いところ渾身のベストショットを収めてもらおう。

「これで満足かしら」

 結花はカメラの向こうに半分隠れた疋田の顔を見る。

「いいよ橘さん。もっと僕を見て。僕のことが大好きでたまらないって顔して」

 どんな顔だそれは、と思ったが言い返す余裕はなかった。

 結花はベッドの上に寝転がり、股を開いて秘所を晒していた。

 マイクロビキニは胸の先端と股間に食い込んでいる。ほとんど紐のマイクロビキニで乳首と恥丘だけ隠している様は裸よりも扇情的だ。

 そしてカメラはそんな結花の姿を余すことなく捉えている。

 疋田の声に従い次から次にポーズチェンジを繰り返す。四つん這いになって尻を突き出す。内腕で左右から胸を寄せ深い谷間を作る。

 シャッターが切られるたび結花の中で変化が起きた。あれほど感じていた嫌悪の情が薄れ、欲望丸出しの指示に従うことを厭わなくなっていたのである。

 意外なことだが疋田は人を乗せるのが上手かった。彼は手を替え品を替え結花を褒め称える。初めはエッチな写真目的で適当に褒めてるだけと受け流していたが、彼があまりにも熱心に褒めるものだから次第にまんざらでもなくなってきたのだ。

 お世辞にもイケメンとは言えないし清潔感もないのだが、言葉選びというか声のトーンには妙な説得力があるのだった。

 撮影が始まってから二時間が経過した。その間ずっと結花はベッドの上であられもない姿を晒していた。もはや羞恥を感じることもできないくらい感覚が麻痺していた。

 それどころか今では堂々と見せつけるように振る舞っていた。

「こんなに熱が入る撮影は久しぶりだよ。橘さんは最高の被写体だ」

「あっそ。それよりまだ撮るの。もうクタクタなんだけど」

「ごめんもう少し我慢して」

「もう何時間撮ってると思ってるのよ」

「あと一時間くらいだし頑張って」

「それが終わったら約束どおりバイト代払ってもらうわよ」

「分かってる」

「まったく……なんでこんなことになってるのかしら」

 最初は乗り気じゃなかったはずなのに気づけば、この男に乗せられて次々と恥ずかしいポーズを取ってしまった。

「その写真、絶対に表には出さないでよね」

「それはもちろん。その約束で今日は来てもらったわけだからね」

「一日で十万円っていうから割りのいいバイトだと思ったのに。意外と写真を撮られるのも疲れるものね」

 結花は両腕を上に挙げ、大きくノビをした。不自然なポーズもたくさん取って縮こまっていた身体が解放されて気持ちいい。もっと大きく身体を動かそうとした、その時だった。

 ペロンと音が聞こえてきそうな動きでマイクロビキニがズレる。一瞬遅れて乳房がプルンと揺れた。

 慌てて胸を腕で覆うが、それよりも速く連続してシャッター音が聞こえた。カシャカシャカシャカシャ。一定の間隔で鳴る機械音が今のお宝ショットを連写していることを告げる。

「ちょっと! なんで撮るのよ!」

「ごめんごめん。反射的にムラッときて撮っちゃった」

「なによそれ……」

「嫌なら消すけど」

「……いいわよ。どうせオナニー用の写真が撮りたくて私に高いバイト代まで払ったんでしょ。それくらいサービスしておくわ」

「橘さんって気前いいんだね」

 疋田は屈託なく笑う。

 強がっているだけと結花本人は自覚していた。今さら乳首サービスくらいどうってことない、疋田に見られても大したことないとでも思ってなければ、せっかく抑え込んだ羞恥心が復活してきそうだった。

「それじゃあ最後にビデオも撮らせてもらおうかな」

 その言葉に結花は怪訝な顔をする。

「写真だけじゃなかったの」

「たしかに写真を撮りたいとは言ったけど、写真だけとは言ったかな僕」

 詭弁もいいところだ。写真が撮りたいと言われたらビデオもなんて考えるはずない。

 だが話して通じるようには思えなかった。この短時間で結花も疋田のことがだいぶ分かってきた。一見すると気弱そうだが頑固というか他人の話を聞かない。自分がしたいことばかり主張して相手の反論はへらへらと受け流す。柳に風。暖簾に腕押し。

 相手のことを自分と同じ人間だと思ってない。

 こうした特性は意外にもしつこいナンパ男と似ていた。

 キモオタの疋田とチャラいナンパ男の心性が実は近いなんて驚きだが、どちらも自分の主張だけ繰り返して相手を見てない点では一緒だ。

 この手の人間をまともに相手するのは面倒くさい。

 ついつい結花は手短に彼の用件を済ませてしまおうとする。

「いいわ。その代わり一時間以内に終わらせて。もうクタクタなのよ」

「そうと決まったら善は急げだ。すぐビデオカメラのセッティングするから待っててよ」

 言うが早いか疋田はキャリーケースからビデオカメラ二台と三脚一台を取り出す。カメラ一台は三脚に乗せてベッド脇に、もう一台は疋田が手持ちで撮影するようだ。

「お待たせ。それじゃ早速だけど橘さん、僕の上に覆い被さってくれないかな」

 片手にカメラを構えた疋田はベッドに上がり仰向け。その上に乗れと言うのか。

「原作を読んだなら知ってるよね。主人公をその気にさせるためヒロインは自分から彼に抱きつき、手を出すよう仕向けるんだ。その時の視点を再現して撮りたいんだよ」

「キモい」

 さすがにこれには引く。それにユウ以外の男とベッドで密着するなんて。

「頼むよ橘さん。バイト代を追加してもいいから」

「……追加っていくらよ」

「そうだなぁ。五万円でどう? 総額十五万円。一日でこれだけ稼げるバイトが他にある?」

 ない。少なくとも結花のつてでは探せない。あったとしても御免だが。

 十五万円。ただの大学生が一日で稼ぐ金額としては目の玉が飛び出る大金だ。それだけあればしばらくはユウとのデート資金に困らない。

「嘘だったら殺すから」

 キッと疋田を睨んでから結花は彼の身体を跨ぐ。まるで今から騎乗位で挿入するような体勢になると、何度か深呼吸して心を落ち着かせて両手をキモオタの顔の横についた。

「うぉぉぉおおっっ! 凄いよ橘さん。このアングル最高。もっとおっぱい揺らしてみて。身体を振るんだよ」

「注文が多いわね」

 言われたとおり身体を左右に振る。乳房が腕の間でぷるぷる揺れた。女子大生の瑞々しいバストが大きさ、柔らかさを誇示するかのように動く様で疋田は鼻息を荒くする。

「次は上下を入れ替えよう。僕が橘さんを押し倒すアングルだ」

「そんなカッコ、原作にあったかしら」

「いいから早く!」

 結花の疑問は無視される。跳ね起きるように身体を起こした疋田にベッドへ突き飛ばされた。

「乱暴にするんじゃないわよ」

 開いた両脚の間に彼が身体を入れてくる。騎乗位の次は正常位。またしてもセックスを連想させる体位でビデオを向けられる。

「もっと身体を密着させよう。僕たちはラブラブカップルの距離感を再現しようとしてるんだからね」

 反吐が出そうなセリフを吐きながら疋田は下半身を押しつけてくる。グッと突き出された彼の股間では、すでに欲望が硬く勃ち上がっていた。

(こいつ勃起してるじゃない。キモっ! 見るからに童貞だし、至近距離でマイクロビキニのエロポーズを見れば当然か)

 それにしても、と結花は押しつけられたモノを観察する。

(こいつの、意外と太いんじゃない? 身体はガリガリなのに。こっちにばかり肉がついてるのかしら)

 ひょっとしたらユウより太いかもしれない。

 不埒なことを考えていると天罰だとでも言わんばかりに疋田の手が胸に伸びてくる。マイクロビキニ越しにHカップの爆乳が揉まれた。

「ちょっ、触るのはなしでしょ。そこまでいいなんて言ってないわよ」

 男の手の中で乳房が形を変える。ひしゃげた肉が骨と皮ばかりの指の間から飛び出す。ただ揉むだけでなく彼は大きく円を描くように乳房全体を揺らした。

「あんっ、ちょっと! おっぱい、揉むんじゃないわよ」

「揉むのが駄目なら乳首こりこりしようか」

 マイクロビキニの布地越しに乳首を摘まみ上げられた。生地が薄い白ビキニは乳首や乳輪が浮き出ているため性感帯を隠せない。疋田は親指と人差し指の腹に挟んだ乳首をダイヤルでも回すようにもてあそんだ。

「はひッ、ひぃっい! あぁぁっっ、あはぁ、おぉっぉ! おほぉぉお!」

 信じられないような悦楽が乳首から脳髄に送り込まれる。キモオタの手の中で結花の乳首は見る間に成長していく。

 ピンク色の突起がムクムク成長する姿は男を悦ばせ、より愛撫を熱心なものにしていく。

(感じるなんてありえないでしょ。ユウ以外の男で。しかも見るからにモテない童貞相手に)

 写真を撮られてる最中から何となく自分が興奮している、エッチな姿を見られて身体が熱くなってる気はしていた。彼の言葉に乗せられて気分が高揚した。

 だからって……。

 戸惑う結花をよそに疋田の手がマイクロビキニをズラした。

 本日二回目の乳首ご開帳。

 だが先ほどの事故と違い今度は男の手で意図的に剥かれた。

「橘さんの生乳。学校中の男が見たがってた橘結花の乳首。すごっ。彼氏とヤリまくってるって話だったのに乳首ピンク。ピンピンに勃起して感じてるんだ。僕に弄られて」

「違うっ。んあああっ! あんたに弄られて感じるわけ、ない、でしょぉっふぅ」

「嘘ヘタすぎでしょ」

 欲望と嘲りの貼り付いた顔で疋田は笑う。

「もう終わり。お終い! これはいくらなんでも撮影バイトの範疇じゃないわ。いくらお金を積まれたってセックスはしないわよ」

 結花は彼の手を引き剥がして起きようとする。しかしキモオタの力は意外に強く両手で掴んでも彼の片手を退けられない。

「無駄だよ。いくら橘さんが運動得意でも女の力で男に勝てるわけないでしょ。それに僕こう見えて居合いやってるから握力には自信あるんだ。ほら」

 ギュッと力強く乳房を握り潰される。男の力を誇示するかのような愛撫に結花の乳房は悲痛なまでに形を変えた。

「う、ぐ……、いっ、ひぎぃいいいっ…………」

「オタクはスポーツと無縁だと思った。漫画やアニメの影響でマイナーな武道に手を出してるオタクって実は多いんだよ」

 指の跡が痛々しく残る力で何度も胸を揉まれた。そのたびに結花の声帯は悦びを歌うために震える。

「ひぐッ――ぐっ、ふ、ゔゔうううッ――♡♡♡」

「こんな風にされてるのに感じるなんて、ひょっとして橘さんドMなの? マジかよ~。いつも颯爽と歩いてカッコいい女の代名詞みたいに言われてた橘さんが、実は男に虐められたい願望持ちのドM女なんて」

「やあんっ、はひいいいいいいいっ♡♡♡ お、おっぱい、潰れちゃうううう♡ ふ、はひいいいいいいんっ♡♡♡」

 疋田の声は聞こえていた。自分を馬鹿にする内容であることも分かった。しかし否定も肯定もできない。その余裕が結花にはない。

 おっかなびっくり優しく抱いてくれるユウとのセックスでは気づけなかった被虐願望の扉が、バイトを持ちかけられるまで話したこともなかったキモオタ男の手により開かれようとしている。

 握り潰された乳肉の先端では、今や乳首が言い訳など無用の尖り方をしている。美味しく実った甘い果実を疋田の口が咥えた。

「んじゅ、じゅじゅ、じゅぅるるるぅるぅうう、じゅじゅっ」

「ひあっ! だめっ、だめだめ、そんな……そんなっ! ひっぐうぅうう――――あっ、あんっ、やっ……やめっ……んあぁっ!」

 あっと言う間に乳首は唾液だらけになる。ろくに話したこともない男の涎で己の胸が濡れ光ってるなど思いたくもない。だが現実。これが圧倒的現実というやつだ。

「やめっ、もう、やめ、なさ……んんんっ!」

 ベッドの上で男に押さえつけられ、乱暴な愛撫を繰り返されながら、小刻みに身体を震わせた。込み上げてくる快感は耐えがたいほど大きい。

「ドMの橘さんは痛いだけでいいのかな。それとも普通にしてもらうのも好き?」

 疋田の手から力が抜けソフトな触り方に変わる。これまでの責めで傷ついた乳房を労り、優しくするように適度な力で揉み上げる。

 同時に窄めた口で乳首や乳輪にキスを繰り返す。ちゅっちゅっと軽く吸い上げながらの接吻。かと思うと乳首に思いっきり吸い付き、カリカリと歯も立ててくる。

「うあっ! ううっ! はあ、ううっ! んうぅ!」

「優しくされても乱暴にされても感じるなんてお得な身体してるね」

 何をされても気持ち良くなってしまう糞ビッチ。言外に侮辱されても結花は押し寄せてくる喜悦の波に逆らえない。

(イク、イキたくないけど、イクの我慢できない。こいつ童貞のくせに巧い)

 身体の中に溜まっていた快楽物質が限界を超えた。押し留めておけなかったそれが結花の体内で爆発する。ぶわっと汗が噴き出し、体温が三度は上昇したかと思うと、口から完敗を告げる甘い声が漏れだした。

「んああっ♡ あふぅ……ああっ、ああっ、イ、クうううっ♡」

 悦びと切なさが入り交じったその声は、紛れもなく性的絶頂を迎えた雌声だった。

(なにこれ、こんな簡単にイッちゃった)

 信じられない屈辱感と恥辱的な興奮がない交ぜになって全身を満たす。

「はぁーっ♡ はぁーっ♡ はぁーっ♡」

 荒い呼吸をしながらベッドのシーツを握りしめることしかできない。

(嘘でしょ、こんなのって……ありえな)

「まだまだこれからだよ」

 ユウ以外の男にイカされた絶望感に浸る暇もなく、疋田の手が股間に触れてくる。そして彼はあろうことか指を二本揃えて膣穴に突っ込んできた。

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっっ♡♡♡

 二本の指が狭い肉壁を押し広げるようにして激しく出し入れされ始めた。

「セックスは彼氏としかしないんじゃなかったっけ? いいの? 他の男に犯されてるのにこんなに濡らして」

 彼の指は縦横無尽に動き回り敏感な粘膜を刺激してくる。その度に結花は腰を震わせて悶える。腰が勝手に動いてしまうのだ。まるで自分から求めているかのように。

 これはただの生理現象だ。敏感な部分を擦られれば意思とは無関係にこうなる。そう自分に言い聞かせるも、それは感じてしまっていることの言い訳としてはなにひとつ機能しない。

(何よコレ……どうして私……感じてるの……)

 認めたくなかった事実を認めざるを得ない状況に追い込まれている。

「擦ったら擦っただけ濡れてくる。ぬるぬるが纏わり付いて簡単に指が入るよ」

 疋田は濡れそぼった秘所をわざと派手な音が立つように擦ってくる。卑猥な水音をさせることで聴覚から女を辱めようとしているのだ。

 調子に乗るな。お前なんかに見下される筋合いはないと気色ばむも、入り口に近い天井部分をグイッと指先で押されると腰から下が雷でも落ちてなくなったかと感じる衝撃が襲う。

「あふっ! あっ、そこっ! やっ! やめっ! あああっ!」

「ここ? ここが気持ちいいんだ橘さん」

「違うっ! そんなっ! 違うっ! 違っ! ああぁっ! はぁああんっ!」

 口では否定しても身体は正直だ。疋田の指が膣粘膜を引っ掻くたび、見えない糸で吊り上げられてでもいるかのように結花の身体は跳ねる。筋肉が引き攣るときには膣洞も収縮させてしまう。そのためより男の指を締めつけ、こちらから密着してしまうことになる。

 鋭い喜悦が体内にいくつもの波紋を作る。波紋と波紋がぶつかると衝突した部分では大きな性感エネルギーが発生し、それが結花を限界へと押し上げた。

「クールビューティの橘さんがイクんだ。僕の指でおまんこグチョグチョに弄られながら、カメラに撮られてるのに我慢できずイッちゃうんだ。いいよ、ほらイケよ。イッちまえよ」

 愛液まみれになった指が高速で前後運動を始める。その動きはまるでピストンのように激しかった。

「やッ、だめ! イク……イッちゃう! イクイクイクイク♡」

「橘結花をイカせるのは、チャラいイベサーやテニサーのヤリチンじゃない。馬鹿にされてたキモオタの僕だ。その現実を思い知らせてやる!」

「やッ、だめっ! やめぇえええ♡♡♡」

 懇願も虚しく結花は蜜壺を収縮させ、腰を高く突き上げる格好で達した。絶対にセックスなんかするはずない、いざとなれば突き飛ばして逃げられると思っていたキモオタに組み敷かれ、無力を晒しながら膣粘膜を掻き毟られてイッたのである。

「まさかこれで終わりだと思ってるんじゃないよな」

 疋田は恥辱とイキ疲れで呆然とする結花の水着をズラす。

「綺麗なものじゃないか。ひょっとして男性経験は今の彼氏ひとり?」

 逃げなきゃ。そう思うのに手足が感電したように痺れて動けない。目の前で疋田が裸になるのを眺めてしまう。

 ガリガリの貧相な身体。だけど彼が本気になったら自分の力では振り解けない。彼は男で、私は女なんだと結花は今さらながら二人の差を感じる。

 痩せ細った腰の中心でイチモツが元気よく屹立していた。枯れ枝のように細い身体の中で、そこだけ栄養を豊富にもらったように太い。ユウよりも一回り太くて見るからに硬そうだ。

 膣口に亀頭が宛がわれた。ぬちょっと粘膜と粘膜が触れ合う。

「ああっ、うそっ、そんなのっ、挿れるなっ!」

「入るよ、僕のモノ」

「ああっ、いやっ! いやぁっ!」

 疋田は勝ち誇った表情でゆっくりと腰を沈めた。

 ズブズブとペニスが結花の膣奥に飲み込まれていく。

「あぁーっ! ああーっ! はあああっ! はああぁーっ♡」

 結花の絶叫に疋田は満足げだ。

「全部入ったよ橘さん。ああ気持ちいい、このまま動かなくても充分イケそうだよ」

 結合部から滲み出した粘液質の体液が男の陰茎を濡らしている。すでにリズミカルな抽送を繰り返すために必要な分は濡れている。たくさんチンポを擦って気持ちよくなりたい男には幸福な生理反応。そのぶん意に沿わない性交を求められている女には不幸だ。

「はぁーっ♡ はぁーっ♡」

 激しい呼吸を繰り返しながら、結花はシーツに頭頂部を埋めるようにして首を仰け反らせている。相変わらず腰を突き出すようにして悶える。この姿勢だと膣奥がより深く抉られてしまう。さも自分から求めているような体勢で激しくピストンされると、膣全体が引き攣れるような快感が走る。

 その感覚から逃れようと腰をくねらせると、また陰茎と膣襞が擦れて新たな刺激が生まれ、結果としてより強い快楽に襲われてしまう。

「ふうぅ……ぅ、んんぅっ♡ あ、ぁ、や、やめ──」

 膣粘膜がすっかり充血してしまっているのが分かる。こんな状態じゃ何をされてもイッてしまいそうだ。

(だめっ、このままじゃ……)

 己の考えが浅はかで軽率だった。非力そうなオタクなど、いざとなれば何とでもなるはずだと高を括っていた。ここまでなにもできず、一方的に挿入まで許してしまうことになるとは。だが今は悔恨している暇もない。

 とにかく結花に残された最後のプライドは、疋田のチンポで絶頂させられないことだった。童貞キモオタのチンポでイカされるなどあってはならない。ユウに申し訳ない。

 そう思って耐えようとするも、疋田はそんな結花の努力を嘲笑うかのように執拗な抽送を繰り返す。

「あんっ! ああぁっ! はぁっ♡ ああぁっ♡」

(だめぇ! そんなっ! そんなに強く擦ったらっ!)

 ──ぐちゅっ! ぐちゅ! じゅぶ!

 女の悦ぶ声が男に活力を与える。ますます腰の動きは激しくなる。濡れた肉の花びらがカリ首に引っ張られ捲れ上がる。すぐに肉棒と一緒に押し戻される。

「あッ、あっ、あッ、あぁっ! だめっ! だめぇっ!」

「ダメじゃないだろ! もっとしてって言えよ! 橘さんのここは大喜びしてるじゃないか!」

「ああッ! だめッ! だめっ! だめぇッ! いやぁッ!」

「素直になれよ橘さん! 本当は気持ちいいんだろ! 僕のチンポで感じてるんだろ!」

「ちっ、違うっ! そんなことっ! ああぁっ!」

「嘘つくなよ!」

「ひぎぃいいっ!」

 疋田の亀頭に子宮口をゴツゴツ叩かれる。視界が涙でぼやける。膣壁が収縮しペニスを締めつける。何度も繰り返されるうち頭がふわっと軽くなる。風に舞い踊る羽のように意識が高い場所へ向かっていく。それは間違いなく快楽だった。認めたくはないけれど、身体は確かに絶頂へと導かれていた。

 疋田の左手が結花の胸に伸びてくる。反対側の手ではビデオカメラを構え直している。勃起チンポでぬるぬるドロドロのおまんこを擦られ表情まで蕩けた結花の顔や、突き上げられるたびに激しく揺れる巨乳をビデオに収める。

 結花の痴態を余すところなく撮影しつつ、もう一方の手では胸の膨らみを堪能するように揉んだ。

「ああんっ♡」

 胸を触られて思わず声が漏れてしまった。慌てて口を閉じたが遅かった。

「そうだよ。せっかくのビデオなんだから、もっと気持ち良くなってる可愛い声を出してくれないと」

 ニヤニヤしながら言う疋田を睨み返すこともできないほど追い詰められている自分がいた。

「さあ続きだ。もっと声を出してもらうよ」

「んひぃいっ♡」

 ズンッと重い一撃を打ち込まれる。同時に乳房を鷲掴みにされた。指が食い込み変形するほど強く握られている。さっき乱暴にされた場所と同じところを揉まれる。痛いはずなのに気持ちいい。自分の変態じみた肉体を呪った。

 彼が身体を倒してくる。なにをするつもりかと見ていると、勃起した乳首をぱくりと口に含まれた。また乳首をねっとり愛撫されてしまう。今度はチンポを出し入れされながら。乳首単体で弄られてもエクスタシーを感じてしまったに。両方の性感帯を同時に責められて耐えられるわけがない。

 結花は身を捩る。しかし抵抗はあっさり押さえつけられる。硬く尖った乳首を吸われる。淫らな刺激に反応して、両脚の付け根から濃厚な蜜がこぼれ出た。

「ああっ♡ ああーっ♡ あーっ♡ あーっ♡」

 だらしない声で悶えることしかできない。

 疋田の持つハンディカムが顔のすぐ横まで来ていた。おまんこ穿られながら乳首も吸われ、快楽に完全敗北している顔を余すところなく撮影される。顔を背けてもカメラは追ってくる。また別な方向に向けても追いかけてくる。逃げても無駄だと諦めた。

(撮られてるっ! ユウ以外の男に犯されてる姿をっ!)

 そう考えた瞬間、ゾクゾクするような快感に襲われた。同時に膣粘膜がぎゅっと収縮しペニスを締めつける。

「うおっ! 急に締めつけてきた! 恥ずかしい姿を撮られて興奮してるんだ。やっぱり橘さんはマゾだな!」

 疋田は嬉しそうに叫ぶと、さらに激しく腰を振ってきた。ハンディカムはレンズを結花に向けたままベッドに置く。空いた両手で女の細腰を掴んだ。彼は自分のほうに女体を引きつけながら、腰を強く突きだし膣奥に亀頭をぶつる。ポルチオを抉るような一撃に結花の視界が白く染まった。

「ひぐぅううッ♡」

 まるで電流が走ったようだった。ビクンッと仰け反った結花の裸身がベッドの上で跳ねる。我慢できる快楽の閾値を瞬間的に超えた。その一瞬、橘結花は確かにユウ以外のチンポで絶頂した。

 オーガズムの余韻に浸る間もなく、容赦ないピストン運動が繰り返される。イッたばかりで敏感になっている膣肉をゴリゴリ擦られて悲鳴が漏れる。

「やめっ♡ もう無理っ♡」

 哀願するが、相手は許してくれなかった。むしろいっそう興奮した様子で抽送を繰り返す。当然だ。一歩この部屋を出れば自分など存在も視野に入れてもらえない高嶺の花が、今はキモオタモブのチンポでアヘアヘ言わされているのだ。それを成し遂げているのが自分だと思ったら片時も休みたくはない。

 絶頂直後の過敏な肉体を責められる辛さが結花の体力を削り取る。さっきから下っ腹は燃えるように熱い。子宮がキュンっと収縮しているのがわかる。またイッてしまいそうだ。

 疋田も限界が近いのか腰の動きが激しくなる。肌と肌のぶつかる音が鳴り響き、結合部から泡立った愛液が溢れ出た。

(こんなやつにイカされたくないのに!)

 頭に浮かぶ言葉とは裏腹に身体はどんどん昂ぶっていく。やがて訪れるであろうアクメの予感に結花は震えた。

(ダメぇ! これ以上されたら負けちゃう!)

 恐怖に慄きつつも、どこかでそれを求めている自分に気付く。

(ユウ! 助けて!)

 来るはずもない助けを呼んだ。

 誰も来てくれないことは分かりきっていたことなのに、やはり助けを願っても無駄なんだと実感すると弱気が加速する。

(いや! こんなの嫌ぁ)

 心の内でどれだけ強く抵抗しても結花の身体は男に馴染んでしまう。彼女の表情は蕩け始めている。表情筋まで制御不能になってしまっているようだ。今や嫌悪の念すら浮かべられない。頬は常に緩んでだらしない笑みを浮かべ、目元だって同じくらいトロンとしている。誰が見ても、おまんこから駆け上がってくる快楽に脳みそを焼かれ、馬鹿になっている女の顔だ。

「あっ♡ あはっ♡ あはぁっ♡♡ あぉおおおッ♡♡♡」

(嘘……イクッ、またイクッ…………♡ あふぅッ♡♡♡ すごいのまたくるっ……イキすぎて死ぬッ――――♡♡♡♡)

「あはは、気持ちいいなぁ橘さぁん! こうなっちゃったら何言われたってイきまくる玩具だよね。ほぉ~ら、クリチンポ弄られて気持ちぃですかァ~~~~! 橘さんはぁ!」

 ぐりゅ♡ くりッ♡ と扱き潰すかのような動きで疋田の親指が結花のクリトリスに触れてくる。膣内では角度を変えた挿入がGスポット目がけて何度も擦り上げてくる。

 ちょうど表裏にあるそこを内外から同時に擦られた。膣の奥から快楽の塊が押し出されて子宮に届いた。身体の隅々まで絶頂し脳髄が焼け焦げるようなエクスタシー。おまんこの口がビクビクッと震えて締まる

 甘美すぎる恍惚感をより鮮明に知覚できるように作り替えられていく自分が恐い。だがどうすることもできない。この期に及んで逆らう気力など残っていない。

 片時も止まることなく動き続けていた疋田の抽送が停止する。ふぅっと短い息を吐いたかと思うと、彼の腰が震えだし、結花の膣内でなにかが弾けた。不穏な気配とともに灼熱が広がる。ぞわっと戦慄が走った。

 射精された。膣内に。

「えっ……な、なっ……」

 あまりの出来事に目を剥き、震える唇から言葉にならない声が漏れて空気を揺らす。信じたくなかった。しかし現実。子宮の入口に押し付けられた陰茎の先端から大量の精液が注ぎこまれている。

 おびただしい量の白濁。ポンプのように脈動する陰茎。ビュクン、ビュクンッとペニスが膨れ上がり、尿道内の残滴すら余さず注いでこようとする。

「あ、あ、あっ……ああ……」

 粘ついた液体で胎内が満たされる。絶望的なおぞましさ。それなのに逃げることも叶わない。シーツを固く握りしめながら憔悴しきった声で結花は喘ぐ。

 そんな彼女に追い打ちをかけるように疋田が囁いた。

「わかるかな? 僕のオタマジャクシ、いま結花のお腹の中で泳いでるよ。ほら、ここだ、ここ」

 言いながら手で下腹部を圧迫してくる。その動作に合わせて肉棒が奥を突き上げた。

「んぐぅうッ♡」

 子宮が疼く感覚に耐え切れず、また絶頂を迎えた。頭の中が無になる。思考すらままならない。快楽の大波が脳味噌を打ち据えてくる。イキっぱなしになった状態でポルチオサンドを食らって正気を保てる人間なんているのだろうか。

 ユウとのセックスで味わったオーガズムとは次元が違う。快楽に翻弄され、イキ続けることしかできない。絶頂に次ぐ絶頂。休む間もなくイキ狂う。イキ地獄。こんなの狂ってしまう。一度休ませてくれ。

 射精が終わると臍の下を圧迫していた手も離れる。ずるりとチンポが引き抜かれた。膣口から泡立った愛液が溢れ出てくる。

(あっ……終わっ……)

 これでようやく解放される。安堵の吐息を漏らす。束の間の休息。だがすぐに違和感を覚えた。

 疋田は動かない。最初は射精後の余韻に浸っているのかと思った。だが違った。彼は結花の屈服具合を確認していたのだ。狩りの最中に肉食の動物が獲物の弱り具合を確かめるように。

「えっ……な、なっ……」

 怯えた声が喉を震わせた。まだやる気なのかこの男は。

「続きはお風呂でしようか。今日のためにしてもらいたいことたくさん用意してきたんだ」

 彼の視線がキャリーケースに向く。結花は震えた。そこには衣装や撮影機材だけでなく、私を辱めるための道具が満載されているのだ、それらを全部使い切るまで返してもらえないのだと悟る。

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猪熊夜離 2023/01/10 01:21

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猪熊夜離 2023/01/08 17:45

[Plot]Beta and Rose's story to write someday

第二王女様、混浴温泉でエクスカリバーと交合す(https://ci-en.dlsite.com/creator/8322/article/775664)の後の話です。プロットの名を借りた今日のエロ妄想日記です。

英語で書いた理由は、英語で「ローズがエッチなことされるストーリーはないんですか」と質問されたことへのアンサーだからです。

いつかは書きたい。

This is the story after "The Second Princess, mating with Excalibur in a mixed bathing hot spring (https://ci-en.dlsite.com/creator/8322/article/775664). This is today's erotic fantasy diary in the name of plot.

The reason I wrote it in English is because someone asked me in English, "Do you have a story where Rose is sexually involved?"

I want to write it someday.


I cannot make any assurances.

But I believe that after corrupting Alexia, Kai will seduce Beta too!

Kai is so superior as a biological male that a female seduced by him cannot resist.

A female who has sex with Kai will never leave him again. having lovemaking with Kai is the greatest pleasure and happiness for a female.

Note: This is a personal hobby of mine. I have no desire to use sex as a tool to inflict pain or punishment on women. All women who have had a big cock inserted into them need to be happy.

Kai's huge cock cannot be hidden even by Beta's big tits. Beta is horrified by the size of Kai's cock. Then she realizes her defeat.

Holy shit!!! Such a big cock is about to be inserted into my pussy.

There is no way a woman can win when Kai starts shaking his hips so lustfully. I am defeated and turned his sex partner!

But she is not sad.

Because to lose while getting a lot of pounding in the back of the vagina by a big cock is such a happy experience for a female that she wants to give her whole life to the male in front of her.

Tears and sadness do not suit a beautiful woman. Only tears of happiness can be shed.

Beta writes off a miraculous and wonderful time. She tells her friend Rose.

"My new novel is a porn novel."

Rose, an avid reader of Natsume Kafka, would ask the question.

"Why did you decide to write a porn novel?"

Beta tells Rose a story. She talks in one breath about how she recently met a very amazing man, how she gave her virginity to him, and how sex with him was so incredible that she was convinced that writing it down for posterity was my raison d'être.

The meaning of Beta's life, which was supposed to honor and devote itself to Cid, has been overwritten by a big cock. Yay!

She is bewildered to hear the words " cock" and " cunt" coming out of the mouth of a respected writer.

The pure-hearted princess blushes. The most vulgar word Rose can utter is "penis."

Rose tries to escape. But she can't move. She becomes sleepy. Very sleepy. Shadow Garden's special sleeping potion puts Rose to sleep.

Rose woke up. She is naked. She is lying on an oversized bed. It is a huge bed that could sleep 10 adults together.

You know why we need such a big bed, don't you? You guessed it. You are a specialist in erotic fantasies!

Kai is going to give all the Seven Shadows a lesson in female pleasure on this bed. That's why he had Beta prepare the bed.

Every single girl at Seven Shadows should be so very grateful to Kai. They will have a wonderful experience.

Let's return to Rose's story.

Alexia and Beta blow job Kai's cock in front of Rose watching.

lap, lap, lap, lap.

Princess and members of Seven Shadows. Women of noble status? A woman who is one of the strongest in the world? Now the girls are crazy about the taste of cock.

Do you like cute girls who love your cock very, very much? I love it. I want all lovely girls to be happy with their cocks.

Alexia and Beta, who are usually on bad terms, don't fight in front of Kai's massive penis. This is because they are afraid of being told to "get out" if they fight.

The world is a little more peaceful with a penis.

Rose wakes up and can't move.

Japanese commonly describe a person frozen with fear as looking like “a frog scared stiff by a snake.”

In other words, Rose is now a "beautiful girl scared stiff by a penis.”

But it's not just fear that Rose feels. She is sexually attracted to Kai's cock in a way she has never felt before in her life.

Rose has seen it. it's so strong and magnificent penis.

This is the end of her life.

Her family took good care of her and she grew up to be an amazing woman with beauty and grace that she would not be ashamed to show anywhere as a princess. And yet, she can't resist the temptation of a huge cock.

Rose, like Alexia and Beta, has her eyes glued to Kai's cock.

Would you like to lick it too? Come on, lick it a lot. Licking it a lot and making it hard will make you happiness, too.

Well done. Now it is Kai's turn to caress Rose.

Rose is the student council president of Midgar Royal Spellsword Academy. She has been trying to master swordsmanship since she was a child and is stronger than the average knight. But that doesn't mean anything.

Rose, what you have in front of you now is a grown man with a very, very large penis, who is a genius at sex, and who has mastered the art of making a woman happy.

You are naked in front of such a man. You have only one choice in life. Rose's life is only to have Kai insert his cock into you from now on and lead you to a woman's bliss.

That's what you were born for.
That's why you've grown into a sexual comfortable body for men.

Kai's crotch monster is inserted into Rose.

Kai's penis is too gigantic to insert into a virgin. Nevertheless, Rose doesn't hurt. Is it because Kai has excellent sex? Or the opportunism characteristic of pornographic novels?

Either will do. I prefer to see women feeling better than women in pain.

Kai's cock goes in and out of Rose's cunt countless times.

Kai isn't just a guy who shakes his hips. He will love Rose a lot. Let's spoil him. Rose, do you like kissing? Never? Then I'll give it a try.

Kai will knead your Portio a lot. There's nothing impossible about his penis. His penis is a magical penis that matches the person you insert it into and allows you to tap him to the best position at any time.

Do you feel a sense of rapture when you are kissing and kneading the Portio?

"Ooooooh, that's good! ...... more...... more♡...... more♡...... move more♡...... ah! ♡......It feels so good! ......Ann♡"

Rose, normally you are a lady. You would never say anything lewd. But you are also a female. If you had a big cock in you, you would be honest, too.

What is the object that is now inserted into your vagina? I don't allow you to call it anything so formal as a penis. Please follow me and say. A big fucking cock.

"A big fucking cock! Your big fucking cock is inside my vagina. "
Rose, who used to be a lady, is becoming a true slut.

She is enjoying herself so much and is so full of lust that she can't stop moaning.
Kai's hip work is skillful. He has better control over his cock dangling from his waist than he does over the sword in his hand.

And he loves Rose a lot....and he loves Alexia and he loves Beta too. Is that wrong?

Kai love is as limitless as sexual desire. There is no bottom, and having 10 or 20 women at the same time does not diminish the dividend per woman.
Kai loves them all seriously. He seriously wants to make every single beautiful woman in this world happy with his big cock. Is that unforgivable?

Kai's cock is moving around inside Rose. He will give Rose a great deal of pleasure until she can't stand it anymore.

He is using Rose's Portio a lot. He's giving Rose such a lot of pleasure that she forgets everything else.

Rose finally knows the meaning of love. Love is when a man ejaculates inside a woman's vagina.

Rose is frightened by the unknown pleasure that is being inflicted upon her. Her face turns red with excitement, and she cries out in ecstasy.

"Ahhhhhhhhhhh! Yes! Don't stop! Do it harder! Make me happy!"
Rose is delirious.

She is so happy that she can't hide her feelings.

Everyone else in the room hears her.

Immediately to the side, Alexia and Beta look enviously at Rose. They, too, know the euphoria of being pumped by Kai's cock.

And Rose was happily defeated. She is going to be a devoted follower of Kai forever.

They are all in a state of sexual bliss.

Do you mock them as fools for beated by Kai's fucking big dick? But each of us has the right to pursue our own happiness. And his penis is the strongest magical penis.

Who is your favorite Seven Shadows member? Or would you like to have Alexia and Iris in the bed performing together? Both sisters have such beautiful voices. If you rub them a lot in the sensitive spots with your penis, they will sing in amazing tones. Claire, come on, let's get away from your younger brother and be happy with Kai's big cock.

Because all women are destined to have their cocks inserted and happily ascend to heaven when they appear in my stories.

It's a great convenient story.

Sooner or later they will all be happy with Kai's penis.

Alpha? She is very strong, if Kai and Alpha fight Kai will be dead before he even knows what happened. But Alpha is a woman. She's a teenager who hasn't fuck with a guy yet.

Let's defeat her gently.

Kai spoils Alpha a lot. You can be just a psweet teenage girl. World Conspiracy? Isn't a big cock more important than that?

Please have them rub the nice places a lot. Have the glans pressed against the uterus and be grinded.

There will be a vulgar gasp that you would never guess from the normally calm and collected alpha. Don't be shy. Yell out that your penis feels so good.

Kai pushes his big cock into the deepest part of Alpha's pussy. Kai grinds his hips as he presses his cock against the sensitive depths of the beautiful girl's vagina.



Alpha was so excited to have the hard cock rubbing against her sensitive spot.

"Oh god yes, that feels good,"

Alpha moans as she pushes her hips up against Kai's thrusting cock.

"Yes! Yes! YES!"

Alpha screams as she.

"You love it?"

Kai asks in a low voice. His hands are on her hips holding her tight against him.

"I love it! I never thought my pussy would feel this way."

Alpha says with excitement.

Alpha, who is in the midst of getting pleasure from Kai's penis, is not the first seat of the Seven Shadows, nor is she a super-powered woman with the blood of a hero.

She was a cute teenage girl who had just realized how happy she was to be loved by an adult man's penis.

It is very erotic to see a superhumanly strong woman like Alpha whose weakness is a big cock and who, once inserted, becomes a frail girl of her age.

An experienced older man with a big cock is the only way to go for an alpha lover. A beautiful woman like you is happiest when she is loved by a man and lives her life thinking only about big cocks. The only person who can give her that is a sexually strong man who can treat his alpha like a child in bed.

Alpha has been returned to a helpless 15 year old girl. Let's fuck them a lot and corrupt them pleasantly.

Alpha is pinned to the bed by Kai with a prone bone. Her hand is held down by a large man's hand. Alfa does not fight back against a man who should be able to bounce off him easily.

Kai's thick penis taps Alpha's most sexually sensitive areas. Alpha, are you crying? So sexually sensitive you can't breathe?

If you feel that much pleasure, let's just tap here all night today.

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