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平塚静の記事 (3)

猪熊夜離 2022/04/29 07:20

【アンケあり】雪ノ下陽乃は、おじさまのハーレム要員に志願する

【あらすじ】

平塚静の雰囲気が変わった陰に男の存在を感じた雪ノ下陽乃。静を問い詰めると、最近できたセフレおじさんに男の好さを教え込まれ、すっかり骨抜きになっていた。
セフレなんて向いてないと説得する陽乃に静は「処女には分からない」と反論。挙げ句に自分とおじさんのセックスを見学させようとする。

性的なものへの好奇心から静の招待を受けた陽乃だが、おじさんと静の激しいセックスにあてられた彼女にも、おじさんは迫る。

アラサー大人女子だった平塚先生から、今回は語りの主体を陽乃に移して第二弾。はるのんは魔王だ何だと呼ばれてても二十歳の娘っこ、平塚先生目線とはだいぶ雰囲気が変わりました。

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おちんちんの前では魔王も女の子

 雪ノ下陽乃。

 雪ノ下雪乃の姉にして雪ノ下家の長女。

 幼いころから多方面で才能を発揮。両親の期待に応えて文武両道の優等生として名を馳せてきた。人当たりも良く常にニコニコ明るく振る舞い、男女問わず高い人気を誇る。

 陽乃を知る人間は彼女のことを完璧だと称賛する。県議会議員で建設会社社長でもある父親の後を継ぐため、幼いころから人より優れた人間になるよう育てられてきた彼女にとって、他人からそのように評価されることは己の人生が間違ってなかったと感じられる貴重な声だ。

 もし母親が望むような人間に育っていなければ、同年代の女の子が楽しむ遊びの多くも我慢して、敷かれたレールを歩み続けてきた私の二十年間は何だったのとなる。

 一方で表向きの顔に隠された真実の姿を見破る者も少数だがいた。

 陽乃の真の顔は徹底的なリアリスト。甘っちょろく、中途半端で、なあなあな結末なんか認めない。他人に対しても、自分に対しても。にこやかに笑う仮面の下で常に周囲を観察する。知られてはいけない。自分が値踏みされてると知って良い気持ちになる人間のほうが少ないのだから。

 だけど人と人との付き合いなんて、多かれ少なかれ値踏みから入るものよね。自分と価値観が合うか、仲良くなれそうか観察するのだって変わらないのに。思ってても言わないが。

 その雪ノ下陽乃は、いま、裸で男に組み敷かれていた。俗に言う正常位で性器を結合する。一カ月前に彼女の処女膜を破ったモノと同じペニスが濡れたおまんこを出入りした。

「陽乃ちゃんの顔……綺麗だな……男なんて選り取り見取りなのに、おじさんとのセックスにハマるなんて悪い子だ」

「おじさんじゃない! こんなに逞しい男の人、おじさんなんかじゃない! あはあああああ♡ おじさま♡ おじさま♡ おじさま♡ 素敵なおじさまのおっきいおちんちんが、はるののおまんこゴシゴシしてる♡ あはぁあああああっ! ああん♡ そんなのぉ♡ おぢんちんすごすぎますぅ♡ 私、壊れちゃううぅ♡ ひぃいいい♡ おじさまのちんちん♡ おちんちん、すきぃいい♡ おっきしゅぎりゅううう♡」

 普段の陽乃を知る者が見たら卒倒してしまうだろう台詞を、彼女は何の恥じらいもなく口にする。外では見せられない姿。聞かせられない声。だけどいいんだ。いまは。おじさまと二人っきりの寝室で、おまんこズコズコしてもらって気持ちよくなってるんだから。おじさまにしてもらってる間は自分を解放しても許される。

 どれだけ陽乃がみっともなく恥知らずな姿を晒しても、おじさまは失望したりしない。それどころか彼女が、おじさまのおちんちんで乱れて恥ずかしいことを言ったり、甘えん坊になって「もっとおちんちん欲しいです」と言ったりすると喜んでくれる。

 周囲の子供より早く大人になること、早熟であることを求められ、幼少期に両親からの愛を十分に受けられなかった陽乃にとって、子供っぽく振る舞うほうが喜んでくれる大人の存在は新鮮だった。

「んぃいいっ♡ おじさま、おじさまぁあっ♡ 陽乃のおまんこ、いっぱい突いていーよっ♡ きもちいー? おちんちん、きもちいいっ? 陽乃のおまんこで、おじさまのおちんちんきもちいいですか? 陽乃は、おじさまのおちんちんで、おまんこきもちいいよ♡」

「陽乃ちゃんは大人っぽい子だと思ったのに、おちんちん入れられると急に幼くなっちゃうんだな。こっちが素なのかな?」

「大人っぽくなんて……そうしないと評価してもらえないから、|母親《あのひと》が望む娘じゃないと失望されるから普段は頑張って演じてるだけ。何枚も仮面を着けて。だけど、おじさまのおちんちんが私の仮面、全部叩き割っちゃった!」

 正常位で突き上げられながら陽乃がブリッジする。背中を弓なりに反らせ、腰を浮かせた不安定な姿勢でおまんこを締め付けた。腰を高く上げると挿入の角度が変わる。斜めに入ってきたおじさまチンポは、絶妙な角度で陽乃のGスポットをグリグリしてくれるのだ。

「あっ♡ すごっ♡ いぃ……これ、すっごくいぃっ! おじさまのおちんちん良すぎて、仮面なんか被ってられない。おちんちん以外のこと考えるなんて失礼! 女の本性を曝け出させて素直にしちゃう罪作りなおちんちん♡♡ せっかく私が二十年も掛けて作り上げてきた仮面を壊しちゃう酷い人♡」

「私から言わせれば、たった二十年じゃないか。いまは人生の全てに思えるかもしれないけど、それはまだ陽乃ちゃんの視野が狭いからだよ。お母さんに与えられた世界だけじゃなく、いろんなことを見て視野が広がっていけば、人生は始まったばかりだと思えるようになるさ」

「ひぐっ……あふっ、あっ、お、お、おちんちんが、ぐりぐりって……ぁ、はひいっ! おじさまの言うとおりです。だって私、おじさまに教えてもらうまで、おちんちんがこんなに気持ちいいことさえ知らなかった! 私に人生をおしえてくれたのは、おじさまのおちんちんですぅ~~~~♡♡♡」

「陽乃ちゃんかわいいから告白してくる男子は多かったんじゃない? 彼氏作ろうとは思わなかったの」

「告白はいっぱいされたけど……あっ、そこそこ、もっと擦って……向こうもダメ元で冷やかし半分に来てるなって男の子が多かったから」

 雪ノ下陽乃に釣り合う男なんてそうそういない。同年代の男の子はどこか気圧されたように、自分より上の者を仰ぎ見るように陽乃に接する。

 おじさまは最初から陽乃を対等な相手として見ていた。男と女。おちんちんを入れる側と入れられる側。気持ちいいセックスができそうな相手。

「最近の若い子はだらしないなー。おじさんが陽乃ちゃんの同級生なら、絶対自分の女にして毎日愛し合うぞという気概で告白するのに」

 おじさまが陽乃の上体を引き起こし、彼女を自分の膝に座らせる。対面座位で繋がった陽乃を上下に揺さぶりながら、目をとろんとさせてセックスの快楽に酔いしれている彼女にキスする。

 子宮口を亀頭でコリコリ、ぷにぷにしながらキスすると、面白いように陽乃の体が跳ね回る。

「おくっ♡ ぐりぐりってっ♡ んっ♡ ちゅぅうっ♡ おいひぃ、もっとちゅーしてぇっ♡」

「抱っこしながらキスハメされるのが好きな陽乃ちゃんはかわいいねぇ。おじさんが大学生だったときに陽乃ちゃんは生まれたんだよ。ヘタしたら親子でもおかしくない年齢差のおじさん相手に、そんなに夢中になっちゃっていいの」

「あ゛あ゛っ♡ らめ゛っ♡ しきゅう、しょこらめっ♡ トントンだめっ♡ いっ♡ ひぃっ♡ んっ♡ ひうっ♡ ちゅぅうっ、ちゅっちゅっ♡ んっ、んふぅぅっ……♡ へうっ、ん、はふうぅっ……♡ はむっ♡」

 上のポジションを取った陽乃が自分から積極的に舌を絡める。意地悪なことを言う口は塞いでやれっとばかり、おじさまに何も言わせないよう舌を吸い、口内を舐め回して溜まっていた唾液を啜った。

「やんっ♡ とまらなっ♡ こちゅこちゅ、らめ、ですっ♡ きもち、よしゅぎてっ♡ んっ♡ んむぁ――っ♡」

「エッチなベロキスも上手くなったね。最初は軽いキスでも怖がってたのに。……ふふっ、強がって経験あるフリしながら、ぶるぶる震えてる陽乃ちゃんもかわいかったな。それがたった一カ月で『今晩はおじさまのおちんちんが欲しいです』と自分から連絡してくるようになるなんてね」

「エッチな子になってごめんなさい」

「何を謝ることがあるもんか」

 おじさまは陽乃の尻を鷲づかみにする。快感で腰振りのテンポが維持できなくなった彼女に代わって、固定した女体に下から腰を回し入れる。おまんこ内部の広範囲を攪拌する動きに陽乃の膣壁が反応した。肉襞をチンポに絡めながら、ぎゅぅんぎゅぅんと絞り上げるように膣全体が動く。

「んむっ♡ ん゛っふぅぅぅううぅっ♡ んひっ♡ んじゅるるっ♡ ちゅぴっ♡ んぶっ♡ んぢゅるっ♡ ふあぁっ♡♡ あっ♡ やっ♡ あ゛~~~~っ♡ あ゛あっ♡ あ゛ぅゔっ」

「自分がセックスの気持ちよさを教えてあげた女の子が、どんどんエッチなことが好きになってくのを見るのは嬉しいもんだよ。ちゃんとセックスは幸せで楽しいことだって伝えられたんだなと確信できる」

「はいっ♡ 教えてください。陽乃に気持ちよくて幸せなセックス、もっともっと教えてください。おじさまのおちんちんに教えて欲しいです」

「陽乃ちゃんは男を喜ばせる台詞の天才だね。優秀な頭脳フル活用でおじさんを奮い立たせるんだから。でもね、陽乃ちゃん。男を興奮させてばかりだと今夜は一睡もできないよ」

 おじさまは膣内攪拌運動をやめ、再び膣奥を突き上げるピストン運動に切り替えた。様々な体位を可能にするため日ごろから鍛えているおじさまの腰が、陽乃の体を膝の上で跳ね上げる。頂点まで行った女体は重力に従って落下する。落ちてきた速度と陽乃自身の体重も合わさってチンポが最奥まで届いた。

「んひぃいいぃいぃぃっ! ふ、ふかいぃいぃぃっ! おじさまぁッ! おまんこのなかっ、しゅごいぃぃいッ! はひぃー♡ おほぉー♡ おほおおおっ♡ おおおっ♡ おおおっ♡ おおおっ♡ おじさまのおちんちん♡ はるののきもちいいところっ♡ おしつぶしてる♡ おじさま、おじさまぁ! そこッ、それ、凄いぃ!」

 体の動きから一拍遅れて目の前で跳ね回る陽乃の乳房。女性らしく実った誘惑の果実におじさまは口をつける。頂上でフル勃起状態だった乳首を舌で弾く。

「ああんっ♡ おじさまぁ♡ 気持ち良い♡ 吸って♡ おっぱい吸って♡ すごいっ、すごいぃッ♡ おひぃッ! おじさまぁッ! 硬くて大きいおちんちんも、滑らかな腰使いも、おっぱい気持ちよくされる舌の動かし方も全部すごい! おじさまぁッ! 男の人のすごさを教えてくれてありがとうございます♡ 父の後を継ぐのが私の人生だと思ってました。だけど、こんなの教えられたら無理っ♡♡ あっ♡ あっ♡ 私が同年代の男の子に勝てたのは、セックスが絡まない世界だったから♡ 大人の世界――セックスが絡む世界になったら、簡単に男の人に負けちゃう♡ おじさまぁすごいっ! すごいですぅッ! おほッ! んふぅッ! こんなすごいエッチで気持ちよくされちゃったら、幸せで男の人の言うこと何でも聞きたくなっちゃう♡♡」

「とても悦んでくれてるようで嬉しいよ。陽乃ちゃんのおまんこ忙しく動いてる。自分がイキたいから同じタイミングで|射精《だ》してもらいたがってるんだな。|膣内射精《なかだし》で良かったんだよね」

「はっ、いぃ……ピル飲んでるから、いつおじさまに抱かれてナマでしてもらってもいいように、飲み続けてるから、遠慮なく私の子宮に精液ください」

「ゴムありセックスじゃ満足できなくなってナカ出しでしかイケなくなった陽乃ちゃんは、最後にチンポって叫びながらイッてみようか。陽乃ちゃんみたいな大人っぽくて綺麗な女の子が、おちんちんってかわいらしく呼ぶのもエッチだけど、最後は自分を解き放って下品に叫ぼう。心も丸裸にしながらイクのは気持ちいいよ。それに僕のモノは、おちんちんなんて呼べるかな?」

 おじさまは陽乃をベッドに下ろす。対面座位では限られる腰の動きを完全解放する準備。最後は射精体位とも呼ばれる正常位でガンガン突きまくる。陽乃の掴み心地がいいくびれを両手で握った。

「んほおぉぉぉおおンッ! おじさまぁッ、おおおっ! ちんぽちんぽ、ちんぽ、すごいぃッ! おっほほおおおぉッ! おっ♡ おっおっおっ♡ おじさまのチンポが私のおまんこ抉ってます。なかぁ…ッ! き、気持ちぃっ! チンポッ♡ おじさまチンポでダメにされるぅ~~~~♡♡♡」

「ダメになるんじゃない。陽乃ちゃんはまた一つ新しいことを覚えて賢くなるんだ。陽乃ちゃんと同い年の女の子だって、みんな経験して覚えることなんだよ。女の子は、男の人のチンポで下品に乱れてるときが、一番かわいくて幸せなんだって」

「してください! 陽乃のこと、おじさまのチンポで下品に喘ぐ、かわいい女の子に!」

「いまでも陽乃ちゃんは十分かわいいよ。だけど秘めたポテンシャルがまだまだある。いっぱいエッチなことしよう。女の子はチンポの好さを知ってイカせてもらった回数だけかわいくなれるんだ」

 おじさまは狙いを陽乃の子宮一点に絞って突き上げる。キツツキが木を突くように、小刻みに亀頭でポルチオを刺激した。

「やっ♡ あぁ、あぁ、そっ、それズルい! 子宮こちゅこちゅされたら十秒以内でイケるように私の体に教えたの、おじさまなのに」

「そうだね。陽乃ちゃんにセックスのこと教えたのは全部おじさんだ」

「は、はい……おじさまに、教えてもらいました……セックスのこと全部……いっぱい教えてもらいました♡ あっ、ああっ! おじさまのおちんぽが……私の中を……めちゃくちゃに……」

「……ふふっ♡ もっと、してあげるっ♡ もっと、もっと気持ちよくなっちゃおう♡ クリトリスはどうかな。皮を剥いてビンビンに勃起したクリトリスを露出させて、陽乃ちゃんの愛液たっぷり取った指でコシュコシュ、コシュコシュ」

「あぁっ、ああっ、あっ、ああっ!?」

「おまんこ締め付けが強くなった。五秒以内でイキそうだね。カウントダウンしよう。五、四、三……」

「いっぱい犯して! いっぱい犯して、おじさま♡ 好きぃぃぃ♡ 好きっ♡ 好き、好きなのぉっ! おじさまになら何されてもいいくらい好きぃぃぃいぃぃぃいいいぃいぃぃい」

 最後におじさまへの愛を大絶叫しながら陽乃はイキ果てた。ピーンと伸ばした足を空中に放り投げ、射精のリズムに合わせて指をぐっぱ、ぐっぱ開閉する。媚肉は砂漠で水にありついた遭難者のように慌ただしく精液を飲む。

「おじさまっ……♡ あっ♡ あっ♡ はッ♡ ああッ♡ おじさまぁっ♡ すきっ♡ すきぃ♡」

「おじさんも陽乃ちゃんのこと好きだよ」

 ザーメンに子宮が焼かれる感触で身悶えする陽乃に、おじさまがささやいた。

 おじさまの好きと陽乃の好きには大きな隔たりがある。陽乃は自分の人生を丸ごと捧げて愛し抜いてもいいと思える好きだが、おじさまの好きは数いるセフレの中でも穴の具合がいい女としての好きだ。

 分かってる、そんなこと。私のおまんこはおじさま専用だけど、おじさまのおちんちんは私だけのモノにはならない。それでもいい。常に他人と競って優秀であることを求められた母の教育方針とは違う、おじさまに愛されるその他大勢の女の一人として生きる人生が心地よい。

 陽乃はおじさまを囲むハーレム要員になる準備ができていた。何ならハーレム作りを手伝ってあげてもいい。

 雪乃ちゃんを誘ってみようかな。比企谷くんと付き合い始めたらしいけど二人とも奥手そうだから、まだそっちの経験はしてないよね。姉妹丼かぁ。

 陽乃の頭の中ではすでに姉妹で、おじさまのおちんちんに下品なこと言わされる姿がありありと浮かんでいる。おじさまのおちんちんに堕ちる雪乃ちゃん、すっごくかわいいんだろうなぁ。不慣れな童貞と処女の初セックスなんてダメよね。比企谷くん、おちんちん小さそうだし。根拠はないけど。

 年上で経験豊富な大きいおちんちんの男の人に気持ちよくしてもらいながら、女の子から女にしてもらう幸せを陽乃は妹にもプレゼントしたかった。

 地方議員の議席や会社のことなんか、おちんちんに比べたら大したことないんだよ、世界には私たちの知らないことがまだたくさんあるんだから、一個ずつ知って視野を広げてからでも家の仕事をどうするかはいいんじゃないかな。その手始めにおちんちんから勉強してみない?

 そうやって妹に語りかけてあげたい。

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猪熊夜離 2022/04/26 20:27

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猪熊夜離 2022/01/30 12:57

【先行公開】おじさまの経験豊富なエッチで女の子にされる平塚静【アンケート付き】

 pixivでの全文公開前に1週間先行で上げます。



サンプルページ - pixiv

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16897976



 最後に保存用のPDFファイルと次回に向けたアンケートあります。宜しければご利用ください。


 チーバくんのお膝元にある某ラブホテル。男女が肉欲の限りを尽くす施設の一室に総武高校の教師・平塚静はいた。

 普段かっちりしたパンツスーツを着こなし、その上から白衣を羽織って颯爽と歩いている彼女が、いまは全裸に剥かれてベッドの上で仰向けになっている。大きく開かれた脚の間に男の身体が滑り込み、硬く勃起した男性自身で何度も静は女の部分を愛された。

「んっ……あっ、あっ……いい……すごっ……」

 見た目は文句なしの美女でありながら、男前すぎる性格が災いし恋愛方面には疎い。過去、信じていた男に家財道具一式を持ち逃げされた心の傷もあり、ここ何年かは男がいなかった。作ろうと努力したことはあるが、尽く男運の悪さが邪魔をした。

 三十路手前の迸る性欲を発散させるため家に大人のおもちゃが増えた。

 乳首を摘み、男性器を模したディルドに貫かれ、自分の手で抜き差しする合間に思い浮かべる相手は、決まって自分が担当する男子生徒。十歳も年下の未成年。教師と生徒。実際に手を出したら大事になってしまう関係性の相手と結ばれる姿を夢想しながら、無機質なディルドで一人寂しく性欲を『処理』する毎日だった。

「ここかな」

 言いながら男は静の反応が良かった部分を切っ先で押し込む。自分では刺激しづらいポイントを巧みに愛され、静は白い喉を天井に向けながら啼いた。

「あぁああっ♡ そこ、そこぉ♡ あぁ、だめ♡ だめだって♡ ダメ、そこダメなの、だめ、だめ、あっ♡ あっ、あっ、ああぁ、あっ、あっ♡」

「だめ、だめ言いながら擦り付けてくるのは静ちゃんのほうじゃないか」

 彼は静を『静ちゃん』と呼ぶ。さっき出会ったばかりで馴れ馴れしい、三十路カウントダウンが始まった女の呼び方ではないと思うが、圧倒的に気持ちいいチンポの前に多少の違和感など消し飛んでしまう。

 彼との出会いは仕事帰りに寄ったバー。一人で飲んでいた静に彼のほうが声をかけてきた。黙ってればキレイ系の美女である静には、たまにこうした手合が近づいてくる。すぐに彼女の本性を知って回れ右してしまうのだが、今日の男は酔った静が険のある話し方をしても鷹揚に頷いて受け流した。

 聞けば彼は静より十五歳年上。四十代といえば同僚の教師の間では体型が崩れ、おじさん化してくる人も多い年齢だが、彼は体型やスキンケアに気を遣っているのか若々しい見た目を保ち、小綺麗な印象をキープしている。

 私と生徒たち以上の年齢差か、私が生徒たちを可愛く思うように、彼も私が多少生意気なことを言っても子供の背伸びと受け取るのかもしれないな。

 もちろん静とて十七歳と二十七歳が世間的に同じ扱いを受けると思うほど楽観的ではない。二十七歳には十七歳なら許されない様々なことが許される代わりに、大人としてあるべき態度や義務が課せられる。

 自分が大人であることを自覚せず、十七歳のように振る舞う二十七歳は、世間的に見て痛い人だろう。

 だが男性は静が拗ねた十七歳のように振る舞うのを許した。教師という職業はストレスの多い仕事だ。愚痴を吐き出せばキリがない。職員室での人間関係、言うことを聞かない生徒、うちの子供にもっと目を掛けろと要求してくる親、子供たちの進路を預かるプレッシャー。

 おじさまは聞き上手だった。愚痴聞き屋を始めたら繁盛するのではと思うほどに。誰もが悩みやストレスを抱える現代社会で、そんな存在にも需要はあるはずだ。

 気づけば彼に乗せられて静は私的なことまで話していた。夜の愉しみが何年も独り遊びしかないこと、男の人とエッチする感覚を忘れて精神的にはアラサー処女であること。酒が進んだこともあり素面なら言わない、恥ずかしい性生活の実態まで赤裸々に語ってしまった。

 聞き終えた彼の手が隣のスツールから伸びてくる。空になったロックグラスを弄んでいた静の手に重なる。おじさまの男らしく節くれ立った大きな手に心臓がドキンと跳ねた。

「それなら僕に思い出す手伝いをさせてくれないかな」

 何をとは訊かなかった。静は彼の手の中で自分の手を返し、重ねられた手を握った。

 バーを出た二人は無言でホテルに向かった。

 道中で静は前に何かで読んだ男女の違いを思い出した。

 お酒を飲むとエッチに対する抵抗が緩むのは男女で違いないが、酔うと何回でもしたくなる女性に対し、男性は飲み過ぎると勃起し難くなる。失礼だが静は四十代の勃起力を不安視した。

 自分は完全にヤル気でホテルまでついて来たのに、あっちが勃たないからやはりなしでとなったら切ない。生殺しなんてものではない。頼む勃ってくれと心の中で祈る。

 そして、はたと気がついた。

 私ばかり飲まされていなかったか、と。記憶を探ると彼に勧められて静は次々にグラスを乾かした。聞き上手は乗せ上手。その間に彼が飲んだ酒は、水割りを舐めるようなペースで二杯だけ。個人差はあるが泥酔して勃たなくなるような飲み方ではないだろう。

 まさか私、嵌められた?

 そして、これからハメられようとしてると最悪な言葉遊びに興じてるうち、二人はバーから徒歩数分のラブホテルで二人きりになった。

 おじさまの真意がどうあれ大人の男女が同意の上でホテルまで来たのだ。ヤラずには帰れない。火照った身体を鎮めてくれるなら、行きずりの関係も悪くない、却って後腐れなくていいじゃないかと静は心の中でだけ自嘲気味に笑う。

 そんな余裕は大して長く続かなかった。

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