【アンケート】皆さん、VRエロゲに飢えてませんか...?
VRエロゲの現状に少し思うところがあっての投稿です。
まずはアンケートです。回答よろしくお願いします。
アンケート結果のフィードバックについてはまた次の記事にて。
意図して、前置きなしにアンケートを最上部に配置しましたので、下の内容を見る前に回答していただけると良いです。
では、アンケートの意図について話していこうと思います。
まず、VRエロゲ少なくない...?
漫画、動画、2Dゲーム、三人称視点の3Dゲーム、ASMRなど一般に「萌え」や「癒し」「物語」「R-18要素」といっても、様々な形態・表現の手段がありますよね。
で、さっき挙げた形態のものは、広く受け入れられており、提供するクリエイターも多く、文化も形成されているわけです。
対してVRコンテンツはどうでしょうか。
もちろん、素晴らしいVRクリエイター様はすでに一定数おりますし、日に日に作品もクリエイターも増えつつあることは認識しています。
ですが、やはり数が少ないですよね。増加の勢いも強いとは言えません。
もとより、世に存在するすべてのVR作品が載ってるわけではありませんが、DLsite様で確認できるVR対応・専用作品を調べきるのに1時間とかからないことでしょう。
同時に、
・ジャンル的に攻めてるもの
・手が込んでるもの
・クオリティが高いもの
の絶対数も必然的に少ないことになります。
(繰り返しますがすでに素晴らしいものは確かにあります)
そこで私の場合は、自給自足するしかあるまいという発想に至ったわけですね。
数々の問題
開発環境
で、VR作品を作ろう!と思い立ったのはいいものの、どうでしょうか。
なんと制作上の困難と制約の多いことか。
まず、同じVRですが、
・Oculusシリーズ機向けに作るか、
・PCVR向けに作るか
で大きく開発環境やプラグインが変わってきます。
故に、どちらも対応!というのは中々難しいです。とても骨が折れます。
特に標準機能の違いを埋める・対応するというのがとても難しいと思います。
(現在はOpenXRという解決の兆しが見えてきましたが)
そしてゲーミングPCを所持するということも普通ではありません。
PCVRを遊ぶとなるとほぼ必然的に必要となるゲーミングPCですが、決してお手軽なモノとは言えないですよね。
OculusQuest2を持っていてもゲーミングPCを持ってないという人は結構多いと思います。
というのも、私の初のゲーム作品のhttps://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ322370.html
は、普通のMacBook ProとOculusQuestのみでの開発でした。
別のモニターもマウスもなしです(普通に買った方が良かった)
この環境では、PCVR作品という選択肢自体がそもそもなかったわけですね。
ゲーミングPCの力を前提にできないとなると、工夫次第ではあると思うのですが、やはり、いわゆるリッチな表現が難しくなります。
ことリアルタイムに動作するモノであればなおさらという訳です。
私は、今でこそ3作目にして環境が整い、「自給自足」というスタンスのもと、PCVR用の作品を制作していますが、
・多くの方に作品を届けるために表現を犠牲にするか、
・リッチな表現を至上として、ゲーミングPC動作を前提にするか、
クリエイターとしてどちらを採るべきか、とても決断に迷うテーマだと思います。
開発難度
シミュレーションやゲーム形式のものを作ろうとしたとき、
・RPGツクール
・Unityでの2D作品
が、同人ゲーム界では主流ですよね。
もちろん内容次第だし、凝ろうと思えば何で作ろうとも限界はないわけですが、やはり
・3D作品に比べ、制作上意識しなければいけない点が少ないこと
・参考文献が多く、先人が分かりやすくワークフローを整えている
こともあり、一定のクオリティに到達するまでの障壁が少ないことと思われます。
特に後者は、歴史と文化とクリエイターの数が相互的に発展した賜物であり、とても大切なことです。
3D作品だとしてもデスクトップ動作のモノは平面内で表現される以上、程度が下がるとはいえ同様です。
はい、で、VRはどうかというと、上記の手段で作られる作品と、同じ満足度のものを提供しようとして制作するのにはだいぶエネルギーがいります。
じゃあRPGツクールでも使えばいいじゃない、とはなりません。
初めのアンケート、皆さんはどれに回答したでしょうか、
「VRならこういう表現できるよね~」とか「こういう体験ができたら嬉しいな」とそれぞれ頭に思い描いていると思います。
私もVRならではの表現や可能性はとても奥深く広いと思います。
頭の中はアイデアでいっぱいです。
満足度ということであれば、その天井・限界は、平面内での表現を超え、なんならリアル以上のものになり得ると考えていますよね?
ですが、それを実際に作るとなると、ことVR作品においては、最低限のクオリティに達するまでがまず難しい。
で、その後でさらにクオリティを上げるのもまた容易なことではない。
3Dデータであり、人型モデルであるという仕組みを上手く利用して効率よくボリュームを増やすのと、最上の瞬間・体験を創出するのとでは訳が違います。
質のはなし。そもそも質とは
もちろん、クオリティといっても、VRであることとは直接関係ない要素もあります。
というか大半ですかね。
しかし、それらの要素はVRと組み合わさることで何倍もの可能性へと変化します。
特に、私が考えるVRであることの意義、至上とするものとして、
「創作世界への限りない没入」。
物語であれ、漫画であれ、AVであれ、音声作品であれ、
私たちは自身を投影し、共感し、想像し、疑似的に追体験をすることで楽しんでいます。
作品のジャンルは混ざり合わない関係であったり、それぞれ好みがあったりで、作品は多様ですが、享受の仕方においては皆、共通です。
で、もはや説明は要りませんね。
VRだとこの体験のレベルを大幅に上げることができると考えております。
そもそも、平な画面、静止画、文で以って没入しようってのが冷静に考えると...
(それが可能な人間や文化、可能にする技法にこそ神秘や価値があるという考えは支持します)
で、そのような体験が可能なVR作品が多くあるかと言われると、、、
ないですよね。
もちろん、これまでの私の作品も含めて。
自分の作品を私で否定したりはしませんが、納得の度合いで言うと50%にも満たないです。
1年経ってやっと、本当にやりたいと思えるアイデアを実現できるくらいの知見が身に付いてきたというところです。
ですが、1年もかかってしまったというのが正直なところです。
で、どうするのか
皆さん、VRエロゲ(エロに限らず)、やりたいですよね。
VRに出会って1年間、私自身で制作しながらも、
他の方が素晴らしいものを出してくれるのではないかと期待していました。
が、そんなことはありませんでした。
自給自足のスタンスといっても、1作作り上げるのに結構な時間がかかってしまいますから私が喜べるVR作品を作れるのが自分だけでは敵いません。
背景のひとつに、技術的に参入が難しい、ためらわれる、未知すぎて判断ができないというのがあると思います。
ところで私が、VRエロゲを作りたいと思い、すんなり行動に移せたのには、
技術的に近い界隈の方に技術的な話や都合に関する質問をして、
親切にも見ず知らずの私に答えてくれたということがあってのものでした。
その温かさに勇気が湧いたことを覚えています。
このVRの可能性を発揮できてない現状、私の不満を解消するのに私ができることとして、技術や知見の共有があると思います。
アンケートの結果を参考に、今後は技術的な知見やニュース的な情報も交えた記事を投稿していきたいと思います。