夏目 棗/なつめx2 2013/05/11 21:58

次回作は『僕の彼女と寝てみませんか?』

こん○○は、お久し振りです「なつめx2(ナツメバツニ)」の夏目 棗(なつめ なつめ)です。

漸く次回作の構想がまとまったので報告します。

タイトルは『僕の彼女と寝てみませんか? ―― 椎葉学園三A、江碕沙緒 ――』略して『かのねて』です。
『寝取られ』いや『寝取らせ』モノ……でしょうか。
元々は二年余り前に音声作品として構想した作品ですが、丁度かの大震災が起こりお蔵入りしていたモノです。今回は先ず小説形式で発表して、いずれ音声作品にもチャレンジしてみたいと考えています。
以下に冒頭部分を掲載します。

       *

江碕 沙緒(えざき すなお)椎葉学園三回生。一つ歳上の先輩で僕の彼女だ。『名は体を現す』……を地で往く『素直(すなお)』で真面目な優等生。更に学生会の委員長であり、部活動は陸上部の短距離のエースだ。尤も、共にもうじき夏休み前で引退する事が決まっている。そして、部活の為にショートカットにしていた髪を秋口からは伸ばしたいと、はにかむように笑う。
彼女とは去年の秋から付き合い始め、その年のクリスマスに初エッチをプレゼントして貰った。その後ひと月くらいは週一程度だったが、最近では殆ど毎日エッチしている。
学園の帰りに毎日彼女は僕の家に寄っていく。彼女を一目で気に入った母が僕の勉強を見て貰うように頼み込んだのだ。勿論、家庭教師代を固辞した彼女に、僕は代わりに身体で奉仕をしている……と言うのは冗談だが、勉強の前にベッドに直行するのが最近では僕たちの日課だった。
ベッドでの彼女は見た目どおりに慎ましやかで、階下の母を気にしてかいつも必死に声を堪えている。それでも、フェラチオでさえ最初から厭がる素振りも見せずにしてくれた。最初の頃は流石にたどたどしかったが、最近では口だけでイカされそうになって慌てる事もしばしばだ。僕の家での場合は、暗黙の了解で一日一回射精(だ)したらお終い(その後は賢者タイム……いや『お勉強タイム』である)なので、僕としては必死に堪えて挿入になだれ込むのが常だった。
スポーツで鍛えた彼女の身体は引き締まっていても、しなやかで柔らかく、適度なボリュームの乳房も、きゅっ、とあがったヒップラインも、揉んでいて飽きないし、何より 《あそこ》 の絞まりは尋常でない。いや、勿論、僕は彼女しか知らないけれど、そういう事に詳しい友人たちの猥談を通して多分そうだと思っている。
キスも初めてだったのか否かは確証はないが(『き、キスくらい……経験済みに決まってるでしょ!』と彼女は言い張っていたのだが)、僕と初めて唇を重ねた彼女が震えていたのを知っている。それに、何より初エッチのベッドで僕は彼女の 《純潔の証(あかし)》 を確認している。しかし、フェラチオ同様に今では彼女から積極的に舌を絡ませ僕の唾液を啜る程だ。学業同様飲み込みの速さと吸収力でベッドでも近頃では僕を圧倒する程である。
文武両道に秀でて、美人で性格も良く、僕の事を好きだと言ってくれて、エッチを拒まれた事も一度たりともない。そんな彼女に不満があるとすれば……それは、逆に彼女からエッチを求められた事が一度もない事だろうか。

彼女は学園でも指折りの才色兼備な優等生で、正直、未だに “何故?” という思いが強い。だって、何の取り柄もなく、さして顔もスタイルも良い訳でもない僕なんかと、どうして付き合うようになったのか、未だに信じられないからだ。
彼女は『君が最初に告白してくれたからだよ』と言ったが、それは嘘だ。何故なら玉砕した友人や先輩を僕は何人も何人も知っているからだ。その内の一人は僕の親友だし、その玉砕の現場を陰から見届けているから間違いはない。
そもそも、学年も立場も違う彼女と僕との間に普通なら接点など生まれる筈などなかったのだ。僕はいつも遠くから見詰めていただけだ。学生会の委員長として颯爽と活躍する姿を。県の競技会でトップでゴールテープを切る雄姿を。
そう、僕はいつも遠くからただ彼女を見詰める群衆の一人に過ぎなかったのだ。あの日、無理矢理クラスの『学園祭実行委員』を押し付けられたりしなければ……。
とはいえ、同じ目的に向かって仕事をしていたとしても、所詮、僕など『駒』のひとつに過ぎなかった。それでも、学園祭までのひと月あまりを毎日遅くまで共に過ごし、その内、帰る方向が同じだった僕が彼女を家まで送るようになって、二人だけの時間が積み重なってゆくに連れて僕の想いは抑えられない程に膨らんでいった。
そして、後夜祭のファイアーストームに包まれた高揚感の中で僕は無謀にも彼女に告白していたのだった。まさか、OKを貰えるなど想定外だったのだが。

だから、多分これは、僕の劣等感からくるものだと思う。
汚される彼女を見たい。他の男子に犯される彼女を見たい。いつからか、僕の中でそんな黒い思いが大きくなっていった。振り払っても振り払っても、どんなに否定しても、その思いは夏の積乱雲のように僕の心の中で大きく膨れあがるばかりだった。
眼の前で、他の男子に犯されて感じ捲くりながら、その性行為の相手が僕だと信じて疑いもせず、僕の名を呼びながら絶頂の嬌声(こえ)を荒げて達してしまう彼女の姿を見た時、僕はきっと、彼女との交合では到底得られないエクスタシーを感じるに違いない……と、もう一人の『僕』が囁き続けている。
その悪魔の囁きを、僕は今日、実行に移すのだ……。

そう、僕は彼女にアイマスクを手渡し「目隠しプレイをしよう」と声を掛ける。勿論、彼女が厭がるのは想定内だが、基本的に彼女は僕の願いを拒まない。いや、真面目な彼女が拒めないように誘導するのは、実は、結構容易い。さあ、ベランダの外には、僕の親友が期待に胸を……いや、股間を膨らめて待っているのだ。そう、彼こそ玉砕する現場を隠れて見届けた僕の親友に他ならない。
ほら、階段を登ってくる彼女の足音が聞こえる。早速、始めるとしよう……。

       *

と、まあ……こんな感じです。
今月中に公開できればと思っています。ご期待戴ければ幸いです。

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