おるがる堂 2021/12/10 19:00

音の実験室 感想編

先日サンプル公開した音の実験室より
スタッフたちが聴き比べた感想をお届けです!


🎤マイクは4種類🎤
・3dio黒(黒耳)
・3dio白(白耳)
・KU100(ノイマン)
・Core4560

それぞれ、「スタジオの中央」「壁際」「スタジオの隅」で収録しました。


普段、おるがる堂ではノイマン様🗿を使用していますが、
他のマイクだとどうだったのでしょうか!?


感想を教えてくれたスタッフはこちら

○稲子さん
収録エンジニアを担当していただいているAYUMI ONE.の稲子まさのりさん

○のひとさん
キャスティングや音周りを担当していただいています

○みうらさん
シナリオや文章周りを担当していただいているみうらさぶろうさん

○ならちゃん
有名オーディオショップで働いているお知り合い


そしてそして!

なんと!

今回声優を務めてくださった花城さん
自身の声を聴き比べた感想を寄せてくださいました✨


と、僭越ながら天羽もちょろっとれびゅーしちゃいました

それでは感想行ってみよーう!



●3dio黒(黒耳)●

全体
・音像がくっきりしており明瞭に収録できる印象だが、マイクから離れた際は全体的に「オフマイクっぽい音」になってしまう。(稲子)
・音自体は明瞭で、近距離の音質は良好。その分、上下左右や遠近の位置の表現が若干甘い。(のひと)
・収音性能が高いためか距離感は掴みにくいが、どの位置からもきれいな音声収録が可能。ASMRよりもボイスドラマで使いやすそう。(ならちゃん)
・音質に素人感が出る印象。特に下がわかりにくく、上から喋られている気がする(天羽)


中央
・壁、床からの反射音が少ないため低周端数が響きにくく、結果的に高周波数帯が少し耳に残りやすい(稲子)
・動きながらだとまだわかるが、止まった状態では音量以外では距離感の判断が困難(のひと)
・KU100よりは劣る感じ。全体的に音が軽くて抜けてる感じがするけどこれでもありはあり(みうら)
・収録の音はきれいで、左右の定位が分かりやすいが、前後上下の音がつかみにくい(ならちゃん)
・下や横の時に部屋の隅にいるような音に聴こえる(花城)


壁際
・オンオフの距離感が多少わかりやすくなるが、低周波の定位が逆に不明瞭な印象。(稲子)
・左右は分かるが、やはり位置関係が不明瞭(のひと)
・中央で撮った時と同じく左右感はあるけど音が軽い(みうら)
・目的の方向を壁側にした場合、収録位置のディティールが分かりやすくなります。しかしながら、全体的に中音域のピークにフォーカスが集まり距離感は分かりにくいです(ならちゃん)
・前後が分かりづらい(花城)


部屋の隅
・近い距離感は一番わかりやすいが、窮屈に感じる場合も。(稲子)
・動きや上下の表現については改善されているが、圧迫感が若干出る。(のひと)
・臨場感は増したけど、あくまでこのマイクの中でのレベル(みうら)
・定位もしっかりして移動が分かりやすくなります。全体的に近い音になるため、空間表現を必要としない場合には使いやすいセッティングです(ならちゃん)
・中央・壁際より多少上下感が出る気がする(花城)



●3dio白(白耳)●

全体
・S/N比が他機種と比べて低く、編集でのノイズ除去や調整が前提。高周波数が特にキツく聞こえるが、「バイノーラルならではの耳に痛くない音」を練習するには最適かも。(稲子)
・値段に比例するわけではないが、一番音が軽い。他と比較するとどうしても劣る(のひと)
・バイノーラルマイク入門価格でも定位や距離感の確認できる音声の収録が可能。全体的に音は薄い印象でニュアンスは価格なりですが、入門機として最適だと思います。(ならちゃん)
・練習用ならいいが、商品向けではないという印象(天羽)


中央
・良くも悪くもフラット。(稲子)
・上下左右、動き、すべてが不明瞭。ささやきについては、この軽さは致命的(のひと)
・音が軽い。シャーッとした抜けてる感。お金を出してこのマイクで撮られたら文句を言うレベル。背後の音が頭の斜め上で喋ってる感じ。(みうら)
・黒と同様に前後上下の違いが分かり難い。しっかりと防音処置をした狭いスタジオでの収録が理想(ならちゃん)
・音が分散して聴こえる(花城)
・高音がきつく聴こえる(天羽)


壁際
・左右の開きはわかりやすくなるものの、若干定位が曖昧になる。(稲子)
・動きについては、多少は緩和されるが、どうしても輪郭がぼやける。ささやきの軽さは相変わらず(のひと)
・文句を言うよりよくなったけど我慢するレベル(みうら)
・このマイクのおすすめのセッティング。方向やニュアンスが一番自然にとれそうです(ならちゃん)
・上下前後が分からない(花城)
・喘ぎ声はクリアな音。下がわかりにくく、遠くで喋っているように聞こえる(天羽)


部屋の隅
・壁際よりも、より定位が甘くなる。耳元でのささやきなどには適しているかも。(稲子)
・このマイクでは総合的に一番マシ。ただし、どうしても音の安っぽさは出るので、工夫は必要(狭い密室でのシーンなど)(のひと)
・上記より少しはよくなった感じ。商品を作るにはこれは選択肢に入らない。(みうら)
・明瞭な音が収録できるが、全体で音が近くなりすぎるようなイメージでした。(ならちゃん)
・黒耳が部屋の中央にいる時の音に似ている気がする(花城)
・近くで喋ると、狭さを感じるというか圧迫感が出る(天羽)



●KU100(ノイマン)●

全体
ノイズも少なく、定位もわかりやすい。全てにおいて高水準。ただし中低域の扱いが若干難しく、マイクとの距離に応じて「音のこもり」にそれぞれ気をつけたい(稲子)
・距離感、動き、音の圧については他のマイクよりもやはり上…。(のひと)
・ASMR音も音声も、定位、距離感など最も自然に収録できると思います。マイクの感度が非常に良いため、収録環境整備をしっかりすればより効果的な音声収録が可能です。(ならちゃん)


中央
・ナチュラルな収録音。ただしマイクとの距離があると中低域が不足気味で前後左右の定位が少しわかりにくい印象。(稲子)
・上下と前後の違いが若干不明瞭、単純に「マイクと離れている距離」はわかるが、左右方向以外は判断しづらい(のひと)
・ずっとこれで撮ってたので全ての基準。基本的にはこのマイクを使ったほうがいい。平均的にこれが最高。だが最高ではない!(みうら)
・ナチュラルな音声収録が可能だが、前後と上下の音が少し分かり難い(ならちゃん)
・前後が分かりやすい(花城)


壁際
・前後左右の定位がわかりやすくなる反面、距離によっては音のこもりが少し気になる(稲子)
・前と後ろの壁の距離が変わる分、前後と上下の距離感の不明瞭さが緩和されている。オススメ(のひと)
・壁に寄せるだけでこれだけ反響が違うのがよくわかった。ただ、声優さんが虐められてる気がするw(みうら)
・前後の変化が分かりやすくなるオススメのセッティング。(ならちゃん)
・背中があるっぽい音がする(花城)


部屋の隅
・左右に加え、マイクのオンオフ時の定位が明確になるが、ささやき声などマイクに近づいた際のこもりが気になる。(稲子)
・前後と上下の音がはっきりするが、空間の「狭さ」がはっきりと出る。悪くはないが、あと一歩(のひと)
・壁際と同じくらいの臨場感だけど、左右の音がちょっと斜め奥に抜ける気がする。(みうら)
・全体的に定位がはっきりするため、前後の距離感が明確になる。個人的には壁際のナチュラルな広がりが残っている方が好み。(ならちゃん)
・左右に振った時極端に音が反響して聴こえる(花城)


●Core4560●

全体
・S/N比はやや低めではあるが、定位のわかりやすさは随一。中音域がすっきりと調整されており、ボイス収録時には、輪郭がくっきりとした録り音になるのが印象的(稲子)
・音の圧については若干KU100に劣るが、音質や動き、距離感についてはそこまで劣っていない、上下の動きについてはかなり明瞭(のひと)
・明瞭で、定位も距離感にも優れたマイク。人に取り付けることで、より明瞭な定位が得られることも特徴。KU100に比べると中音域にフォーカスが集まる印象でボイスやアダルトなASMR向けのマイクだと感じました。
収録時に、防音素体(人)を用意する必要や、ケーブルのノイズなどに気を付ける必要があり取り回しは不便かもしれません。(その代わりに魅力的な音声収録が可能です)
Core4560を、KU100のダミーヘッドや、プラスティック素体などの、防音ではない素体に取り付けると効果が薄れると感じました(ならちゃん)

・防音素体、天羽です。私の耳につけているので、耳元に声優さんの吐息を感じても、間近で喘ぎ声を聴いても、身動きひとつできない!つばも飲み込めない!意外と過酷でした(笑)(天羽)


中央
・他マイクよりも、部屋中央のセッティングでも定位が明確。(稲子)
・この「中央」においての位置表現は、むしろKU100よりも上かもしれない、だが、「ささやき」の感覚は、やはりKU100のほうが上(のひと)
・ものすごくいい臨場感。背面の音がたぶん全てのマイクで一番いい。
 ただ、それがマイクを人間に装着させて撮ったからなのがその後の実験でもわかった。
 人間の体の厚さなどが収録に影響与えていたのがわかったので、このマイクをラブドールに装着させて収録するのが最適解かと。(みうら)

・中音域にフォーカスがあり、明瞭で前後も合わせた定位もわかりやすいです。(ならちゃん)
・(人に装着)全体的に音がクリア。他と違って反響がなく聴きやすい。
(KU100に装着)音が左右で分裂しているように聞こえる。(花城)


壁際
・一歩耳に近づいた印象だが、元々定位がわかりやすいマイクなのであまり壁に寄せずとも良い印象(稲子)
・移動の表現については改善されるが、背面の狭さもしっかりと出てしまうので、このマイクについては「中央」が好きかも(のひと)
・このレベルのマイクだと、装着する状況以外は同上。(みうら)
・壁側の移動や距離が分かりやすくなります。意図とした効果を得やすいオススメのセッティングです。(ならちゃん)
・(人に装着)直接頭に響いてくる感じがする。
(KU100に装着)身がない分下方向からの音は聴こえやすい。(花城)


部屋の隅
・より耳には近づいた印象だが、定位が自然ではなくなってしまう。(稲子)
・壁の存在感を感じすぎる、このマイクでのこの位置はあまりお勧めしない(のひと)
・装着する状況以外は同上。(みうら)
・全体的に音が近くなりすぎるため、明瞭になるがこのマイクで収録できるスケール感が少なくなる印象です。(ならちゃん)
・(人に装着)跳ね返る音が他のマイクと似ている。
(KU100に装着)マイクから距離ができた途端音が軽く聴こえた気がする。(花城)




以上、各々の感想でした!
これをふまえ(なくても勿論よし!)て皆様はどう感じるのか
楽しみで仕方ありません💕


ぜひ防音素体になる妄想をしながら待っててくださいね

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