百億いばら 2021/11/15 22:22

無料【R18BL短編小説】電車であれこれされてしまうサラリーマン

当方のブログにも載せている小説をこちらでも公開してみようかなと思い立ちましたので、掲載いたします(´ω`)短編で、最後まで読めます↓
(※強引・痴○要素ありです)


タタン、タタンと小気味よいリズムが午後7時の車両に響く。


ガタン、ゴトン……
丁度鉄橋の上に差し掛かり、それまでの小気味良い音とはうってかわり大きな音が鳴り響いた。

男はこの音が苦手だった。
二十代半ばの、ごく普通の商社に勤めるサラリーマン。
それが男の肩書だった。
特に毎日の生活に酷いストレスや不満があるわけでもない。どちらかと言うとずっと今のような生活が続いていけばいいとさえ思っていて、けれどそれだと少し寂しいなとも正直思っていたところだった。
今はいないがいずれ結婚できるような女性とも巡り合いたいし、薄給だがお金がもう少し溜まったら旅行だってしたい。

そんなとりとめのない思考を鉄橋を走る電車の音はけたたましくけり散らしていく。
正直うるさいくらいだ。

こっちは疲れてるんだぞ、と男は窓ガラスに反射した自分の顔を見る。いつものことだがこの人混みで席なんてとれない。人の波に押され降車側とは反対のドアに寄りかかるようにして男は立っていた。


と、その時。男はふと妙な感覚を腰に感じた。

臀部に近い腰の部分に、誰かの手が触れたような気がしたのだ。


「……?」


まあこの人混みだし、手なり物なりが当たっても何も不思議ではない。
男は気にせず窓の外の景色を眺めた。
夜の都会のネオンが川の水面に反射してきらきら光っている。
けたたましい音にも毎回しばらくすると慣れてきて、明日は確かあの書類を仕上げないといけないな、などとぼんやり考え始める。


「……」


男は息を詰めた。
やはりおかしいのだ。
先程感じた妙な感覚の正体が露わになっていく。

今度は腰ではなかった。
明らかに臀部を誰かが意志を感じる手つきで撫でまわしている。

男は恐怖した。

こんなことは想像もしたことがない。
一体何のつもりなんだ……。

その手は明らかに男性のもので、次第に臀部の膨らみを楽しむようによりじっくりと肉を掴んでくる。

こんな見るからに顔も体つきも仕事も平凡な男の尻なんて撫でて……。
ひょっとして頭がおかしい人なのではないだろうか。

男は息を殺して身じろぎ一つできずにいた。
緊張で鼓動が速くなる。

今すぐ叫んで助けを呼びたかった。
だがあまりにも急なことだったので動揺して声も出せない。
己の情けなさが悲しい。


手は臀部の感覚を一頻(しき)り愉(たの)しむと、なんと男の前のものに服の上から触れてきた。


「……っ!」


それまでの絡みつくようなじっとりした感じとはうってかって、
今度はやや強引に掴むようにそこを服の上から押さえつけられた。
ぐりぐりと容赦なく股間を弄(まさぐ)られ、男ははしたなくも少し勃起してしまった。
涙目になりながら荒くなった息を殺していると、手は男の前のファスナーをすんなりと開けていくではないか。ジー、という小さな音は車内に鳴り響くけたたましい轟音に搔き消え、おそらく誰の耳にも届いていない。


ズボンの中に手は入り込んでくる。
下着の上からも前をまた揉まれ、より勃起を促される。


「……っ、……、」


声にならない声を上げて男は震えていた。
顔は真っ赤になり自分の吐く息が熱いくらいだ。

ついには下着のボタンまで外されてしまい、手は中のものを直(じか)に掴んできた。


「……!!!」


手は男のものをあろうことか服の外に掴み出した。
緩く立ち上がりかけたそれが外気に晒される。
手はそれをなんの躊躇もなく擦り上げはじめた。


「……っ、……っぁ……、」


男は恐怖にも勝る羞恥で、もはや泣いていた。
それでも声は出せずに細い肩だけがぶるぶると震える。


「泣かないで」


耳元に知らない声と絡みつくような熱い息がかかる。
その人物は男より大柄らしく、男の躰を包み込むように後ろから抱きしめ拘束してしまった。


「……ひ……っ、」


体を抱かれ密着させられたまま男は前を擦られ続けた。
ぐち、ぬちゅ、と卑猥な水音が響く。

やはり早く助けを呼ぶべきだった。
こんな状態になってしまっては正直誰にも気づかれたくない。
男はひどく後悔したが、後の祭りだ。

ぬち…っ、くちゅ…、と音を立て、男の前を擦る手の動きはますます激しくなっていく。


「……っ!……っっ!!」


擦られる度に何度も射精しそうになるのを男は必至に堪(こら)えた。


だめ……っ、だめだ……っ、
こんなところで……


しかし忍び寄る快感に次第に頭がぼうっとなっていく。
脚はがくがくと震え今にも崩れ落ちそうだ。

尻の割れ目に服越しではあるがずっと熱くて硬いものが当たっている。
不思議なことに、男はそれが何であるかを認識した途端、今感じている局部の快感とはまた少し違った快感を覚えた。


今自分は、こんな場所で、こんな格好で、しかも男にこんなことをされている―。


物凄い背徳感と同時に、感じたことのない興奮にゾクゾクと己が支配されていくのを男は感じていた。

あとひと擦りされたらもう絶対に射精してしまう、というところで手は動きを止めた。
ぱんぱんに腫れ上がった前が切ない。
手は男のベルトを緩める。カチャカチャと小さな金属音が響くが、気に留める者はまだ誰もいない。
手は緩めたズボンの隙間から一気に下着の中に侵入し、あっという間に男の後孔を探り当てた。皺の密集した窄まりに思っていたよりも太い指がゆっくりと挿しこまれ、だんだん深くまで入ってくる。


「……っ!」


こんなところは今まで病院でだって触られた事がない。
それを、こんなに容赦なく……。

男は震えながら前の快感と後ろの異物感に耐えた。

指はゆっくりと埋まり、やがて何かを探るように中で曲げ伸ばしされ始めた。
いろいろな角度で様々な場所を、調べでもするように少しずつコリコリと刺激される。


「……っあ!?」


とある箇所を何度目か擦られたとき、男は他とは異なるその刺激に思わず声を漏らした。
腰がびくんと大きく跳ねる。

すると指は狙いすましたかのようにその箇所ばかりを執拗に擦りあげ、刺激し始めた。


「……っぁ、……っあ、っ、」


思わず腰をくねらせるようにして逃げようとするが、男の片腕にしっかり上半身を拘束されているのでどうにもならない。
指の動きは次第に激しくなり、先程の箇所を中心にして勢いよく突くようにされたりかき回されたりした。
その度に男の腰がびくんっ、びくんと小さく跳ねる。周りに気づかれないよう、動かないようにしているのだが自然に動いてしまう。
指はやはり男の隘路には太すぎて、それが何度も何度も行き来するように抜き差しされるようになったものだから、たまったものではない。
しかし気づけば孔は滑(ぬめ)りを帯び、指はぬるぬると潤滑するように男を犯していた。

最初に感じていた異物感は消え去り、まるでこの孔は最初からこの指を迎え入れるためのものだったかのように男は感じ始めていた。

しばらく激しい責め立てをされた後、指は抜き去られた。
見知らぬ人物に好き勝手されている恐怖と羞恥は膨れ上がる一方なのに、正直もっとずっと擦っていてほしくて、男は自分でも知らぬ間に腰を揺らしていた。

するとその腰は今度はがっちりと両の手に押さえつけられて、尻の割れ目の中心―先程まで指を抜き差しされていた場所に熱の塊があてがわれた。


ずちゅ、


とこれまでで一番大きな水音が響いた。
乗客の一人が携帯端末に向けていた顔をふと上げたが、この人混みで何も見て取れずまた液晶の画面に目を戻した。


「…………っっっっっ!!!!!!!!」


ここが電車でなければ叫び出すところだった。
先程の指なんぞとは比べ物にならない質量が男の中を押し広げた。
痛い。孔の入り口とその周りがずきん、ずきんと脈打つのを感じた。しかしその激しい脈動がやがて痛みとは別の波を運んでくるのに、そう時間はかからなかった。

質量の熱は男が先程感じた箇所までめりめりと押し入り、そして小刻みに律動しだした。
指で擦られるだけでも腰が浮き上がって大変だったというのに、こんなことをされてはひとたまりもない。


「……っっあ…っ、…あ」


律動に合わせて這い上がる快感に声が漏れてしまう。

男は視界がちかちかするほどの刺激に耐えなければならなかった。
自分の頭はこのままおかしくなるのではとさえ感じる。

男は荒い息遣いを勘づかれまいと必死に唇を引き結んでいたのだが、
その口からも気づけば唾液が垂れ流され鼻息はふーふーと荒く、
汗と涙にまみれたその顔はもはやどう見ても尋常ではなかった。
まだ彼の異変に気付く人がいないのが不思議なくらいである。


何度も小刻みに例の箇所を責められたあとにずるりと一度抜き去られたかと思うと、
次の瞬間一息に最も奥深いところまで突き入れられた。


ずちゅん、


卑猥な水音さえも男の耳を○す。


「……っっっああぁあっ…!」


思わず大きな喘ぎ声が喉から洩れる。
二本目の鉄橋にさしかかった電車の轟音にその声は搔き消され、男を見る者は誰もいない。

自分の躰がどんどん変になっていく。
こんな太い物をこんな場所に咥えこまされて、こんなに興奮しているなんて。

男はその後も激しく犯され続けた。
腰をしっかりと捕らえられ、もはや快感に跳ねることすら許されないようながっちりと固定された体勢で、何度も何度も最奥まで熱と質量で穿たれ続けた。逃げ場のない快楽が暴力的に孔の奥に刻印され、肚(はら)や胸の内側で膨れ上がる。

男はもはや声を我慢できなかった。


「は……、ぁ、ぁあ″っ!ぁあ″ッ!!」



ガタン、ゴトン……!

電車はもうすぐ鉄橋を抜ける。
次の駅までまだ数十分はあるのだった。

―終―


お読みいただき、ありがとうございますm(__)m
ちなみにアイコンを、今日から自分の描いた絵にしました。
(この男の子↓の顔です)

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索