鶯命丹 2024/07/18 00:15

アングラ系女装男子×堅物真面目系おっさん【全文8400文字】

【お試し読み】アングラ系女装男子×堅物真面目系おっさん

 ピアスと刺青バチボコに装備してるアングラ系女装男子に食われる堅物真面目系子持ちおっさん

 射精、連続絶頂、メスイキ、攻めのフェラ、ローション
 

 未成年者ではないので堂々とエロも飲酒も喫煙もします
 偶然だけど名前に兎と辰が入ってて干支っぽい

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 その日、杵崎道辰はとても機嫌が良かった。
 本日、めでたく愚息が結婚式を挙げたからだ。
 数年前に愛妻を亡くし、男手ひとつで育ててきた息子だ。手を焼く事の多かったちゃらんぽらんな我が子だが、結婚相手に選んだお嬢さんはしっかりとした娘さんで、これならきっと息子の手綱を上手く握ってくれるだろうと、道辰はふつつかな我が子をよろしくと頭を下げて式場を後にした。
 新郎の父親という事で、色々な人からお酌を受けて酔いの回った道辰は、レンタルのモーニングを控え室で脱ぎ、私服で夜の街を歩いていた。
「おっと……」
 よろりとよろけて電柱に手を付く。
 酒気混じりのため息を吐いて、道辰はふと視線を上げると、立て看板が目に入った。
 地下を示す矢印の描いてある、木の看板。
 暮れる夕日と同じ色の電球が取り付けられて、スポットライトのように看板の文字を照らしている。
 BARと描かれたその文字に、浮かれた心持ちの道辰はふらつく足で近づいていく。
 普段そんな場所に赴く事はない、真面目で堅物な自覚はあったが、酔いのテンションと慶事の浮ついた気持ちが、未知の場所へと足を踏み込む勇気をくれた。

 看板の指す灰色の階段を降りて地下へ。
 重厚なドアを開けると予想よりもシンプルな内装の店内だった。
 ラフな黒いシャツの男性が柔和に微笑み、好きなところへどうぞ。と促してくれた。
 カウンター席が二つ埋まっている程度で、空いている。
 飛び石のようにあいだを開けてカウンターに腰掛けたのだが、席についた途端、左隣りにいた若い女性が声をかけてきた。
「こんばんは〜! おじさんここ初めて?」
 若い女性はピンクの髪をツインテールに結い、口元にピアスを着けている派手な格好の女性だった。
 大きく襟を抜いて着ているふわりとした素材のシャツからタトゥーの入った鎖骨が除いている。
 今までそのような格好の人間と関わりのなかった道辰は、少々面食らいつつも酔いもあって普段よりよほど柔らかく受け応えする。
「あ、ああ。そうなんだ。ちょうど立ち止まった所に看板があってね。好奇心で入ってみたんだよ」
「ふぅん。じゃあ一杯奢ってあげる! マスター! おじさんに由依兎と同じやつ!」
 少しハスキーな彼女の声は、静かなバーの中によく通る。バーテンダーは柔和に頷くと何か酒を作り始めてしまった。
「えっ!? ああ、そんな……若い子に奢らせるなんて……」
「いーからいーから! こーゆー時は素直に奢られてればいーの! あっほら、きたきた! はぁいかんぱ〜い♡」
 女性は既に酔っているらしい。
 初対面の道辰の肩に手を乗せ、身体を寄せてけたけたの笑っている。甘い香水の匂いとアルコールの匂いがして、道辰はわずかにのけ反り女性から身体を離そうとした。
「おじさん名前は? うちは由依兎って言いまーす♡由依ちゃんて呼んでいーよ」
「杵崎です」
 いつものくせで名刺を取り出そうとしたが、場にそぐわないだろうとそっと腕を下ろした。
「下の名前はぁ?」
 頬杖を付いてつまらなそうに問いかける由依兎。
 あからさまな態度に面食らった道辰は、おずおずと名前を明かした。
「み、道辰です」
 満足したのかにっこりと笑う由依兎はまるで壁に寄りかかるかのような自然さで道辰へと寄りかかる。
「ふぅん、じゃあたっちゃんって呼ぶね。たっちゃんおつまみ何食べる? ここね〜簡単なのしかないよ」
「そうな……おぐ」
 喋る口に突然突っ込まれたナッツに驚くが、なんとか咀嚼していると由依兎は運ばれてきたグラスを道辰の口元に当ててきた。
「はい、呑んで呑んで!」
「あ、はい。いただきます」
 若く陽気で、可愛らしい女性に勧められるまま酒を呑み続けた道辰はその夜、しこたま酔った。
 会社でも、息子にもカタブツのつまらない奴だと揶揄される道辰は、初めて陽気な夜を過ごした。

 
 陽気な酒を浴びるように呑んで酔い、ふと意識が浮上したのはシャワーの温度のおかげだった。
 シャワー浴びながらぼんやりと、ここが風呂であることに気づく。
 ――風呂か……あれ、ここ家の風呂じゃないな? ……ここはどこだ?
 つらつら考えながらも道辰の手は勝手に全身を洗っていく。
 いつも通りに風呂を済ませて出ると、脱衣所にある白いバスローブを見て、ここがホテルであるとあたりをつけた。
 ――そうかホテルに来たんだな……いやぁ……ここまで酔ったのは、大学の時以来か? フロントに迷惑をかけただろうな……明日謝らなければ……
 ぐらりと揺れる視界に、ふらつく足でゆっくり脱衣所を出ると、由依兎がしどけない姿でベッドで酒を呑んでいた。
「うおぉ!」
「えっ、なに? どした?」
 驚き悲鳴を上げる道辰を、由依兎が目を丸くして見つめている。
「え……あれ? ろうして君が?」
 言葉を口に出すと、呂律が上手く回らなかった。
 ひとりでホテルに宿泊したのだとばかり思っていたが、なぜ由依兎とここに来たのか、どうして同じ部屋を取ったのか、思い出そうとしてもまったく頭が働かない。
 そんな道辰の様子を見て、由依兎はにぃ、と猫のように笑った。
「どうしてって、忘れちゃったの? 由依兎とたっちゃんはぁ〜、一緒にラブホに来たんだよ♡」
 由依兎の言葉を聞いて、道辰は何度か頷く。意味を理解するための脳みそがアルコールにどっぷりと浸かっていて、シナプスもベロベロに酔っていた。
「あ〜、そうかぁ……一緒に来たのか……じゃあ由依兎さんもシャワーしておいで。俺はソファーで寝てるから」
 ソファーに向かって歩き、ようやく座面に身体を投げ出せる……そう思っていた道辰は、寄って来た由依兎に手を引かれてベッドへと座らせられた。
「わかった♡シャワーしてくるね♡」
 そう言って由依兎の唇がこめかみに当たったことに道辰が気付いたのは部屋にひとりになってからだった。
 ただし、された現象の名に思い当たるには、思考回路が酩酊している。
 結局道辰はベッドへごろりと横になると、早々に目を閉じて寝入ってしまっていた。

 
「うぅ……」
 道辰は薄目を開ける。
 アルコールでぼやける視界には、自身の上に乗る細い影。身体には、重さとともに、ほかほかと暖かい温度が触れている。
 ちゅっちゅっと小さな音と、顔に何度も落ちてくる柔くくすぐったい感触に、意識が少し浮上する。
「うぅ……真希?」
 口をついてでたのは、亡き妻の名。
 重怠い瞼を何度もしばたたかせ、寝ぼけと酩酊する頭で、現状を理解しようとする道辰を見下ろすのは裸の由依兎だった。
「そうそう。真希だよ♡」
 いたずらっ子のような愛嬌のある笑顔を浮かべ、由依兎は道辰の唇を吸った。
「んっ、んふ」
 突然塞がれた唇に、道辰は呻く。
 触れた唇の柔らかさと、ぬるりと濡れた舌が割入ってくるぞくぞくとする感触。
「ん、あ……はっ、あぁ……」
 懐かしい快感に、道辰はうっとりと低く声を漏らし、侵入してきた舌を受け入れて、自身の舌を絡めた。
「ん……う? あ、え?」
 舌を受け入れて絡めると、言いようのない違和感に襲われる。
 ――舌が多い?
 ひとつ違和感を覚えると、他のところにも気がついた。
 唇にも、固い何かが当たっている。
 ――金属? 固い。
 酔った頭に浮かんだ疑問に、重怠い瞼が開く。
 ようやく開いた目の前には、目の覚めるような明るいピンク頭があった。
「あ……」
「たっちゃん起きた?」
 ピアスのついた濡れた唇をにやりと引いている、先ほど出会ったばかりの若い娘が、道辰を見下ろしている。
 煽情的に唇を舐めた舌先が、二又に分かれているのを見て、ぼんやりした脳みそが、舌が多いと感じた理由を悟る。
「ああ〜! こえだから舌がたくはんあったのか〜!」
 謎が解けてスッキリした道辰は、嬉しげに言った。
 酔いのあまり大きくなっている声には気付かない。
「ああ、これ? ベロがいっぱいあるって思ったんだぁ?」
「そうそう! いっぱいあるな〜? って不思議れね。あとなんか固いのがあるな〜って思ったけど、これかぁ〜」
 道辰は手を伸ばして、由依兎の唇の端についたピアスにそっと親指で触れる。
「痛くないか?」
「もう平気」
 由依兎はピアスをいじくる指をそのままに、再び道辰へ唇を落とす。
「ぅうっ、んっ……あっ、ゆいとさ、うぐぅ♡」
 バスローブ越しに由依兎の手が道辰の肉体をまさぐる。ぴったりと重なった人肌は、妻を失い気づかないふりをしていた淋しさを埋めてくれた。
「うぅ♡ふ、ぅっ♡……ん゛、あ゛♡」
 割れた舌が絡まり、それと同時に、ごり、ごり、と固い肉の感触が重なって、久しく得ていなかった快感が道辰の全身を走った。
「たっちゃんのおちんちんも、もうおっきくなってるねぇ♡」
 由依兎が上体を起こし、重なっていた肌に外気が触れる。
「たっちゃんのおちんちん気持ちよくしてあげるね♡」
 由依兎が、道辰のバスローブに手をかけ、勃起していた道辰の陰茎を咥える。
「あっ♡だめだっ♡由依兎しゃん♡らめっ♡あぁ♡」
「なんでダメなの? きもちよくない?」
 根本を扱き、裏筋を舐めながら由依兎が問う。
「ぐ……きもちいよ♡あ゛っ♡あ゛っ♡らめらっ♡そんあ゛っ♡あ゛ぁ゛っ♡」
 久しく得ていなかった、他人から与えられる快感に道辰はあられもない反応を示した。
「大丈夫♡大丈夫♡もっと気持ちよくなろ〜♡ほらたっちゃん脚広げて。膝立てた方がいいよ〜。はい、お尻あげて。枕入れるから〜」
「あっ♡く……うぅ? う、ん」
 酔いと快楽に奪われた理性と思考力が由依兎の指示通りに道辰を動かす。
 言われた通りに膝を立て脚を開き、腰を浮かせて由依兎が枕を敷くのを待った。
「たっちゃんえらーい♡じゃあこっちでも気持ちよくなろーね♡」
 由依兎はにっこりと微笑むとローションのボトルを開けて中身をたっぷり自身の手のひらと道辰の陰部へとかけた。
「ひっ、つめた……い゛っ! い゛ぃ゛っ……ゆい゛お゛っ? なに、お゛お゛っ? お゛っ♡お゛? お゛ぉ゛ぉ゛♡」
 由依兎の手のひらが、ねっとりとローションを道辰の陰部へと擦り込み、そして窄まった尻穴へゆっくりと細い指を侵入させた。
「ほらぁ♡ここ、イイっしょ〜?」
「ん゛ん゛ッ♡え゛っ? あ゛ッ♡あ゛ッ♡ゆ゛い゛ッ♡な゛ッ♡あ゛ッ♡あ゛ッ♡あ゛ぁ゛ッ♡」
 由依兎の細い指が、道辰の腸壁のナカをゆっくりと行き来し、ほんのりと硬くしこった部分をくりくり♡と揉む。
 それが道辰の背をのけ反らせ、淫らな吠え声を上げさせていた。
「ゆ゛い゛どッ♡お゛ッ♡お゛ッ♡お゛ォ゛ォ゛ッ♡ま゛っでッ♡ま゛ッ♡あ゛ッ♡イ゛ぎゅッ♡」
「あはははッ♡たっちゃんイッちゃった〜♡前立腺くりくり
で♡おちんちんから精液びゅっ♡びゅっ♡て出来たね〜♡」
 前立腺を撫でられて初めての絶頂。強○的な射精。
 その様子を見て、由依兎は可愛らしい声をあげてはしゃいでいる。そして、その指は止まることなく道辰を責め続けていた。
 道辰は、何が起こってるのかわからないまま、快感だけ与えられ続けた。
「はっ、はぁっ♡あ゛ッ♡な゛っ? あ゛に゛ごえ゛ぇ゛っ♡お゛ぁ゛♡あ゛ッ♡あ゛ッ♡やっ! や゛め゛ッ♡あ゛♡イ゛ぐッ♡ま゛だイ゛ぐッ♡ゔあ゛ぁ゛ぁ゛♡」
「あはは! またイッた〜♡たっちゃん前立腺雑魚すぎ♡かわいい〜♡いっぱいいじくってイカせまくってあげる〜♡」
 じゅっぽ♡じゅぽっ♡ぐぽっ♡
 ぐぽぽっ♡じゅぽっ♡ぐぢゅぅっ♡
「ひぎッ♡ギィ゛イ゛ッ♡や゛べッ♡え゛ッ♡え゛ッ♡グ、ゥゥゥッ♡」
 指を増やされ抜き差しされ、射精させられる。
 道辰は何度も味わされる深い絶頂に、身体をくねらせて悶えて続けていた。
 肉の張った腹の上には、道辰の精液が飛び散っている。
「たっちゃんの雄尻♡もう三本も指が入っちゃったよ〜♡これなら良いかな〜。じゃあ脚もっと上げて〜」
 由依兎はゆっくりと道辰のナカから指を抜き、自身の勃起した陰茎へとローションかけた。そして、ぽっかりと広げられた尻穴に当てがい、慎重に挿入していく。




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