ビターチョコレート11
いつも温かいご支援ありがとうございます。
おかげさまでマニアックな小説を書き続けることができています。
さて、木曜日です。
インボイス制度が始まってからDLsiteやFANZAでの印税率が下がり干からびていますが、誰かが見てくれていると信じてせめてブログの更新は続けていきたいところです。
(青に……、青に……なっ……たぁ……っっ!)
ぶりゅりゅりゅりゅ!
信号が青になった瞬間、くぐもった炸裂音とともに大量の流動体を漏らしてしまう。
だけど駅前の雑踏だったことがひなぎくに味方した。
もしも静まりかえった授業中だったら、スカートのなかから響く炸裂音に、注目の的になっていたことだろう。
(あともうちょっと、もうちょっとぉ……!)
ビチッ! ビチッ! ビチッ!
一歩進むたびに熱い下痢が漏れ出してきてる。
もうショーツのなかはうんちでヌルヌルになっている。
まだなんとか臭いはスカートのなかに籠もってくれているけど、それも時間の問題だった。
なんとか公園へと辿り着き公衆トイレへと駆け込み、
「大丈夫、故障中じゃない……!」
この前はプールの授業中に大変な目に遭ったけど、今日は大丈夫なようだ。
そしてたった1つしかない個室へと続くドアは、開け放たれている。つまり、無人だ。
「うんち、できるんだ……!」
ぶりぶりぶりっ!
にゅるるるるるる!
悦びのあまりにショーツがもっさりと重たくなる。
だけどここまでくればもう安心だ。
そう思ってトイレの個室に入ろうとした、そのときだった。
『うっ、ううー……っ』
ひなぎくと同じようにトイレに駆け込んできたのは、お腹を押さえた小さな女の子だった。
一目見ただけでお腹を壊しているのがわかるくらいに顔色が悪くて、そわそわしている。
もしも、ここでひなぎくがトイレに入ったとしたら……、この女の子が大決壊してしまうに違いなかった。
(そんなことっ、できない!)
ひなぎくは冷や汗を流しながらも、できるだけ柔和な笑みを浮かべて女の子に話しかける。
小さい子に話しかけるときは、できるだけ安心させてあげなければならない。
「お腹、痛いのかな?」
『うん……』
「それじゃあ、お先どうぞ。お姉ちゃんはまだ我慢できるから」
『あ、ありがとう……! ございますっ』
女の子はよほど切羽詰まっていたのか、すぐにトイレに駆け込むと、内側から鍵をかけ、そして。
『あっ、ああぁぁぁっ』
ビチビチビチ!
ブババッ! ブババババ!
まだうんちの音に羞恥心を感じないのか、それともそのことを気にする余裕さえもなかったのか、思い切りのいい音が鳴り響いてくる。
どうやら間に合ったようだ。
(よかった……。間に合ってくれて……)
にゅるるるる!
ぶりっ! ぶりりっ!
閉ざされたトイレのドアの前に立ちつくし。
ひなぎくのお尻から、くぐもった茶色い炸裂音が鳴り響く。
スカートに包まれたお尻が、うっすらと一回りほど大きくなる。
(だめぇ……っ、お姉ちゃんなのに……、これくらい、我慢しないと駄目なのに……っ)
この公園のトイレは、男女共用だから個室は1つしかない。
そんななか、ひなぎくは公衆トイレからよろめきながらも出る。
そして視界に入ったのは、雑居ビルの狭間にある暗がり。
そうだ、あそこなら、誰にも気づかれずに――。
(せめて、人に見られないところで……っ)
うんちを我慢する、という選択肢は、もうすでになかった。
もうニュルニュルと流動体が肛門から溢れ出してきている。
こうしている瞬間にもショーツは重たくなっている。
迷っている時間はなかった。
(ビルの管理会社の人に迷惑かけちゃうけど……、ううっ、このままだと……、もっと大変なことに……なっちゃ、ううー!)
ぶりゅりゅりゅりゅ!
にゅるるるるるるるる!
公園で?
駅前で?
どちらにしてもこのままだと下手をしたら地方新聞のベタ記事を飾ってしまうことになるかもしれない。
それならば……!
(本当はおトイレでしたいけど……ううっ、ごめん、なさい……!)
グチョ、グチョ、グチョ……ッ。
一歩進むたびに、ショーツのなかのうんちがお尻に纏わり付いてくる。
それでも心のなかで何回も謝りながらも、公園から路地裏へ。
一歩路地裏に踏み込むと、そこは別世界のようにシンと静まりかえっていた。
ここなら――。
にゅるるるるるるるる!
ぶぽっ! ブリュリュリュリュ!
「はぁう!」
人の気配のない路地裏に踏み込んで気が抜けてしまったのか、大量のものをショーツに漏らしてしまう。
ぼふっ!
ショーツがパンパンに膨らみ、足口から下痢が溢れ出してくる。
このままだと内股を滝のように下痢が流れ落ち――、
「ごめんっ、なさい……っ」
何度目の謝罪かわからない。
ひなぎくは路地裏の暗がりにしゃがみこんでいた。
そのポーズは、和式トイレに跨がっているときのようでもあった。
その瞬間、太ももとお腹が圧迫されて、
にゅるるるるるるるるるる!
勢いよく下痢を漏らしてしまう。
ショーツを脱ぐことは……、できなかった。
もしも脱いだらショーツのなかに詰まった失敗を目の当たりにしなければならないし、ベットリと下痢が張りついたお尻を、万が一にでも誰かに見られてしまうかもしれない。
「うっ、うううー! 熱い……ッ、お尻、熱い、よ……ッ」
ブリブリブリ! ビチチ!
ショーツのなかから、くぐもった爆音が響き渡る。
ピンクと白のしましまショーツに、ぷつぷつと茶色い斑点が染み出してきた。
「ううっ、くぅぅっう! 痛い、痛い、お腹、痛い……!」
ビチビチビチ!
ぷぴゅっ!
ブボッ! ブボッ! ブボッ!
空砲が混じった下痢がショーツのなかに弾ける。
路地裏に漂っている水が腐った臭いよりも醜悪な香りが、ポップなデザインのショーツから漂いだす。
「お願い……ッ、早く、早く……、終わって……!」
ビチチチチ!
ベチョッ! ベチョチョッ!
ショーツの足口から下痢がはみ出してくるとコンクリートの床に穢らわしく積まれていく。
ひなぎくは気が気ではなかった。
いつこの路地裏に誰が踏み込んでくるかわからないのだ。
「お願い……、誰もこないで……!」
ぶっふぉ! ミチミチミチ!
ブリュッ! ブボボボボボボ!
下痢はやがて軟便へと変化している。
ショーツのなかに、ミッチリと排泄物が溢れかえり、ニュルニュルと足口から溢れ出し――、
しゅいいいいいいいいい……。
「あっ! あっ! あっ!」
排泄という甘美な欲求を満たした肛門は、尿道の括約筋までも弛緩させてしまう。
クレヴァスから恥水が噴き出してくると、クロッチの裏側に弾けていった。
「ああっ、おしっこまで……ううっ」
しゅいいいいいいいいい……。
ぶりゅっ! ビチチ! ニュルルルル!
正に、垂れ流し――。
少しでも被害を少なくしようと、セーラー服のスカートを捲り上げて垂れ流し続ける。
ショーツに包まれたお尻の輪郭は、見る影もなかった。
プリッとした思春期の少女のお尻は茶色く膨らみ、醜悪な香りを放っている。
「お願い、お願いだから……、早く、終わって……っ」
ブボボボボッ!
ブリュッ! ブリュブリュブリュッ!
いつしかひなぎくは、自らの意思でお腹に力を入れている。
足口からは大量の軟便がはみ出してきて、茶色く染まったおしっこも足元に溜まっていく。
「はぁ……、はぁ……、はぁ……」
この路地裏に駆け込んで、どれくらいの時間が経ったのかはわからない。
ただ、振り返るとすぐそこにはいつも通りの夕日に染まった、日常的な駅前の風景が流れている。と、いうことはそれほど時間は経っていないのだろう。
路地裏は暗がりになっているから見えないけど、こちらからはいつもと変わらぬ駅前の風景が見える、危ういバランス。
「ごめんなさい……、ううっ、こんなに漏らしちゃって……」
ベチョッ、ベチョチョッ!
立ち上がったときにショーツから大量の軟便が溢れ出してきて、地面に潰れる。
ひなぎくがしゃがんでいた場所には……、ひなぎく自身が目を背けたくなる光景が……悪臭を放つヘドロが、うずたかく積まれていた。
(お掃除したいけど……、ごめんなさい……っ。今度ビルに入ってるお店で買い物します……。だから、いまは……っ)
ひなぎくは心のなかで何度も謝罪すると、へっぴり腰で歩きはじめる。
内股を伝い落ちているのは下痢が混じった茶色い筋。内股をイタズラっぽく撫で回していくと、白のニーソックスに染みこんでいった。
(どうか誰にも気づかれませんように)
軟便にパンパンに膨らんだショーツはスカートが覆い隠してくれる。
女の子がスカートを穿くのは、少しくらいショーツを汚してしまっても隠してくれるから……なのかもしれない。
つづく!
ここまで読んでくれてありがとうございました!
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです。
この小説は同人誌「ビターチョコレート」に掲載されているものです。
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