ビターチョコレート1
いつも温かいご支援ありがとうございます。
おかげさまでマニアックな小説を書き続けることができています。
水曜日がやってきました。
週の半ばです。
今週は5日に健康診断があるので節制したいところです。
さて、水曜日と言うことで、同人誌の既刊を更新したいと思います。
今日からビターチョコレートを更新していきたいと思います。
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです!
♡1章目 穢される白タイツ
「……んっ、気持ちいい風……」
頬を撫でていく、初夏の風に碧眼を細めたのは、ベンチに腰掛けて小説を読んでいる、一人の少女。
名前を、
如月ひなぎく、
と言った。
ふんわりとしたロングヘアはお尻を隠すほどに長い。
明るい色をした髪の毛はところどころ跳ねているけど、それがだらしなく見えるのではなく、かえって愛嬌があるように見える。
大きな碧眼は、ひなぎくのおっとりとした性格を体現しているかのように、かすかに眠たげにまなじりが下がっていた。
ふっくらとした女性的な身体を包み込むのは、学校指定のセーラー服。
だけど、その身体つきは同世代の女子と比べても豊満に制服を押し上げていた。
ひなぎくは読みかけの小説に栞を挟むと、ベンチに置いているカバンに仕舞う。
ときは初夏の放課後。
場所は学校の中庭にあるベンチ。
「そろそろ帰らないと」
ひなぎくはベンチから立ち上がると、大きなお尻を包み込んでいるスカートの裾を整える。
おっぱいも大きく膨らんでいるけど、同じように膨らんだお尻はひなぎくの密かなコンプレックスだった。
短くしている気はないけど、お尻が大きくてスカートが心なしか短く感じるし。
「お尻、スースーするの、あんまり好きじゃないんだけどな」
ひなぎくは呟くと、学生カバンを持って歩きはじめる。
そんなひなぎくの脚線美を包み込んでいるのは、薄手の白タイツ。
ショーツが見えないように、そしてお腹を冷やさないために、ひなぎくは初夏になっても白タイツを穿いていた。
「あ……っ」
数歩、歩き出して、ひなぎくはフラッと立ちくらみを覚えてしまう。
ずっと読書して急に立ち上がったせいだ。
「さっきまでモンスターと戦ってたのになぁ……」
小説の中でひなぎくは、ドラゴンを跨いで通るほどに強い女魔導師だった。
だけど現実ではあまり運動が得意ではない、おっとりとした女の子だ。
しかもお尻が大きくて鈍くさいときている。
だから、なのかもしれない。
ひなぎくが冒険もののファンタジー小説を好んで読むのは。
(早く帰って続き読みたいな。ああ、でもその前に宿題片付けないとな。今日中に読み切って……、もうすぐ新刊出るし)
そんなことを考えながら、ひなぎくは放課後の校門を出る。
ひなぎくの家は、学校から歩いて20分ほどの距離にある。
いつも学校の中庭にあるベンチで本を読んで帰ることにしているから、他に下校している生徒は少なくて閑散としていた。
ヒナギクは人混みがあまり好きではないから、あえて下校時間をずらすことにしているのだけど。
(今日は……国語と数学の宿題が出てたから……まずは国語からやって、それから数学……はぁ、数学、やだなぁ……)
文学少女を自認しているひなぎくにとって国語の問題は容易いものだけど、複雑な公式を使った数学はなによりも苦手とするものの一つだった。
数字を見ているだけで頭が痛くなってくるほどだ。
(はぁ……)
憂鬱げなため息をつき、いつもの家路……閑静な住宅街を歩いていると。
ぎゅるるっ。
かすかに、しかし確かな呻き声を上げたのは、ひなぎくのお腹だった。
可愛い制服に包まれているけど、このお腹にはひなぎくが抱えている『もやもや』がたくさん詰まっているのだ。
最後にお通じがあったのは……。
「二週間前、だったっけなぁ……」
ひなぎくは固く張ったお腹をさすりながら呟く。
運動があまり好きではない……と、いうよりも嫌いなひなぎくは、極度の便秘持ちなのだ。
そのくせお腹を冷やすとすぐに下痢をしてしまうから、白タイツを穿いている。
それなのにお腹が蠢動を始めたということは――。
「う、うそ……、急にくるなんて……!」
ぎゅるるっ、
ぎゅるるるるる!
まるで大腸を雑巾のように絞られているような痛み。
ひなぎくの額に、冷や汗が滲み出る。
ずっと抱えていた便秘のモヤモヤ感が出てくれるのは嬉しいけど、今は下校中だ。
近くには公衆トイレさえもない。
「こ、こんなところで……ううっ」
きゅるるっ!
ごぽっ、ごぼぼ!
校門を出て、すでに10分。ちょうど中間地点だ。
学校に引き返すも、このまま家に帰るのも同じくらいの距離。
しかも急にお腹が痛くなってきたから、歩くスピードも遅くなっている。
ちょうど見える範囲には人がいないことが、不幸中の幸いだったが……。
「あっ、あああ!」
ぷすっ、ぷすす……。
肛門が拡張され『なにか』が出ていく感触。
ひなぎくは歩みを止めて、反射的に背筋をピーンと伸ばしてしまう。
そうでもしてお尻を閉じていないと、腸内のモノが溢れ出してきそうだった。
ただでさえ、ぷりっとして脂の乗った、大きなお尻の括約筋は弱い。
その狭間から、
メリ、メリメリ。
固く、太いものが1ミリずつ押し出されている感覚。
間違いない。
2週間ものあいだ眠っていた腸が目覚めたのだ。
「ううっ、だ、だめぇ……っ」
メキ、メキリ、メキメキ……。
女の子のうんちは、太く、固い。
それは便秘のカチカチうんちに何回も肛門を開発されているからだ。
どんなにお尻に力を入れても、女の子の柔らかいお尻ではカチカチに固まったうんちを堰き止めることはできない。
「あっ、あっ、ううう!」
メリメリメリ……、
プスッ、ぷすす……っ。
そしてついに。
カチカチうんちの先っちょが、ショーツにあたる感覚。
それでうんちが止まってくれるはずもなく、ひなぎくのヒップラインを包み込んでいるショーツは、白タイツ諸共モリモリと盛り上がっていった。
「か、固いのが……! お、おしり、開かないで……っ、い、痛い、よぉ……っ」
カチカチの極太うんちに直腸を貫かれ、お尻を引き裂かれるような痛みに襲われる。
だけど、本当の悲劇はここからだ。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです。
この小説は同人誌「ビターチョコレート」に掲載されているものです。
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