レモネードオアシス 2024/07/08 17:09

ビターチョコレート12

いつも温かいご支援ありがとうございます。
おかげさまでマニアックな小説を書き続けることができています。

今週も月曜日が始まりました。
ゆうべは久しぶりに飲酒してぐっすりと眠ることができました。
最近は在宅介護の影響か眠りが浅く、朝4時には目が覚めてしまう生活が続いているので、少しばかりは体力を回復できたような気がします。

さて、今日は月曜日ということで同人誌の既刊を更新したいと思います。
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです!


目次

ビターチョコレート

この小説を最初から読む!


♥5章目 もこりっ、歪に膨らむブルマ

 今日は5時限目の授業は体育館でバレーボールだ。
 ひなぎくはこの5時限目の体育というのがあまり好きではなかった。
 給食を食べ終わった直後に身体を動かすと、お腹の調子が悪くなってしまうことがあるからだ。
 そして、その茶色い予兆は現実のものとなってしまう。

 きゅるるるっ。
  こぽっ、こぽぽっ。

(えっ……、うそ……)

 体操シャツの上からお腹に手をあてる。
 だけどお目覚めになったお腹は、そんなことで眠ってくれるはずがなくて、

 ぎゅるるっ!

 更なる不協和音を上げる。
 これだから午後の体育は嫌いなのだ。

(やだ。お腹、痛い……っ)

 ギュルルル……。
  ごろっ、ごろろっ。

 給食の牛乳がよくなかったのだろうか?
 ひなぎくはごく稀に、冷たい牛乳を飲むとお腹を壊してしまうことがあった。
 毎回壊せば気をつけるようになるけど、年に1回あるかないかの確率だから、注意しようがない。

(どうしよう、まだ授業始まったばかりだし。タイミング見計らっておトイレに行かないと)

 幸いなことに今日のお題目はバレーボールだから、合間の休憩はある。
 トイレに行くのならばそこが狙い目だろう。
 ひなぎくがトイレに行くチャンスを見計らっているとも知らずに、体育の授業はつつがなく進んでいき、

『ひな、サーブ打って~』
「あっ、はーい」

 クラスメートの女子にボールをパスされて我に返る。
 いまはバレーボールの真っ最中だ。
 せめていまだけはレシーブに集中しなければ。
 そのあとで隙を見てトイレに行こう。
 そう思って、コートの一番後ろのエンドラインからサーブを打とうとし――、
 便意は、その瞬間を見逃してはくれなかった。

「あうっ!」

 高々と投げたボールを整ったフォームで、上から叩くようにしてサーブを打った、そのとき。

 にゅるるるる!

 ショーツのなかに大量の軟便を漏らしてしまう。
 平穏だった授業風景が、突如として(ひなぎくだけ)切羽詰まったものになる。
 想像以上にお腹の具合は深刻だったようだ。

(ちょっ……! ブルマ……盛り上がって、ない……ない!?)

 サーブはなんとか相手のコートに入ってくれたけど、ひなぎくにそのことを気にしている余裕なんてなかった。
 さりげなーく、ブルマに覆われたお尻を触ってみると、

 もこり、

 たしかに感じられてしまう、ブルマを押し上げる歪な膨らみ。
 お尻の割れ目が、かすかに盛り上がっていた。

「こ、これは……ううっ、トイレに、行かないと……!」

 思っていた、その時だった。

『ひな、スパイクくるよ!』
「えっ!?」

 咄嗟にアンダーハンドのレシーブの体勢を取る。
 だけどそれがまずかった。

 みりみりみりみりみり!

 開かれた肛門から、チョコレートシェイクほどの粘度の軟便を漏らしてしまう。
 ショーツのなかで潰れると、歪にブルマを膨張させていき――、

 べちょっ。
 むにゅ~~うっ。

 スパイクを受け止めきれずに、ひなぎくは板張りの床に尻餅をついてしまう。
 ショーツのなかに詰まっている軟便がグッチョリと潰れ、肉裂へと食い込んできた。

「あっ、ぐぅ!」

 にゅるるる!

 あまりの痛みにお尻の力が抜けてしまい、紺色のブルマが更に盛り上がってしまう。
 だけどまだだ。
 まだよほど注視されなければわからない。

「あっ! あああっ!」

 にゅるるるっ!
  みちみちみち!

 それでも尻餅をついてびっくりして、大量のものを漏らしてしまう。

 もこっ、
  もこりっ。

 ブルマに包まれたおまたが、まるで男の人のようにはしたなく盛り上がってしまった。

「あっ、アアあぁ……ッ」

 ショーツのなかで潰れ、拡張していく気持ち悪い感触に、絶望感が広がっていく。
 バレーボールのコートの真ん中で、うんちを漏らしてしまった。
 それも尻餅をついて。

 ――終わった……。

 うんちを漏らしてしまったことは、あっという間に女子のおしゃべりネットワークを通じて学園中に広まることだろう。
 本名までは割れないにしても、学年やクラスは噂となって知られることになってしまうに違いなかった。

『ひな、大丈夫? なんか顔、赤いけど』
「えっ?」

 このときになってひなぎくは気づく。
 尻餅をついてしまったことにより、うんちが堰き止められていることに。
 ショーツのなかに詰まっているうんちが潰れて、目立たなくなっていることに。

(ま、まだ……バレてない……ならっ)

 そこからは少女としての反射だった。
 キュッとお尻の力を入れて肛門を閉じる。
 かなりの量を漏らしてしまったからか、なんとかうんちは奥に引っ込んでくれた……ようだ。

『ひなちゃん、顔、真っ赤。体調悪いの?』
「あっ、えっ、う、うん……! ちょっとだけ、悪い、かも」
『そう。それじゃあ休んでる? それとも保健室行く? あたし、保健係だから』
「だ、大丈夫っ。ちょっと……一人で、いける、から……っ」
『んじゃあ、先生には伝えておくから。無理そうだったら帰ってきなよー』
「う、うん……ありが、とう……っ」

 辛うじて臭いは広がっていない――。
 咄嗟に判断すると、なるべく不自然にならないように……尻餅をついてしまったお尻を痛がる振りをしながら……立ち上がると、僥倖なことにすぐ近くにあった体育館の出入り口から、逃げるように脱出する。

「あ、危なかったぁ……!」

 誰にもうんちおもらしをしたことを悟られずに体育館から脱出することができたのは幸運だった。
 そこは吹きさらしの渡り廊下になっていて、校舎へと通じている。
 授業中の渡り廊下には誰もいない。
 その光景に気が抜けてしまったとでもいうのか、肛門を緩めている自覚さえもないのに、

 にゅるるるるる!

 ブルマのなかにマグマのような灼熱を漏らしてしまう。
 もはや残されている時間は少なかった。
 紺色のヒップラインは歪に、醜く膨らみ、醜悪な腐敗臭を撒き散らしつつある。


ビターチョコレート13につづく!

読んでくれている人がいたら嬉しいです!
楽しんでくれている人がいたらもっと嬉しいです!

この小説は同人誌「ビターチョコレート」に掲載されているものです。
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