大洪水!7
おねしょをしてしまっての起床。
しかし替えのショーツはぜんぶ洗濯中。
追い詰められた美春が選んだ手段とは……?
●4章目 ブルマで角オナ!
「…………ん、んにゅ?」
窓から射してくる朝日に美春が目を覚ましたのは、おねしょをしてから数時間後のことだった。
おもらしをしたショーツはすっかり冷たくなって、ペッタリとお尻に貼り付いてきている。
「……!?」
寝ぼけ眼に目を擦っていた美春は、背中にバネが仕掛けられたかのように飛び起きる。
「も、もしかして、この感触は!?」
おまたを凝視すると……、そこにはレモン色に濡れそぼったしましまショーツがあった。
ツーンとしたアンモニア臭が立ち昇ってきて、寝ぼけ眼に染みて涙が溢れ出してきてしまう。
「うう、嘘……。おねしょだなんて……。この年になって」
しかも漏らしてしまったのはおしっこだけではないらしい。
ヌル……ッ、
「えっ……?」
身じろぎしたときに感じられる、クロッチの裏側に広がるヌメヌメとした感触。
それは美春が夢のなかで性的に興奮していた証拠に他ならなかった。
「うそ。そんな……」
信じたくないけど……、
ショーツのゴムをおへそのところから引っ張って、中を覗き込んでみると……、ツーンとしたアンモニア臭に混じって、やや酸味を帯びた匂いが立ち昇ってきた。
「うう~、罪悪感……」
おねしょをしてしまっただけでも凹んでいるというのに、ショーツをエッチな汁で汚してしまうだなんて。
「夢のなかでは間に合ってたのに~っ」
悔しげに呟くけど――、
いや、よく思いだしてみたら、夢のなかでも学校でショーツとタイツを穿いたままおしっこをしてしまったような気がする。
……よく思いだせないし、思いだしたくもないけど。
「おぱんつ、気持ち悪いし……」
とりあえず替えのショーツを探しにタンスを開ける。
だけど美春は目を疑ってしまった。
「あ、あれれ?」
タンスには一枚もショーツが入っていなかったのだ。
ショーツは一番上の段に、くしゅくしゅにして畳んでしまってあるはずなのに。
だけどタンスの奥まで探してみても、換えのショーツは見つからない。
「あー……、もしかして、洗濯中……?」
ここ二日連続おもらしをしてしまったので、染みが残らないようにと入念に塩素に晒しておいたのが命取りだった。
おもらしショーツは染みが残らないようにと(カムフラージュの)バスタオルと一緒に塩素系の漂白剤に漬け込んである。
つまり、いま穿いているおねしょしたショーツが最後の一枚だ。
「でも、さすがにノーパンは……」
お尻とおまたがスースーして落ち着かないだろうし、もしもスカートが捲れたりなんかしたらと思うとスリリングすぎる。
そんなスリル、できることなら味わいたくはない。
「さあ、どうしよう……?」
美春の脳内に選択肢が浮かぶ。
1.塩素に晒したショーツを乾かす。
2.おねしょしたショーツを乾かす。
3.ノーパン。
ちなみに、そろそろ着替えを済まさないと遅刻してしまいそうなくらいには時間に余裕が無い。
塩素系の漂白剤でぐしょ濡れになっているショーツをドライヤーで乾かしていたら遅刻してしまうことだろう。
しかも下手したらショーツは生乾きだ。
「か、かくなる上は……」
用意したのはドライヤーと、衣服にシュシュッとする芳香剤。
これで乾かしてファブっておけば、おねしょショーツも一日くらいは保ってくれる……と、思いたい。
「はぁ……、なんでこんなことに……」
ドライヤーでショーツを乾かしながら、美春は憂鬱げなため息をついてしまう。
まさか二日連続……、いや、このおねしょを入れたら三日連続でおしっこを漏らしてしまうだなんて。
しかも、このショーツの裏側には、ヌルッとした愛液が染みこんでいて、お尻のほうにまで広がってしまっている。
それはおねしょをしながらエッチな気持ちになってしまったなによりもの証拠だった。
「ファブってー、ドライヤーで乾かしてー。……このくらいでいい、よね……?」
ファブリながらドライヤーの風に当てて、いい感じに乾いてきたと思う。
だけど色まではどうしょうもなかった。
白とピンクのしましまショーツは、鮮やかなレモン色に染め上げられていた。
それでもノーパン黒タイツよりはずっとマシだ。
「はぁ……、今日は一日気持ち悪いなぁ……。帰ってきたら、おぱんつ洗濯しよ」
美春は憂鬱げにため息をついて制服へと着替えていく。
こうして普段通りに振る舞っていれば、まさか美春がおねしょしたショーツを穿いているだなんて、誰も想像さえもしないだろう。
☆
「ふぅ、なんとかぱんつ、保ってくれそうだよ」
美春がホッとため息をついたのは、女子トイレの個室でのことだった。
おねしょショーツを穿いて一日を過ごすことになったときはどうなるかと思ったけど、あとは体育の授業を終えたら放課後だ。
「着替えないと、ね」
普段だったら女子更衣室で着替えるけど、今日はショーツが大変なことになっているので女子トイレで着替えようと思って体操服を持ってきたけど……、
「ううっ、こんなになってたなんて……」
ぬょちょぉぉ……。
黒タイツごとショーツを降ろすと、クロッチと恥丘のあいだに銀糸が張り、スッと空気に消えていった。
汗とおしっこと、ヨーグルトが混じりあったかのような匂いが蒸れた湯気となってクロッチから立ち昇ってくる。
そんな美春が穿いていたショーツのクロッチの裏側は、美春自身が目を逸らしたくなるような惨状になっていた。
「酷い……、こんなにエッチなお汁、漏らしちゃうなんて」
栗きんとんの残りカス……。
クロッチの裏側にこびりついているものを一言で言い表すのなら、その言葉が一番ふさわしかった。
焦げ茶色のモロモロは少女の汚れが発酵した、恥ずかしすぎる染みとなってこびりついている。
「もうヌルヌルだよ……」
授業中、おねしょしたショーツを穿いていると実感するたびにドキドキして、おまたがムラムラしてしまった。
クロッチの裏側にこびりついたものは、お尻のほうへと広がっていた。
それは座学の授業中に発情して、エッチな汁が会陰を伝ってお尻へと垂れていった、恥ずかしい染みだった。
「ああ、やっぱり……ショーツの外側まで……」
女の子の恥ずかしい染みを隠すための二重布……クロッチは既に力尽きていて、外側にまで焦げ茶色の染みが滲み出してきていた。
「ブルマ、穿かないと」
とりあえずブルマを穿いておけばなんとかなるだろう。
美春は体操袋から紺色のブルマを取り出すと脚を通していく。
白の体操シャツもてるてる坊主のように着れば、まさか美春のショーツが大変なことになっていようとは、誰も思わない……、と、願いたい。
「やだ、誰にも分からないよね……? なんかドキドキしてきちゃうよ」
じゅわわっ。
早くもむらむらきてしまって、クロッチの裏側に恥ずかしい染みが広がる感触。
ブルマから汁が溢れ出してくるということはなかったけど、太ももはお風呂上がりみたいに赤らんでいる。
「あとはもう体育の授業だけ……。大丈夫、おぱんつ、保ってくれるよね……っ」
自分に言い聞かせるかのように呟くと、美春はトイレを後にする。
今日は長距離走だ。
ちょっとくらい身体が火照っても大丈夫だろう。
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おねしょショーツを穿いてムラムラしてきてしまった美春は、体育の授業が終わるとブルマのまま……。