デジ同人で初動でのつまずきを回避する方法(小説編5・ナンバリングをするメリット・デメリット)
前回の記事では、続編の売り上げは、大体前巻の8割ほどというお話をしました。
続刊を買わない理由は挙げてみればキリがありません。
……ちょっと怖いですけどあげてみることにしましょう。
・自分になんとなく合わない。
・今までは楽しめていたけど、何巻かつまらない感があったので切った。
・お金が足りない。
・読んでいる時間が無い。他に楽しいことができた。
・好きなキャラが死んだ。
しかしそれでいてシリーズものを意識して書けとは、一体どういうことなのか?
と、いうことを今回説明したいと思います。
ナンバリングをするメリット
まずはナンバリングをするメリットをあげてみましょう。
作品というのは人気が無ければ続刊を出すことができません。
つまり、ナンバリングの数値が大きければ大きいほど、その作品は人気があるということになると、人は無意識のうちに考えます。
ジャンプ作品など、その傾向が顕著に出ているかと思います。
また、どこから読めばいいのかも考えるまでもなく『1』から読み始めればいいのでなにも迷うことがありません。
まだナンバリングのメリットがあるかもしれませんが、今回はこのくらいで。
さて、次はナンバリングのデメリットです。
ナンバリングをするデメリット
読者は、2を買っていないのに3を買ったり4を買ったりはしません。
ほとんどの場合は1から買っていくものです。
しかし続刊が売れる数値は、前巻の8割ほどとなってしまうと、やがてじり貧になってしまうことでしょう。
デジ同人では在庫を持たなくてすむのでリスクはありませんが、紙の本では在庫を持たなくてはいけません。
そのときに1巻目が売り切れになっているのに2巻目や3巻目が残っていたり、4巻目の構想まであった日には目も当てられません。
1巻目が売り切れてしまった時点で、新規の読者は入ってこれなくなってしまうのです。
以上のことを踏まえると、ナンバリングをするメリットは『デジ同人ではほとんど無い』という結論に落ち着きます。
しかし、シリーズものを意識しろとはどういうことか?
それは極めて簡単なことです。
大事なことは、シリーズものに特徴を持たせることです。
共通したキャラクターが登場する、通っている学校が同じ、ヒロインたちが誰にも言えないような性癖を持っている……。
ここは作者の腕の見せ所なので、オリジナリティを出していきましょう。
ちなみに、おもらしでナンバリング無しでシリーズものを作ると、こうなります。
このように作品を作っていけば、もしも初動が悪かったとしても、次の続刊(ナンバリング無し)を配信開始した場合に、また動きがあってくれたりします。
これによって『ピコ』という自体を回避しているのです。
次回は『属性』について説明したいと思います。
官能小説では魅力的なヒロインでなければ、読者は「読んでみたい」と思ってくれません。
属性は大切なことなので、ここを間違うことは致命的なことになりかねませんので、よく考えてから属性で味付けしていくことにしましょう。