投稿記事

TS俺女子のレッスンの記事 (47)

レモネードオアシス 2023/06/12 06:03

TS俺が女の子のレッスン!?2

いつもあたたかいご支援ありがとうございます。
今日の千葉は雨が降っています。
台風も来ているらしいので、皆様もどうか天気にはお気をつけください。

さて、今日も小説の更新です。
楽しんでもらえたら嬉しいです!


目次

TS俺が女の子のレッスン!?

この小説を最初から読む!


 どうやら女の子になったらしい。
 それも、ピチピチのJKに。

 それがこの二週間ほどたっぷりと時間をかけていくつもの総合病院で精密検査を受けて得られた結果だった。
 女体化した以外は、至って健康体そのものらしい。
 その気になれば生殖もすることができるといわれたけど、正直なところそんな気にはとてもなれなかった。

 母乳が出てきているのは、恐らく体内のホルモンバランスが崩れていることが原因らしい。
 もっとも、司のように女体化した症例は日本ではごく稀のことなので、仮説の域を出ていないけど。

 ――突発性女体化症候群。

 それは司くらいの年頃の男子に、ごく稀に起きる症状。
 ある日、突然性転換して女体化してしまうという。
 きっかけは、ロシアのツンドラ地帯に落ちた隕石が原因だと言われている。
 そのとき隕石に含まれていた未知の物質やウイルスが拡散し、それが男子の身体に影響を与えるらしい。

「まさか俺の身体に起こるなんてなー」

 と、言うわけで、ある平日の昼下がり。
 二週間という長い入院生活を終えて、やっとのことで帰ってきた我が家。

 司の住んでいる家は、閑静な住宅街にある二階建て。
 ザ・中流家庭という雰囲気が醸し出されている、どこにでもある家だ。
 だけど、両親はともに家を空けている。
 父は海外赴任でニューヨーク。
 母も、そんな父を追って一緒に行ってしまった。
 だから司は一人暮らしを満喫していた。

「あー、これからどうなるんだろ、俺」

 二週間ぶりに戻ってきた自分の部屋。
 二階の西側にあって日当たり良好の物件。
 そのベッドにゴロンと仰向けになると、司は呟いた。

「明日から学校とか、行きたくねー」

 呟いている声も、知っている自分の声ではない。
 もっと高い、女の子の声。

「服、苦しい……っ」

 司は男物の学校の制服を着ていた。
 紺色のブレザーは、Fカップに膨らんでいる乳房をキュウキュウと締めつけている。
 いまにもブレザーのボタンが弾け飛びそうになっていた。
 とりあえずブレザーだけでも脱ぐことにする。

 むわわぁ……。

 ブレザーを脱ぐと……やっぱりだった。
 甘ったるい香りが立ち昇る。
 それも無理もない。
 司の乳首からは、こうしている瞬間にも母乳が滲み出してきていたのだから。
 ブレザーの下に着ているYシャツは母乳にヌメリ、乳首が透けて見えてしまっていた。

「だが、ブラジャーだけは絶対にあてんぞ」

 司は決意を新たにする。
 長い入院生活のあいだ、女性の看護師さんにブラジャーをあてたほうがいいと勧められたけど、それだけは絶対に嫌だと抵抗したのだった。
 当然、パンツも男のころに穿いていたトランクスを穿いている。
 試しに股間に手をあててみると……、やはり司の男を感じさせるものは消滅したままだった。

「どうなっちまうんだ、俺……」

 女体化して、何回呟いたかも分からない。
 ぼんやりとベッドに仰向けになっていると、少しずつ日が傾いてきて、窓から射してくる日差しが黄金色になってくる。
 とりあえず、なにか夕飯を買いに行こうか。
 だけどそのためには服を着なくては。
 胸があまり目立たない服のチョイスをどうするか……、
 そんなことを考えていると、

 ピンピンポーン♪
 インターフォンが鳴らされる。
 この二連打するように押す、独特な鳴らし方は間違いない。
 司の幼なじみがやってきたのだ。

「はーい」

 男のころの癖が抜けきらず、不用心なことに玄関のドアを開けると、そこに立っていたのはやっぱりだ。
 司の幼なじみの少女が立っていた。

「お久しぶり」

 最低限の挨拶。
 それが氷見晶(ひみ あきら)という幼なじみだった。
 別に冷たいわけではない。
 ただあまり喋るのが得意ではないだけだ。
 私服ではなく、学校の制服のブレザーとスカートと、夏だというのに黒タイツ。
 そこがまた晶らしい。

 司と晶の付き合いは長い。
 どれくらい長いのかというと、物心がついたころからのお付き合いだ。
 そんな晶の家は、司の家のすぐ隣にある。
 晶はポツポツと続けた。

「今日帰ってくるって聞いたから。色々と必要なもの、持ってきた」
「おう、上がってくれ」
「うん。お邪魔する」

 晶は重たそうなボストンバッグを持っていた。
 代わりに持ってやろうと思って、晶が靴を脱ぐタイミングでボストンバッグを持ち上げようとし――、

「うおお!? 重たいっ」

 プシュウッ!

 あまりの重たさに、司はボストンバッグを落としてしまった。
 股間でなにかが弾けて、じんわりと生温かくなる。
 お腹に力が入った拍子に軽失禁してしまったらしいけど、そのことは秘密にしておきたい。
 女性器というのは、おしっこを我慢するにはあまりにも不都合な形をしている。


TS俺が女の子のレッスン!?3につづく!

ここまで読んでくれてありがとうございました!
楽しんでもらえている人がいたら嬉しいです。


この作品は同人誌『TS俺が女の子のレッスン!?』に掲載されているものです。
フルバージョンのイラストを見たい! という人は下のリンクから買ってくれると創作活動の励みになります。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

レモネードオアシス 2023/06/11 16:55

TS俺が女の子のレッスン!?1

いつもあたたかいご支援ありがとうございます。
さて、今日からは新しい同人誌の小説を更新していきたいと思います。

楽しんでもらえたら嬉しいです!


目次

TS俺が女の子のレッスン!?

この小説を最初から読む!


いきなり女子になって!?


「うーん……、なんか、熱っぽい?」

 プールの授業中。
 男生徒の浅黄司は、急に身体が熱っぽくなるのを感じていた。
 風邪っぽい感じがするし、それになんだか自分の声が自分の声ではないような感覚。
 なんかいつもよりも高い気がする。
 それに息も苦しい。
 まるで首が細くなっているような感じだ。

「休むか」

 司は一旦プールから上がって休むことにする。
 ちなみにいまはプールの授業中と言っても自由時間だ。
 プールサイドに上がっても目くじらを立てられることはない。
 周りのクラスメートたちは、それはそれは楽しそうに水を掛けあったりしている。
 同世代の男子も女子も混じり合ってプールに入ることなんて、学校のプールの授業くらいしかないから、それは楽しいに決まっているだろう。

「うう、体調不良……」

 司ははしゃいでいるクラスメートたちを尻目に、プールサイドに上がる。
 プールの端にあるハシゴから、ゆっくりとプールから上がり――、

「んんー、やっぱり身体、重いな。風邪でも引いたか?」

 プールから上がるとき、いつもよりも力が入らないような気がした。
 それに重力も強く感じられるような気がする。
 風邪の引き始めのような感覚に似ていた。
 どことなく、背筋もムズムズするような気もするし。

「はー、どっこいしょっと」

 司は誰にも聞かれていないことをいいことに、オヤジ臭いかけ声とともにプールサイドにペッタリとお尻をついて座る。
 真夏の日差しに焼かれているプールサイドが、濡れた尻に熱い。
 それでも飛び上がるほど熱いというわけではない。
 ちょうどいい熱さ。

「ううっ、なんだ、この感覚は……?」

 だけどお尻どころか、全身が熱っぽいような気がする。
 特に胸が苦しくて、息苦しい。
 それに動悸も激しくなってきていた。

「うっ、ううう……」

 司は堪らずに背筋を丸めてしまう。
 身体に変化が現れたのは、そんなときのことだった。

「む、胸が……、膨らんできてる!?」

 息苦しいと思っていた胸が――、
 まるで一子相伝の北斗神拳を喰らったモヒカンのように膨らんできているではないか。
 大胸筋に血流が集まって、むくむくと膨らんできている。

「ちょっ、胸が爆発する……! なんだこれっ、ちょっ、収まれ、俺の胸!」

 両手で押さえ込もうとしても、胸は大きく膨らんでいく。
 それは一気に膨らんでくる水風船のように。

「あっ、あっ、あべしぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 ぼふっ!
 どぴゅっ! どぴゅぴゅ!
 どぴゅるるるる!

 人間、理解できないことに直面すると、わけの分からないことを口走ってしまうものだ。
 いまの、司のように。
 直後には司は我が目を疑うことになる。
 なにしろ、司のおっぱいは大きく膨らんでいたのだから。
 そしてその頂きから、ドロッとした母乳が勢いよく射乳されていた。

「な、なんじゃこりゃああああああ!」

 司の絶叫がプールに響き渡る。
 はしゃいでいたクラスメートたちも何事かと思ったのだろう。
 一斉に視線が司へと集中する。
 だけど、そこにいたのはクラスメートが知っている司ではなかった。

 ファサ――。
 真夏の日差しを受けて、流れるような金髪が煌めく。
 瞳は大海のような碧眼。
 肌は陶器のように真っ白で、乳房は大きく張っている。
 その乳房の頂には、ちょこんとピンク色の小さな乳首が、控えめな自己主張をしていた。

『な、なんだ!? なんか可愛い子がいる!?』
『しかも……、む、胸が丸見えに!?』

 ざわ――ッ。
 目を見開いて色めき立ったのは、クラスメートの男子たち。
 なにしろ海水パンツ一丁の美少女が、いきなりプールサイドに出現していたのだから。

「えっ、あっ、ちょ……なんだ、これ!? 俺の……胸が……おっぱいになってる!?」

 当の司は、注目されていることなど気にしている余裕さえもなかった。
 それも無理はない。
 おっぱいが女の子のように大きく膨らんでいるのだ。
 それに声も自分の声ではないようだった。
 オクターブが上がって、女の子のような声になっている。

「え、うそ……っ。なんで……おっぱいがおっぱいに!?」

 ドピュ! ドピュピュ!

 司の大きく膨らんだ乳房は波打つと、そのたびに勢いよく射精のように母乳を噴き出していた。

 じゅわ……。
 しゅいいいいいいいいいいいい……。

 股間が生温かくなる。
 このとき司は失禁していた。
 乳房と同時に、男の部分までもが女体化していて、急激に変化した女性器は為す術なく失禁していたのだ。

「ああ、空が……落ちてくる……」

 がくり。
 人間、理解の限界を超えると脳のブレーカーが落ちるようにできているらしい。
 いまの司がそうであるように。
 プールサイドに倒れた司の元に、教師や何人かの生徒たちが駆けつける。
 だけど、もうそこには司の面影は一片たりとも残されてはいなかった。


TS俺が女の子のレッスン!?2につづく!

ここまで読んでくれてありがとうございました!
楽しんでもらえたら嬉しいです!


この作品は同人誌『TS俺が女の子のレッスン!?』に掲載されているものです。
フルバージョンのイラストを見たい! という人は下のリンクから買ってくれると創作活動の励みになります。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

4 5 6 7 8 9 10 »

月別アーカイブ

記事を検索