3Dポーズ集 2020/08/19 11:06

NゲージでJR横浜駅の一日を再現したら権利侵害で削除になった件(作業日報 08/18)

 表題のツイートをTogetterにまとめました。

NゲージでJR横浜駅の1日を再現したら著作権侵害で怒られた
 
 なぜこれが権利侵害になるのか、学習のケースとしてはとても良いものだと思ったのでまとめたものです。
 

投稿者の主張

 投稿されたご本人は写り込みを主張されていました。録音物でも確かに写り込みは発生します。確かに2分頃から4分頃までのアナウンスのバックに発車メロディが流れるパートが有るので恐らくはそれを指しているのだと思います。
 
 例えばですが、この動画がNゲージによる再現ではなく、朝のラッシュ風景を撮影して「こんなに混んでる」って言う物を伝えたかった。あるいは何かしらのトラブルを撮影していた際にたまたま発車のタイミングとなりメロディが流れたのであれば写り込みは成立すると思います。
 
 ありうるものとしては、喧嘩の撮影だとか、あるいはアナウンスの喋りが面白かったとか、電光掲示板がバグってるとか、そう言う物を撮影中に発車メロディが被ったとしてもそれらは分離しづらい為、写り込みとして処理されると思います。
 

成立しない理由

 が、今回のものはNゲージによる再現で、発車時のアナウンスなどは製作者が意図的に表現の為に入れた物ですから、発車メロディもそのメロディありのSEを動画内に適用した、効果音として使用したとするのが妥当です。
 
 可能性の話ですが、アナウンスをした人に実演家の権利も認められるかもしれないというかそのはずなので、(権利は主張しないでしょうが)駅で録音したものをSEとして使ったのが全体的に不味かったと言う所だと思います。
 
 これがもし、発車メロディにアナウンス、電車の走行音まで、自分自身で作ったものか、素材として提供されている物を使用したのであれば問題は回避できたように思います。

個人的に面白かったところ

 NexToneが悪者にされたところは実に興味深い所でして。今までJASRACの話題になると、必ずと言ってよいほどNexToneは持ち上げられ正義の味方扱いされてきました。
 
 我々からすると単に目立った仕事をしてないから指をさされていないだけで、やることは変わらないと思っていたところでして、今回実際に管理団体として真っ当な仕事をしたところ、めでたく悪者の仲間入りとなりました。結局管理団体なんてやる事一緒ですからね。
 
 NexToneが正義の味方という事はまずありえないんです。

FAQ

 いくつか答えておいた方が良さそうな疑問がありましたのでお答え。

>発車メロディーは自分の録音機材でやったにも関わらず著作権侵害だと何と言えば良いやら?
https://twitter.com/KatoriProMuseum/status/1295602295573377024
 
 録音機材が自分自身の物であれば権利侵害を免れると言うような理屈は存在しません。例えば映画館で隠し撮りをしたらその映画は隠し撮りした人の著作物になるんでしょうか? 隠し撮りの映像は隠し撮りした人のものですが、映画の権利は元々の権利者の物のままです。
 
>Nゲージで再現しただけじゃないか
https://twitter.com/Kuha_2035/status/1295592347019796487
 
 映像作品としては「音声に他人の物を使っている」ためそれは成立しません。モノマネなどで音声まで再現していたのであれば問題ないかと思います。流石に駅のアナウンスの文言まで著作権は及ばないと思いますし。

>2年半も前のが今更?
https://twitter.com/TETUZUKIKEIBA/status/1295777598237097990
 
 別にこういうのはいつでもokです。権利侵害をされていたとアップロード直後に知ることは不可能ですし、アップロードを続けていると言う事は今権利侵害をしていると言う事ですので特に問題は有りません。
 
>駅の撮影動画や発車メロディの弾いてみたとかは?
https://twitter.com/281haruka/status/1295578270595862528
 
 JASRAC管理楽曲であれば弾いてみてたの投稿は、YouTube等の契約を結んでいる動画サイトであれば問題無いはずです。
 
 駅での撮影動画であれば上記の通り、写り込みとして処理されますので問題ありません。
 

総括

 権利侵害は今でも横行していますし、それ自体は権利者が動いていないのであれば問題無いと、自分はそのように考えています。割と緩い思想の持ち主です。 
 
 ただ、同時に権利侵害と指摘されたのであればそれは素直に受け入れましょう、そう言うリスクをちゃんと背負いましょうねと言うだけでもあります。
 
 今回のようにきちんと認識せず権利侵害をしてしまっているようなケースも多々ありますし、その場合に作品の消去などで折角気に入ってもらえた人をがっくりさせる事も発生すると思います。
 
 何が権利侵害に当たるのか、当たらないのかは自己防衛のためにもしっかりと学習をし、なるべく多くの方と共有していければなと思っているので、今回まとめを作らせてもらいました。
 
 とりあえず真っ当な権利者の要求を受けてクソ扱いするのはやめましょうね……。
 
 紳助さん2006周目。
 

作業内容

ポーズ
 24/50
しばらくお休み。
 
RAVAGE外伝
 原稿。
 
モーぜ
 演出。
 
カスタム・サーガ(ヴァーレントゥーガ)
 テクスチャ。
 
mod
 テクスチャ。前おっけー。つないでいきましょ。
 
MHTRPG
 カニ。

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