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NexToneの記事 (3)

3Dポーズ集 2020/08/27 10:56

NexToneの展開予想と懸念事項(作業日報 08/26)

 NexToneはどこを目指しているのかなぁと。別に悪い意味では無くてNexToneの戦略を予測しておけば今後の流れみたいなのも少しは見えるのかなという事で。自分なりの経営努力の一環ですw
 
 で、東洋経済の記事を見る限りではレーベルや出版社側に立つような組織を目指そうとしているのかと思いました。個人が加盟できないっていう元々の特徴からもその傾向はうかがえますが、最も重要な点は以下だと思いました。

「エイベックスは積極的なテレビCMや大量のサンプル版など、お金をかけてCDを売っていたが、使用料を徴収されると宣伝費は削られる。アーティストやプロダクションにも収入は入らないのに、著作権者にだけ使用料が発生するのは不合理だ。」
1p

「「原盤」(作品の音源・映像マスター)を預かり、Apple MusicやYouTubeなど、世界中の音楽プラットフォームに供給する事業もある。」
2p
 
 ということで原盤を持っているレーベルやあるいは音楽出版社と呼ばれる団体を取り込もうとしているのかなという印象です。このあたりはエイベックスの意向のような気がしますが、差別化としては面白いと思います。
 

楽曲管理数について

 楽曲管理数の伸び悩みをこぼしてましたが、これはそもそも個人は契約できないという方針のためですね。ただメジャーレーベルを取り込んでいっているので利用実績で言えば5%をはるかに上回る数字になるかと思います。
 
 個人の作曲が簡単な時代になっていますから、個人で契約を結べない以上はここは伸びないかと思います。JASRAC無料になりましたし、団体でなければならないハードルはより一層高まったためここは認知度の問題ではなく仕組みの問題で伸びないと思います。
 
 実はJASRACに信託しているとそれはそれで作曲家としての仕事の幅が狭まると言う弊害がありまして(余計なお金がかかってきてしまったりしてクライアントがめんどくさがる)そこは今改善に取り組んでいる所です。

懸念1:PDの原盤に対する批判が出そう

 著作権の切れた楽曲でも新たに音源にした場合はその音源の権利が発生します。原盤権を持つ側を向こうという方針なら、当然そういう音源も出てくると思うんです。
 
 で、どこかで勝手に使われて権利侵害の申告を行い、ネットで「著作権の切れたパブリックドメインから徴収する第二のJASRAC」と叩かれるのではないかという懸念はあります。
 
 もちろんこれは批判する側の学習が追い付いてないだけの話なんですが、東洋経済のツイートにぶら下がるリプ、あるいは引用RTを見る限りではその基本も解らない人が大多数であろうと言う予想はつくので、可能性は高いと思います。
 

懸念2:株式会社である

 演奏権の取り扱いを開始したとして海外はどうするのかという大きな問題があります。管理団体と認めてもらえないと言うのが一点。支社を作るにしても人件費などは跳ね上がるためコスト面でのハードルが高いと言うのが一点。あとは日本では法改正で設立されましたが海外では管理事業はどうなるのか、支社とはいえども参入を法的に認めてもらえるのだろうかという疑問があるため、JASRACと同規模の演奏権の取り扱いはかなり難しいと思います。
(参考:JASRACとNexToneの違いについて。国際社会での信用度の差
 
 もう一つ問題なのが、株式会社は株主に利益を分配する組織で、最終的な意思決定においてもっとも強い力を持つのは株主である、という所なんですよね。
 
 今は恐らくエイベックスが最大株主でしょうから音楽の出版社向きの事業をするようにという圧力が一定働いているように思います。が、上場するとなるとそれこそ著作権の事なんか一切解ってないような人がマネーゲームで乗り込んできます。常に音楽業界関係者が主要な株主であるとは限らない点を鑑みると、実は結構大きな爆弾、持病と言った方がいいと思いますが、懸念案件を抱えてはいないかと思う所ではあります。
 

懸念3:管理団体の競争は利用者には向かない

 これは昨日も書いたのですが、原則として管理団体の競争原理は顧客である委託者に向けられることになります。
 
 ここまで書いてきた内容を読み返してもらうと解ると思いますが、懸念にせよ方針にせよJASRAC側の行動も含めて全て権利者をいかに確保するか、という方向で競争が進んでおり、利用者の利便性が上がるような話は今のところ有りません。
 
 検索の手間、申告の手間が増えているのでどちらかというと利便性は損なわれたままでもあります。当面はパイの奪い合いになるでしょうから、しばらくはこのままの状態だと思いますが、いつ値上げの方向にかじを切るかは不明です。で、恐らく口火を切るとしたら株主の意向に逆らえないNexToneかと思います。この辺はかじ取りをする人の気質の問題だと思うのですが、ミュージシャンは基本的にお金に疎い所がありますから。
 
 懸念の3については外れてくれることを望むばかりであります。
 
 紳助さん2014周目。
 

作業内容

ポーズ
 24/50
しばらくお休み。
 
RAVAGE外伝
 原稿。
 
モーぜ
 MAP。
 
カスタム・サーガ(ヴァーレントゥーガ)
 UVとテクスチャ。
 
mod
 オブジェクト整理。
 
MHTRPG
 おやすみ。

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3Dポーズ集 2020/08/26 12:10

NexToneを救世主扱いするのやめましょうね(作業日報 08/25)

 先日のNゲージの件でも明らかですが、管理団体が権利を行使したらカス扱いするのは目に見えてます。
 
 結局のところJASRACを批判する方々は著作物の利用に対して権利者が泣き寝入りをする世界を望んでいるだけなんですよ。権利は大事というのであれば、利用に際して法的に問題のない範囲で請求された値札は払うのが当たり前です。
 
 さらにNexToneは株式会社です。株主の為の会社であり、株主に利益を分配することを目的とする会社です。著作権管理団体の収入源はどこですかと言えば、当然ですが利用料金です。
 
 競争が健全な業界を産む、独占は悪だとよく言われますがこと著作権管理業務においては独占の方がバランスがとりやすいんです。なぜならば、管理団体にとっての顧客は利用者ではなく権利を預ける人だからです。
 
 権利を預ける人も利用料金を多く分配する側を好みますから分配源確保のために管理団体が行う事は2つ。分配金額の割合アップと利用料金の値上げです。管理団体の競争は利用者の為にはならないというのは国際組織CISACの考えであり国際的にはこれが標準です。
 
 特に今JASRACを批判する人が望む泣き寝入りの世界からはより遠ざかる事になりますから、感情論で批判を展開するのは本当にやめた方がいいように思うのですが……。もう少し著作権と契約のお勉強を積まれてほしいです。
 
 紳助さん2013周目。
 

作業内容

ポーズ
 24/50
しばらくお休み。
 
RAVAGE外伝
 原稿。
 
モーぜ
 散らかしてみる。
 
カスタム・サーガ(ヴァーレントゥーガ)
 テクスチャ。
 
mod
 確認。おkおk
 
MHTRPG
 おやすみ。

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3Dポーズ集 2020/08/19 11:06

NゲージでJR横浜駅の一日を再現したら権利侵害で削除になった件(作業日報 08/18)

 表題のツイートをTogetterにまとめました。

NゲージでJR横浜駅の1日を再現したら著作権侵害で怒られた
 
 なぜこれが権利侵害になるのか、学習のケースとしてはとても良いものだと思ったのでまとめたものです。
 

投稿者の主張

 投稿されたご本人は写り込みを主張されていました。録音物でも確かに写り込みは発生します。確かに2分頃から4分頃までのアナウンスのバックに発車メロディが流れるパートが有るので恐らくはそれを指しているのだと思います。
 
 例えばですが、この動画がNゲージによる再現ではなく、朝のラッシュ風景を撮影して「こんなに混んでる」って言う物を伝えたかった。あるいは何かしらのトラブルを撮影していた際にたまたま発車のタイミングとなりメロディが流れたのであれば写り込みは成立すると思います。
 
 ありうるものとしては、喧嘩の撮影だとか、あるいはアナウンスの喋りが面白かったとか、電光掲示板がバグってるとか、そう言う物を撮影中に発車メロディが被ったとしてもそれらは分離しづらい為、写り込みとして処理されると思います。
 

成立しない理由

 が、今回のものはNゲージによる再現で、発車時のアナウンスなどは製作者が意図的に表現の為に入れた物ですから、発車メロディもそのメロディありのSEを動画内に適用した、効果音として使用したとするのが妥当です。
 
 可能性の話ですが、アナウンスをした人に実演家の権利も認められるかもしれないというかそのはずなので、(権利は主張しないでしょうが)駅で録音したものをSEとして使ったのが全体的に不味かったと言う所だと思います。
 
 これがもし、発車メロディにアナウンス、電車の走行音まで、自分自身で作ったものか、素材として提供されている物を使用したのであれば問題は回避できたように思います。

個人的に面白かったところ

 NexToneが悪者にされたところは実に興味深い所でして。今までJASRACの話題になると、必ずと言ってよいほどNexToneは持ち上げられ正義の味方扱いされてきました。
 
 我々からすると単に目立った仕事をしてないから指をさされていないだけで、やることは変わらないと思っていたところでして、今回実際に管理団体として真っ当な仕事をしたところ、めでたく悪者の仲間入りとなりました。結局管理団体なんてやる事一緒ですからね。
 
 NexToneが正義の味方という事はまずありえないんです。

FAQ

 いくつか答えておいた方が良さそうな疑問がありましたのでお答え。

>発車メロディーは自分の録音機材でやったにも関わらず著作権侵害だと何と言えば良いやら?
https://twitter.com/KatoriProMuseum/status/1295602295573377024
 
 録音機材が自分自身の物であれば権利侵害を免れると言うような理屈は存在しません。例えば映画館で隠し撮りをしたらその映画は隠し撮りした人の著作物になるんでしょうか? 隠し撮りの映像は隠し撮りした人のものですが、映画の権利は元々の権利者の物のままです。
 
>Nゲージで再現しただけじゃないか
https://twitter.com/Kuha_2035/status/1295592347019796487
 
 映像作品としては「音声に他人の物を使っている」ためそれは成立しません。モノマネなどで音声まで再現していたのであれば問題ないかと思います。流石に駅のアナウンスの文言まで著作権は及ばないと思いますし。

>2年半も前のが今更?
https://twitter.com/TETUZUKIKEIBA/status/1295777598237097990
 
 別にこういうのはいつでもokです。権利侵害をされていたとアップロード直後に知ることは不可能ですし、アップロードを続けていると言う事は今権利侵害をしていると言う事ですので特に問題は有りません。
 
>駅の撮影動画や発車メロディの弾いてみたとかは?
https://twitter.com/281haruka/status/1295578270595862528
 
 JASRAC管理楽曲であれば弾いてみてたの投稿は、YouTube等の契約を結んでいる動画サイトであれば問題無いはずです。
 
 駅での撮影動画であれば上記の通り、写り込みとして処理されますので問題ありません。
 

総括

 権利侵害は今でも横行していますし、それ自体は権利者が動いていないのであれば問題無いと、自分はそのように考えています。割と緩い思想の持ち主です。 
 
 ただ、同時に権利侵害と指摘されたのであればそれは素直に受け入れましょう、そう言うリスクをちゃんと背負いましょうねと言うだけでもあります。
 
 今回のようにきちんと認識せず権利侵害をしてしまっているようなケースも多々ありますし、その場合に作品の消去などで折角気に入ってもらえた人をがっくりさせる事も発生すると思います。
 
 何が権利侵害に当たるのか、当たらないのかは自己防衛のためにもしっかりと学習をし、なるべく多くの方と共有していければなと思っているので、今回まとめを作らせてもらいました。
 
 とりあえず真っ当な権利者の要求を受けてクソ扱いするのはやめましょうね……。
 
 紳助さん2006周目。
 

作業内容

ポーズ
 24/50
しばらくお休み。
 
RAVAGE外伝
 原稿。
 
モーぜ
 演出。
 
カスタム・サーガ(ヴァーレントゥーガ)
 テクスチャ。
 
mod
 テクスチャ。前おっけー。つないでいきましょ。
 
MHTRPG
 カニ。

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