息子の告白/29
久美子が承諾する前に、高典はベッドの上へとのぼり、母親の足を割り開くようにした。二度の挿入で自信を得たのか、堂々としたたたずまいである。
「入れるよ、母さん」
久美子は、すぐに秘所に硬いものが押し当てられて、ぬるりと自分の中に侵入するものの気配を感じた。
「はああっ!」
びくんっ、と熟した体を震わせて、久美子は喘ぎ声を上げた。本当に、圧倒的な被征服感である。ただ挿入されただけで、もう何も抵抗できないような気持ちになってしまう。
「久美子、すげえ、可愛いよ」
女の感覚にも慣れたのか、余裕のある笑みを浮かべながら、高典が顔を近づけてきた。年下の、しかも、これまで息子として育ててきた青年に、可愛いなどと言われた久美子は、いたたまれなくなって、ぷいっと横を向いた。すると、
「ひゃんっ」
首筋に舌が当てられるのが分かった。息子の舌が、首筋を、上に下に、ゆっくりと這うと、柔らかい快感に、びくっ、びくっ、と体が小刻みに震えるのが分かる。
「ああ、ずっとこうしたかったんだ、本当に」
舌を離した高典は体を起こして、今度は、乳房に手をつけた。久美子は、ぐにぐにと遠慮無く乳房を揉まれながら、
「母さんにこんなことできるなんて、夢みたいだよ……ふうっ」
感極まったような声を聞いた。ちらりと顔を見てみると、態度ほど余裕があるわけでもないようで、快感に耐えているような表情である。
久美子は、乳房のトップをきゅっとつねられるのを感じた。途端に現われたビリッとした快感に、
「あんっ!」
と声を上げてしまった。反射的に、しまったと思ったけれど、もう何度も声を上げているわけだから、今さらもう一回くらい上げても変わらないと思う一方で、やはり恥ずかしかった。
「久美子は、乳首が弱いんだよな。一つ弱点が分かって、よかったよ」
そう言うと、高典は、何度も、適度な強さで乳首に圧力を加えてきた。そのたびに、快感が走り、なんだかお腹の中が熱くなるような気がする。上げまいと思った声を、
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ!」
何度も何度も上げてしまう。そんな中、
「ううっ……」
高典が苦しそうな声を上げているのが、久美子の耳に届いた。
「母さん、そんなに締め付けられたら……」
そう言うと、高典は乳首から手を放して、顔を近づけてきた。久美子は、彼の唇を受け止めた。それだけではなくて、息子の頭の後ろに手を回して、自分から舌を絡めるようにした。
すぐに、力強いピストン運動が始まった。