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2023年 06月の記事 (11)

猫虎屋 2023/06/26 04:23

待機時間

故障したアルゴノート号の修理費用を稼ぐため、二人は奔走している。
潜水艦のパーツなど通常ルートでは手に入るはずもなく、軍の横流しなど裏ルートに頼らざるを得ない。そのため法外な費用がかかり、その資金集めに苦労していた。

ネモは手配中の身であるため表立っては動けず、専ら裏カジノなどで資金繰りをしていた。だが勝つ日もあれば大きく負ける日もある。トータルで見るとむしろマイナスになっており、一向に溜まる気配がない。

ノアはウェイトレス、アパレル従業員、キャバクラ嬢などをやってみようとしたが、どうしても明るく振る舞うことができず、面接で弾かれるか、初日で終わるか、どちらかになってしまう。
そんな中見つけたのがメイドのアルバイトだった。メイドの経験は以前ルルのところであるので、都合はなんとなくわかっている。それに給料もウェイトレスの5倍以上だ。
幸いにも即時採用され、しばらくメイドとして働くことになった。

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猫虎屋 2023/06/22 00:01

夏至の捧げ物

「夏至のお祭り?まあ別にいいけど……」
キャトラの誘いに、アリアシカは二つ返事でOKした。
毎年夏至の日にやる儀式で、去年の水着イベントの出場者が例年参加しているらしい。
即興で水着バンドを組んでからもう一年経つのかと思いつつも、懐かしいメンバーに会えるかと思って母娘で参加することにした。

「あ、アイシャさんはいないんだ」
「アイシャは都合つかなくてねー。」
鋭い勘で何かを悟ったアイシャを除く、アリアシカ、ノクタリカ、テレーゼ、ヴィレータの4人がビーチの会場に集まる。
イベント会場にはすでに100人以上が集まっていて、異様な熱気に包まれていた。

「で、イベントって何するの?」
水着に着替えたアリアシカは、キャトラに尋ねる。そう、まだ何をするのか聞いていなかった。
「夏至の日、恒例、サマーソウルの海開きよ!」

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猫虎屋 2023/06/18 04:01

旅館談話

シエラ、ルウシェ、トワ、セツナは同じ温泉宿の一室に泊まっていた。

夕食を終え、ひと風呂浴び、一息つくと手持ち無沙汰になる。トワとセツナの二人だけならサモンカード対戦に熱くなるところだが、シエラたちはルールを知らないのでそれも遠慮気味であった。

布団を敷いてそれぞれが横になると、次第に赤裸々なガールズトークに華が咲き始める。もっぱらシエラが先導する形にはなっていたが。

「ねえねえ、そういえば二人ってえっちとかするの?」
「いきなりなんですか」
「そうそう、変な話しないでよー。女の子同士でそんなことしないってば。」
シエラの突然の質問に、トワとセツナは顔を見合わせてやや引き気味で後ずさる。
「違う違う、そうじゃなくって。まあ、それもいいんだけどね。男の子とはしないの?」
「それこそ…ないわー」
「ありえませんね。」
二人の息はぴったりである。

「でもさ、一応処女は卒業したのよね。こないだ」
「授業でねー。さいあくー」
「あんなことがカリキュラムに入っているとは知りませんでした…」
茶熊学園の教育プログラムには性教育も含まれており、それには実習もある。
二人の初体験はよく知らない相手だった。あまり思い出したくない。

「そうそう、そういえばこんな噂知ってる?赤髪君ってすごく立派なもの持ってるんですって。」
「まだその話するのー?」
二人はドン引き気味である。だがそれに今まで黙っていたルウシェが乗っかった。
「そうですね。あのお方は結構すごかったです。」
「げ、ルウシェは知ってるんだ。」
「お二人も、きっと満足されると思いますよ。」

シエラはニヤリと笑う。
「そうそう。それで私も一度確かめてみたいと思ったんだけど、ちょっと一人じゃ恥ずかしいじゃない。」
「シエラに恥ずかしいという概念があったんだ」
「何よそれー。私を痴女みたいに言わないでよ。」
「ええと、普段の格好が…その。」
「あれはフレイヤが仕立ててくれてるの!それはいいとして、じゃんけんで勝ったひとが確かめに行く。そういうことにしない?」
「なんでさ!それに普通は負けた人じゃないの」
「私は構いませんよ。」
「さすがルウシェね。それじゃあ、じゃんけんしましょ!」

半ば強引な形でシエラがじゃんけんを始め、トワとセツナの二人が勝ち残った。

「うぇー…これって勝っちゃだめなやつなんだよね…」
「ですね……。こうなれば仕方ありません。真剣勝負です。」
「じゃんけんしょ!うわ!」
勝ったのはセツナだった。

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猫虎屋 2023/06/14 08:14

当番の日

前話:当番の準備


カスミは今日一日、性処理当番の日である。
制服も下着も身に着けてはならず、ただ靴と靴下と髪飾りだけ。そして「性処理当番」を示すネームプレートを首に下げ、空き教室に入った。

「もう…こんなに…」
まだ授業も始まらない早朝だというのに、空き教室にはすでに8人もの男子学生が待機していた。
いずれもカスミで性処理しようと待ち構えていた者ばかりである。
一瞬、怖気付く気持ちが湧くが、ぐっと拳を握りしめて決意を固める。逃げるという選択肢はない。
「そんなにしたいなら、さっさとすれば。」
この性処理当番を無事に乗り切る唯一の方法は、心を無にして、嵐のような時間が過ぎ去るのをただじっと待つだけだ。

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猫虎屋 2023/06/12 04:15

試用期間

天上の楽園を謳う飛行島の浴場は盛況を極め、そこでの働き手は常に不足がちだった。その性質上、その身に命を宿して引退していく者も多いので、常に新しい人材を見つけ出していかなくてはならない。

この事業は遊郭のメッカ・アオイの島の観光大使としての経験があるキャトラが先頭になって推し進めている。
キャトラは今日も新たな人材を引き抜いてきた。
ヘレフォード家の令嬢・マヤである。

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