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2023年 05月の記事 (10)

ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/14 08:00

映画「猿の惑星 創世記」

映画「猿の惑星 創世記」

2011年に"猿の惑星"に始まった3度目のリメイク作です。
3回もリメイクされた作品は駄作が多いのですが、「猿の惑星創世記」この作品は隠れた名作だと思いました。

ある意味ではネタバレになってしまうんですが、
当たり前のようにそれまでの固定観念から
"猿が地球を征服する人類の敵"という視点からそういった物を匂わせる伏線が本当に多く登場します。

実際に知らなくても"猿の惑星といえば"という無意識な恐怖から猿を恐れてしまう映画のトリックが非常に上手いです。

しかし、実際の所は1970年公開の猿の惑星のオマージュが多く面白いことに猿と人間の立場が逆なんです。
つまり、逆の逆なので"猿が弱者"という視点が面白い。

仮に、どれだけ愛情を受けて家族のように育てられた犬でも猫でも"家族"にはなれないんです。あくまで"ペット"でしかないんです。

実験によって知恵を得た猿が"ペット"という不平等さに気が付いてしまったという、最終的には猿に感情移入してしまう映画になっています。

人が上、猿が下という"猿の惑星"らしからぬ構図なのに、しっかりとそれまでの猿の惑星へのリスペクトシーンを使っている所に完成度の高さが見えます。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/11 08:00

スーツを着ればヒーローなのか

スーツを着ればヒーローなのか

僕は昔から写真なり、アニメなりで見た目だけ見て「どの子が好き?」という質問が嫌いです。
なので昔からアイドルを好きになった事はないんです。

日本は特にそういう傾向が多いと思うんですが、イケメンだから可愛いから性格がいいだろう。
元気だからこの人は面白い人。
悪人だから性格も悪いに違いない。
など第一印象ばかりを重視してしまう人が多数派だと思います。

であれば、スーツを着ていたらその人はスーパーヒーローなのでしょうか。

違いますよね。
スーツを着るのにも理由がある筈です。

イケメンにもクズはいますし、元気で声がでかいだけの馬鹿もいます。
悪人だからって良い人もいるし、運が悪かっただけかも知れません。

日本のヒーローは勧善懲悪と単純な構図が多いですが、外国のヒーローは能力よりも理由が大事だったりして深いです。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/07 08:00

ヒーローとは永遠の童貞

ヒーローとは永遠の童貞

残酷な事実だと思うんですが、最もヒーローらしいヒーローとは童貞であると思うんですね。

何を言ってるかというと、
バットマン、スパイダーマン、キャプテンアメリカなどの米国ヒーローに共通する事実として"童貞臭い"んです。

好きな子に自分の素顔を明かすことは出来るんですが、本音を伝える事が大の苦手で遠くから見てるだけで満足してしまうのが誰もが認めるヒーローです。

仮にアイアンマンのような女遊びが好きなキャラクターでも本命の彼女にはナヨナヨしたマザコンみたいになってしまいます。

実際にギャング映画やヒットマン映画には主人公のベッドシーンはよく出てきます。
しかし、ヒーロー映画のベッドシーンって凄くレアだったりするんです。

ヒーローは失うのが怖いからこそ、
そもそも手に入れてしまうのが怖いという矛盾感がヒーローたらしめているんでしょう。

「アメイジングスパイダーマン2」では主人公が世界平和よりも愛を優先すると宣言した後にヒロインは死んでしまうんですが、
"ヒーローとは祝福であると同時に呪い"だというメッセージが僕は好きなんですね。

ヒーローに愛は付きものですが、愛って言葉そのものが難しいものです。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/04 08:00

アベンジャーズの2人の主役

アベンジャーズの2人の主役

アベンジャーズシリーズではMARVELシリーズの主役が勢揃いするお祭り映画ですが、
特にアイアンマンとキャプテンアメリカが主役として描かれています。

面白いことに全く真逆の価値観、思想、能力ではあるものの、ベタな漫画のライバル関係というわけでもないんです。

キャプテンアメリカの武器は盾のみ、
兵器はなく、専門的な知識もない、運動神経のみが取り柄の自己犠牲的なアナログヒーロー。

アイアンマンは全身兵器の天才発明家、
運動神経はなく、自分が生きているから誰かを助けられるという我が強いタイプのヒーロー。

「シビル・ウォー」というアベンジャーズ作品では、そのリーダー2人が対立するんですが、さらに面白いことに、
アイアンマンが保守的、キャプテンアメリカがその逆の立場として描かれているんです。

好き勝手にわがままを通すにも"規律"は必要であると考えるアイアンマン。

今ある最善策、自分が正しいと思える正義を守り通そうとするキャプテンアメリカ。

アベンジャーズは他にもヒーローは出てきますが自分がなりたくてなったヒーロー像としての2人の生き様は素晴らしいです。

少しだけネタバレになりますが、
シリーズ最後まで2人は互いを認め合う描写はないです。

しかし、
アイアンマンは自己犠牲を、キャプテンアメリカは自分にとっての最後の自分勝手をするのですが、
それが無言のお互いを認め合った伏線になっているようで感動しました。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/01 08:00

キャプテンアメリカという生き方

キャプテンアメリカという生き方

キャプテンアメリカを知っていますか?
僕も映画を観るまでMARVEL作品の1人で盾を投げるだけの地味な脇役ぐらいにしか思っていなかったです。

アイアンマンやバットマンが大富豪からの転落だとすれば、キャプテンアメリカは信念だけで底辺から登り上げたヒーローです。

映画しか観ていないのですが、この作品の面白い点は"過去を振り返らない事"です。

いくら大胆なアメリカ人とは言え、大概のヒーローは過去を振り返るシーンが多いです。
絶対に過去のトラウマでウジウジするシーンが1度はあります。

しかし、キャプテンアメリカは時系列に沿って物語が進んで行って本当に過去を振り返るシーンが全くないです。

それでは、彼は好戦的な人物かと言われれば全然そうではなく、武器が"盾"とわかる通り戦いそのものは好きではありません。

"正義が好き"なのではなく"悪が嫌い"なだけです。
この2つは矛盾していてイコールなんです。

誰よりも先頭に立って"盾"を構える。
"勝つ事"に意味があるのではなく"挑むこと"に意味がある。

過去を振り返らないのでは物語に重みがないかと思いきや、主人公の覚悟や信念が物語に重みを出す素晴らしい作品。
特殊能力もないのに盾だけ持って突っ込んでいく愛すべき単純馬鹿。僕は大好きです。

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