whisp 2020/09/27 21:41

人吉・球磨 2020年8月取材レポ ~7/終:霧島→五木→八代→大牟田(進行豹

こんばんわです、進行豹でございます!!!

わたくし去る8/17-22までの間。
『あやかし郷愁譚』
https://bit.ly/3jfObTc

『蓄音レヱル』
https://is.gd/lcep4L


シリーズの収録・編集等々をご担当くださっている作曲家のあらけんさんこと新井健史さんとご一緒に、
人吉・球磨地域にお伺いし、取材・撮影・録音をしてまいりました取材の際の、取材レポ!!!

それが何故か!? 等につきましては、

第一回
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/361110

第二回
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/361810

第三回
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/363739

第四回
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/364670

第五回
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/369255

第六回
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/370793

をご確認いただけますと幸いです!

そんなこんなで錦町を後にいたしましたわたくしとあらけんさんは、吉松から吉都線方面にちょっといったとこにある『京町温泉』に宿をとりました。

宿選びの理由は、ふたつ。

長期取材では疲労を残さないことが重要になりますので、なるたけ温泉宿にとまりたかった、ということがひとつ。
で、もうひとつは翌日以降は「完全な取材モード」に移行するため、移動効率をなるたけあげたかった、ということとなります。

というわけで寝ておきましてからは録音・撮影三昧。吉松まで戻り、肥薩線を霧島方面にくだっていくそこここにある、
『霧島の名水地』をめぐっては録音していきます。

具体的には

「霧島山麓丸池湧水」



「竹中池」



「幸田の棚田」


でございますね!

これはもう、どこも景色よろしく音もよくで、大変に癒やされる道中でございました。
竹中池の流しそうめんが感染症の拡大防止関係でお休みしていたのが唯一悔やまれるところでしたが、それを差し引いても撮れ高、録れ高十分であったかと存じます!

で、次の取材目的地の五木村での予定にちょっとだけ余裕がありましたので、移動途中に寄り道して、真幸駅の「幸せの鐘の音」も録音したりいたしました!


録音とあわせぬい撮りなどもしていたのですが。


撮影をはじめた瞬間に、われわれの取材をのんびり見守ってくださっていた地元の方が
「あー、そのぬいぐるみしってる! 7000円するやつだ!!!」との声をあげてくださったのが、大変印象的でございました。

で、車をえっちら走らせて五木村に到着しましたころには、我々汗だくになってしまっておりました。

ので、取材と録音と実益を兼ねることを狙いまして、五木村入り口にある
「ヒストリアテラス五木谷」へとお伺いしました。

事前情報によると『ここでは、無料で、五右衛門風呂入浴体験ができる』とのことだったからです。

進行豹「すみません。五右衛門風呂に入れるってきいたんですけど」
館の方「はーい、無料ですのでご自由にどうぞ」
進行豹「え!? あの、入り方って――」

という感じで、風呂釜あらって、薪をくべて、着火して――という五右衛門風呂入浴の手順のレクチャーから準備まで! 館の方は非常に親切にこまやかにご指導くださり。
さらに入浴にあたっては、タオルも! 石鹸類も! これまた無料で貸し出してくださる!!!




という、いやもうほんと「1000円くらいとってくださいよ!!!」という希少な体験を堪能させていただきました!

あまりにもうしわけなかったので、おみやげのボールペンだのなんだの、自腹購入いたしましたくらいに、たいっへんに実りありかつさっぱりする取材をさせていただきました。

そして五木村では、あらけんさんがバンジーにチャレンジし。
録音なのに! 録音技師として来てるのに!!!! 
「まめーーーーーーー」と大声をあげるお茶目さを発揮して!!!!

でもって宿泊して、次の朝には五木村の滝を取材して、雷雨に足止めくらって「まぁまぁ、他にできることもないので雷雨の音でも録音しましょう」と、一時間くらいたっぷりと録音をして、小雨の隙きをついて車まで戻り――



そのようにして、人吉・球磨・五木をあとにしたのでございます。

あとにしたその後には、くま川鉄道様と同じく、このたびの7月豪雨でご被災されてしまった肥薩おれんじ鉄道様にご挨拶にお伺いさせていただいて。

しかるのち、八代泊して、福岡空港から帰る途中の寄り道で、大牟田の動物園







と炭鉱跡を見学したりして――




08/17-08/22の長期取材を! 目的とする撮れ高録れ高を確保した上、さまざまな方とお会いし、お話お伺いした上で! 無事に満了いたしました次第です!!!!


同期間、取材にご協力くださり、お話をお聞かせくださり、あるいはご応援くださったみなみなさま! まことにありがとうございました!!!!!


今回、『真夏』というフィールドレコーディングには一番厳しい時期(どこにいってもセミの声~)にもかかわらず取材・録音にいかせていただきました理由の大きなひとつには。

「ご被災されてしまった人吉・球磨を、実際に見て、お話を聞きたかった」が、やはりございました。

実際にそのようにして感じたことは数多となり、とても簡単にはまとめきれません。


その中で一つ。たった一つだけ、特に強く感じたことをあげるなら。

『鉄路を失ってしまうことは、絶対に地域にとって大きな損失となってしまう』ということでした。


わたくし。人吉・球磨では十回以上取材をさせていただております。
BTたらぎさんに泊まるのも三回目だか四回目ですし、錦町にも、湯前にも、何度も何度もお伺いしております。

けれど、人吉からほど近くにある有名観光地である五木村には――その魅力的スポットの多さにもかかわらず――はずかしながら、今回が初めてのお伺いとなりました。


それがなぜか……を考えると、やはり「五木村は、鉄道でいくことができない」というのが、わたくし内部で大きかったのではないかと感じます。

わたくしの大好きな言葉に(どなたの言葉であるかは恥ずかしながら失念してしまったのですが。また、細部も確かではないでしょうが)

『橋は、川に隔てられたふたつの暮らしを、お隣同士にしてくれる』

というものがあります。

鉄道もまったく同じものだと、わたくしは常に感じております。

トンネルが、鉄橋が、鉄路そのものが。

山や川や距離に隔てられたいくつもの暮らしを、お隣同士の連続として結んでくれる――一つの意味を、つながりを、たしかに与えてくれるのです。

そのつながりは、バス路線でも維持できるものであるかもしれません。
自由自在に自動車移動ができるよう道路が整備されたほうが、より有機的につながりを作り、あるいは断ち切れるのかもしれません。

それでも鉄路で繋がる――いいえ、繋がり続けることにはきっと、他に換えられぬ意味があるのだと、今回、球磨川第四橋梁の崩落を目の当たりにし、わたくしは確かに、感じたのです。

ので、わたくしは今後とも、自分で無理無くできる範囲で、くま川鉄道様の復旧のための募金等々に協力していければいいと思いますし。
そうさせていただける機会があるなら、作品を通じ、人吉・球磨という地域の魅力を――そこに暮らしていらっしゃる方たちのやさしさを。
そうした全てをずうっと結び続けてきた、くま川鉄道様の、肥薩線の価値を。わたくしなりに描くことで、みなさまにもお伝えできるよう、頑張りたいと思います。


取材リポートのしめくくりが決意表明というのもなんだかへんな感じですが、
この辺のことが一回ちゃんと書いておきたく思いましたので、この場を借りて記させていただきました。

お目汚しならすみません。


次回更新からは!!!
『レイルロオド・マニアックス』
https://twitter.com/i/events/992400579451211777

執筆再開していきたく存じますので!!!

どぞどぞご期待いただけますと幸いです!!!!!

それでは!

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