陰キャラでなにが悪い!3
授業中に耐えがたい尿意に襲われた千影は、なんとかおしっこを我慢することに成功する。
そのまま女子トイレに駆け込むも、しかしそこに待ち受けていた現実は……!?
(うおおおおっ、おしっこ! おしっこしたい!)
放課後になった瞬間、千影はカバンを持って廊下を早歩きしていた。
本当は走り出したい気分だったけど、そんなことをしたら振動で失禁してしまいそうだった。
じゅわ、じゅわわ……。
(ううっ、先走り汁が! まだだ、まだ出てくるなぁ……っ)
尿道を引き絞めながら歩き、しかし千影が目指しているのは近くにある女子トイレではなかった。
放課後になったばかりの女子トイレには、当然他の女子もたくさんいることだろう。
そんなところで思いっきりおしっこをするのは恥ずかしすぎる。
(人気がない場所……ッ。体育館のトイレなら誰もいないはずっ)
目指すは体育館の女子トイレ。
今日は部活がない日だから、よほどの暇人でなければ来ないだろう。
(うおおおおおお! 射精させろぉぉぉぉ!!)
早歩きで廊下を急ぎ、階段を降りていく。
階段を降りるときの振動でさえも少しずつおしっこが漏れてきてしまう。
もう限界はすぐそこにまできていた。
じゅわっ。
じゅわわっ。
「うっ、ううー!」
体育館の入り口にまで辿り着いたとき、気が抜けてしまったのかやや多い量のおしっこをチビってしまう。
内股を、ナメクジのようにおしっこが這い、くすぐっていく。
(誰もいないなら恥ずかしいけど……っ)
もう贅沢はいってられない。
幸いなことに誰もいなかったので、ひとまずカバンを放り投げて、スカートの上から両手でギュッとおまたを押さえる。
前抑え――。
それは女子にとって、あまりにも屈辱的なポーズ。
「うっ、ううー!」
じゅわっ、
じゅわわっ。
それでもおしっこを止めきることはできなかった。
両手で抑えているおまたがジンワリと温かくなって、太ももにおしっこの筋ができあがる。
「うう! 先走りが……! ザーメンが……出る!」
ぽたぽたと、おしっこの雫を足跡のように残しながら歩く。
あまりにもおしっこを我慢しすぎてお腹が痛い。
千影は、自然とへっぴり腰になっていた。
そのうえで、ぽたぽたとおしっこの足跡を残していく。
トイレがあるのは、体育館の入り口の反対側――。
その距離を千影はよろめきながらもなんとか歩ききった。
「か、勝った……! これで射精できる!」
女子トイレへと続くドアを開き――、
「ふぁ!?」
しかしそこにあった現実に、千影は変な声を上げてしまった。
なにしろ、トイレの個室のドアには、
『故障中』
と、書かれた貼り紙がガムテープで貼り付けてあったのだ。
しかもご丁寧にも五つあるトイレの、全部に。
(あっ、終わった……)
だけどいくら故障しているとはいえ、一回くらいおしっこをしても問題ない……よね?
もしも水が流れなかったら、バケツで水を流せばいいし。
「せっかくだから、俺はこの赤い扉を選ぶぜ!」
赤というか、ピンク色の扉を開けようとするも――、
ガチャッ!
「……えっ?」
いつもなら押せば簡単に開くはずの扉は、どんなに押しても相手はくれなかった。
他の扉も試しに押してみるけど、開く気配は全くない。
どうやらご丁寧にもすべての個室に鍵をかけていったようだ。
「あう、あうあうあ……」
目の前にトイレがあるというのに。
たった一枚の薄い壁によって用を足すことができないなんて。
じゅわっ、
じゅわわっ、
じょぼっ、じょぼぼっ。
前抑えしている股間に、取り返しのつかない温もりが広がっていく。
スカートの上から前抑えしている両手に、おしっこが滲み出してきている感触。
一度おしっこをできると思ってしまったから、それだけもう余裕が無くなっている。
「えっ、あっ、ちょっ……っ、出てきちゃ、だめぇ……っ」
じゅわわ……、
じょぼ、じょぼぼぼぼっ!
ギュッと前抑えしても、もう止めることはできない。
もうここで漏らすしか、千影には道が残されていないのだ。
「ち、ちんちんさえあれば……、もっと我慢できるのにぃ……」
だけど急にちんちんが生えてくることなんて、当然ない。
女の子の尿道は、太くて短いのだ。
その尿道からじわじわとおしっこが漏れ出してきて、前抑えしていると膀胱が破裂しそうなくらいに痛い。
そして、ついにそのときは訪れる。
「あっ! も、もう……、むりっ」
膀胱が破裂しそうな痛みに、前抑えしている手から力を抜いていく。
するとすぐに生温かいせせらぎが、千影の内股に出現する。
じゅわわわわっ、
しゅいいいいいいいいい。
「ひっ! ひっぐ! あっ、ヒイ!」
しゅいいいいいいい……。
股間からくぐもった水音が聞こえてくると、
太ももを撫で回していく生温かい感触に、千影は引き攣った悲鳴を上げてしまう。
太ももを、ふくらはぎを流れ落ちていき、黒の靴下を侵して上履きもグショグショに濡れていく。
それでもおしっこは止まらなかった。
むしろ、その勢いを増していく。
「ふぁ、ふぁぁぁぁ……。気持ち、いぃ」
失禁してしまっているというのに、千影の頬は朱が刺し、吐息は熱くなっている。
我慢してからおしっこを出すと、射精したような気持ちよさを味わえる――、
それは本当だったのだ。
しゅいいいいいいいい。
びしゃっ、びしゃびしゃびしゃっ。
足元に大きな水たまりを作りながら、千影は感じてしまっている。
おまたを抑えている指先でクリトリスがある場所を刺激すると、
「んっひい!」
ぷっしゃああああああ!
ショーツとスカート越しだというのに、甘美な電流が全身を駆け抜け、射精をしたかのようにおしっこを噴き出してしまう。
ガクガクと腰が震え、小さなお尻がキュッと後ろに引かれる。
「ああぁんんっ、もっとぉ……はぁう!」
キュン! キュン!
プシュッ! プッシュウウウ!
クリトリスを圧迫するように押すと、秘筋がキュンキュン痙攣して、おしっこが噴き出してくる。
それはまるで、射精のように。
(あっ、これが射精、なんだ……。気持ちいいけど……、もうグショグショだよぉ……っ)
しゅわわわわわわわわ。
じょぼぼぼぼぼぼぼぼ。
もはやなんの躊躇いもなく失禁。
おしっこを噴き出すように漏らし、小さなお尻が小刻みに震えてしまう。
失禁しているというのに感じてしまっているのだ。
尿道を勢いよく出ていくおしっこの勢いに頭が真っ白になり、圧迫しているクリトリスから甘美な電流が発せられる。
シュイイイイイイイイ……。
……ぷっしゅう!
ぶるるっ!
最後の痙攣をすると、千影のおもらしは終わりを告げた。
すべてが終わり――、
千影の下半身は、既におしっこに塗れていた。
黒の靴下も、上履きも、スカートもぐっしょりだ。
おもらしショーツがペッタリとお尻に貼り付いてきて、早くも冷えてきている。
「せめてぱんつくらい洗いたい……」
そう思って蛇口を捻るけど、どうやら水道から故障しているようだ。
どんなに蛇口を捻っても、水は出てきてくれなかった。
「そんなぁ~」
仕方がないので諦めるにしても……、スカートまでおしっこでビタビタになってしまったというのはちょっとマズい。
お尻の方は黒髪で覆い隠せるけど、前は……、
「カバンで隠せばなんとかなる、かな?」
体育館の入り口で放り投げたカバン……、革製の四角いカバンを回収して、股間を隠すように前で持ってみる。
「なんとか、できそう……?」
ちょっと不自然なポーズになってしまってる気がするけど、この際贅沢はいってられない。
まさかこの年にもなって学校でおもらししてしまうだなんて。
しかも射精してみたいという、エッチな好奇心のために。
「はぁ……、散々だったよ……」
体育館を出た千影は、大きなため息をついてしまう。
だけど冷たくなったショーツ……そのクロッチの裏側はヌルリと熱くなっていた。
(でも、気持ちよかったかなー。あぁ……、なんかぱんつがお尻にペッタリ貼りついて……気持ちいい、かも……? おまたに食い込んできて……なにこれ、変な感じする……)
千影の内股は官能に桃色に染まり、トロリとした体液が滝のように流れていて――、
チリリッ、
ヌルリとしたクロッチに少女のツボミが擦れると、ドプリとおもらしのように淫汁が溢れ出してくる。
それでも千影は澄ました顔で歩き始める。
女の子っていうのは、ちょっとくらいショーツを汚してしまっても平然としていないといけないのだ。
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次回、賞味期限が切れたエクレア。
お楽しみに。