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しゅれでぃんがー 2023/12/06 02:13

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しゅれでぃんがー 2023/12/05 02:28

【雑記】『ゲゲゲの鬼太郎 ゲゲゲの謎』見に行った

※ここまではネタバレ無し
 フォロワー向けはネタバレ解禁

 今日はもう遅いので、ネタバレ感想は明日書く。





 今年はあまり映画を見に行っていないが、この前見た『グリッドマンユニバース』があまりにも自分に合わなかったので。なんとかして、今年の一番良かった映画の印象を更新したいという気持ちがあった。なので、ふとX(世間的にもうTwitterの名称を使わない流れになってるのでそろそろ合わせておくことにする)で評判を見かけ、なんとも興味を惹かれる『ゲゲゲの鬼太郎 ゲゲゲの謎』を見に行ってみた。


 当然ながら、映画はZCさんと見に行く。もう十年近くの習慣だ。映画を一緒に見に行って、見終わった後に茶店で話ができる友だちはとてもありがたい。気になってる映画にポールプリンセスとかいう『キングオブプリズム』シリーズ(いや、プリティーリズムなんだろうけど)の系譜らしき映画も公開されたから今度見に行こう、と約束した。俺はキンプリの新作をいつまでも待っている。





 ゲゲゲの謎は一言で言えば、「参加してるシナリオライターは全員すごい」と手放しに称賛できる出来栄えだった。過不足なく……とはいかないまでも、限界ぎりぎりまで必要な伏線を入れ切っている。上映時間や予算的にもう無理、これ以上は入らない。観賞しているとそんな声が画面から聞こえてきそうなほど緻密に組まれた物語。開始してすぐの不穏な雰囲気、不気味さが立ち込める山奥の村。大混乱からの水木の背景差し込みから鬼太郎父登場――そこからはもう怒涛の展開。

 テンポは急というわけではないのだ。でも、とにかく超速。次から次へと必要な情報を濁流の如く流していく。間延びする瞬間、退屈な場面が一切無い。上映中1分1秒まで息が詰まると思ったのは生まれて初めてかもしれない。画面から目が離せない。見逃せない。水木の背景が、村の背景が。鬼太郎父の背景が。順番に、テンポよく、必要な場面で必要な情報が。適切なタイミングで。適切な長さで。適切な雰囲気で語られる。あまりにも見事――見事という表現すら足りない、俺の貧困な語彙ではこの映画の完成度を言い表せない。それがとてももどかしい。




 中盤から後半、いや序盤から全部が全部適切。現代でもう妖怪物は無理だ。テクノロジーが発展しすぎている。だが、主役たちの生きる時代は昭和の戦後。だからできる、妖怪物が。因習村物としてもコテコテのテンプレートな仕組み。物語の流れも本当によくある山奥の閉鎖的な村の展開。開幕の10分も見ていればオチまで読めてしまう。だが、それが陳腐ではない。王道は面白いから王道なのだ。この作品は一切の奇をてらう部分が無い。徹頭徹尾王道を貫いている。だからこそ、美しい。だからこそ、目が離せない。片時も息を付けないほどに、惹きこまれてしまう完成度がある。シナリオライターたちの力量があまりにも圧倒的だ……俺などでは褒めるのがおこがましくて後ろめたくなってしまう気がする。


 ここまでの物を作られたら、これをゲゲゲシリーズの正統な一部と言われても何も言い返せない。認めるしかない。だって、素晴らしすぎるほどに面白かったんだから。






 今年はグリッドマンとシン仮面ライダー。そしてサンドランドを見に行った。サンドランドの感想は……書いたっけ? あとでちょちょっと書いておくか。

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しゅれでぃんがー 2023/11/29 16:36

【雑記】「20%OFFクーポン」が来てたので『ナナとカオル』シリーズ全巻買ってみた

(DLチャンネル投稿用記事)





  • カラー版全巻セット


通常版全巻セット(5000円ぐらい値段違う)




 もちろん俺はカラー版を買った。……のだが、色付けた人はたぶん違う人なんかな。イメージが違うわ。これなら通常版買った方が嬉しかったかな。失敗した。






懐かしきSM系全年齢向け作品の金字塔



 これが連載されていた頃のヤングアニマルは面白くて毎週読んでいた。『ホーリーランド』とか『ああ探偵事務所』とか。『当て屋の椿』とか。他にも色々あった気がする。『デトロイトメタルシティ』……? いや、『KAPPEY』だっけ。北斗の拳パロディの悪ふざけが面白かった……いやそれの一個前のはず。


 話が逸れた。ナナカオ(今後ナナとカオルはこの略称で記す)主人公が悶々と考え込むタイプなので、地の文が多い。漫画にしてはとにかく文字が多い。でも、なんやかんやでそのおかげか没入感が強い。


 キャラの造詣も秀逸。普通の高校生っぽい世界観に、SMにのめり込んだ主人公と高嶺の花な幼馴染(もちろん主人公に対して好意的)。ヒロイン側にも人間関係があって、秀才系の副会長みたいな男やギャルな女友だち。主人公とヒロイン以外の人間がスカスカ、なんて片手落ちは無い。丁寧に作られた世界観が、丁寧に漫画で描かれる。




 この作品に心が掴まれたのは、とあるエピソードの時だった。ナナがカオルの部屋をベランダから覗いてた……? まあ、そんな感じで隠れて様子を見てるシーンがあるんだけど。カオルが、新しく買った緊縛用縄を。ビニール手袋付けてオイルを掬って、その縄を一人でしごいてる。何をしてるかっていうと、新品の縄は毛羽立ちが酷いから縛るとナナが痛いし跡も残るので。使う前に、なめして毛羽立ちを取っているのである。もちろん、そんなそぶりはSM中一切見せない。Sとしての威厳を守るために、しかしMに何も考えず行為に溺れてもらえるように。影での努力を怠らないのだ。この描写で、この作品を一気に好きになった。

 SMという行為自体が、コミュニケーションになっているのだ。それに対する取り組み方の姿勢の描写が、キャラ造詣を深めている。素晴らしいシーンだと思った。


 全巻セット、買って読み返してるんだけど。一巻の時点で、首輪付けて学校から帰るシーンでナナが首輪の裏地がけばけばしてて痛い、と言っている。なるほど、縄を手入れするシーンはすでに一巻の時点で伏線があったのか。当時は途中から読んでたから知らなかった。時を越えて新しい発見がある。


 確か、緊縛状態で外出するためにも準備してた気がする。一週間ぐらいルートを調査して、人通りがどれぐらいとか時間帯による特徴とかを張り込んでカオルが調べるシーンあったような……。そういう、見せない気配りがあるというのを知ったのがこの作品だった。





 この後は、色々なイベントが起こり。SM小説の作家と知り合ったり、そのMとも知り合ったり。最後は受験が近づいてとても大きな出来事が起こり……と繋がっていく。ただ、記憶もおぼろげだしヤンアニが二週間ごとの発売だったから読めなかった部分も多い。だから、この機会に全部読んでみようと思う。完結後に発売された本は存在もほぼ知らなかったし。


 こんな風に、本が大人買いできるのは。日々俺の記事からリンクを使ってくれている読者の皆様のおかげである。感謝。だからというわけではないが、俺が心からお勧めするこの作品。『ナナとカオル』。よかったら、がっつり全巻買って読んでみて欲しい。面白いよ。

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しゅれでぃんがー 2023/11/26 02:25

【雑記】近況・最近やってたゲームの話

 個人的な話を文字にまとめるのが最近は気恥ずかしくなってきたのだけれど。これだけ沈黙しながら何事もなかったかのように記事を出すだけ、というのもなんだか味気ない気がするので。今更損なう体面も無し、あけすけに徒然と書き散らそうかと思う。


 これは誰かの為でなく、自分がそれを書かなければ次を書けないという意識にのしかかられているからであり。肩の荷を記すための文字である。

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しゅれでぃんがー 2023/11/14 14:53

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