【雑記と蔵出し】老舗ゲームメーカーの廃業について思うこと

老舗ゲームブランドのILLUSION（イリュージョン）が30年の歴史に幕を下ろします。過去にPC美少女ゲーム（エロゲ）で遊んだことのある人であれば、エルフやアリスソフト、ミンクといった御三家と同時期から活動していたブランドですので、その美麗な3Dキャラを目にする機会にも恵まれていたかと思います。他社が2Dキャラに力を入れる中で当時では珍しかった3DCGによる作品制作を行っていたメーカーでしたので、特に目立っていた印象でしたね。月島も興味は持っていたのですが、PCのスペック的な意味でも敷居の高さを感じていて、結局手を出さないまま終わってしまいました。ILLUSIONが活躍した頃には今以上にアニメやゲームを巡る規制問題が取り沙汰されており、まさに業界存亡の危機という荒波を乗り越えて令和の世まで生き残った数少ないメーカーの一つなのです。それだけに、30周年を迎えて間を置かずして活動の終了を発表したことに衝撃を受けています。もちろん、時代と環境の変化は規制だけの問題ではありませんので、経営上の都合など、他にも事情を抱えていたのかも知れません。エロゲというものは一般的な性癖を持った男子をターゲットに作られているわけですが、ごく稀に月島のような性癖の人間にも満足できるシチュエーションが隠されているりするのです。それを見つけるのも楽しみでしたね。学園陵○ものかと思ったら女の子からの反撃もあって、玉潰しシーンまで入っていたなんてものもあります。

と、今日はエロゲ談義をしたいわけではありませんので、自身の活動と無関係な雑談はこれくらいにしておきます。

今回ゲームの話を取り上げたのは、過去に月島が所属していたサークルChildMaidでも企画・開発を進めていたからなのです。以前にもこちらで話題にしたことがあったかも知れませんが、相方の絵師と制作を進めていたものに「おいでませ咲屋本舗（さかせやほんぽ）」という作品があります。コンセプトは『あなたも出張ホスト』で、プレイヤーは咲師（さかせし）の虎(フー)と剣鋒(ジャンフェ)のどちらかを選択して、依頼先のお客様（少女からお姉さままで）のイベント（エッチ）を攻略していくというものでした。メインヒロインには美蓮(メイレン)という少女（咲屋の店主）がいるのですが、もう一人、屋敷に囚われた朝　蕾(チャオ・レイ)というお嬢様（サブヒロイン）の救出イベントが後半にあります。

本作のシナリオはプロローグから各イベントシーンまで何本か仕上げていて、体験版も制作していました。コミケに参加する準備まで進めていたのですが、予算と人員不足のため断念しています。ゲームボリュームに対してマンパワー不足な上にゲームについては素人でしたので、開発を指揮してくれるディレクターの存在も不可欠だったのでしょう。残念ながらエロゲードリーム（？）を実現することは叶わなかったのです。

未完成な上に古い作品ですので未熟な箇所が多々ありますが、ソフトM向けのイベントも何本か用意していましたのでこちらで公開することも検討していたのです。掲載に踏み出せなかった理由は、各種シナリオの文字数が多く、サクッと読んで楽しめる実用的なものではなかったこと、小説ではなく台本であるため、読み難さと退屈さを感じてしまうかもしれないという懸念があったからです。

とはいえ、ここまで長々と語ってきましたので、この機会に1本公開することにしますね。文字数の少ない原稿を引っ張り出してきました。一応、ソフトM向けに書いていたお話で、相方からは『やっぱこういう系が好きなのか？』と言われた記憶があります。高熱の中で書いていたのも今となっては良い思い出です。

いつものような去勢、流血描写こそありませんが、お楽しみいただけたら幸いです。この他にも町娘イベントに（メイド、パティシエ、双子○学生や園○服でエッチ）など複数シチュエーションを取り揃えていました。今回蔵出ししたのはドSな「スラム少女」編になります。

それでは、お楽しみください。