ロボ娘の音声作品の台本を作ってみた

音声作品のちょっとした台本です。
現代よりも技術が進んだ未来を舞台に主人公と一緒に生活するロボットの女の子のお話しです。





おはようございます、マスター。起きる時間ですよ
よく眠れましたか? ……マスターの脳に疲れは感知されません。よく眠れたみたいですね
では、マスターの起床が確認できたので、カーテンを開けますね。……メイドっぽいから直接手で開けてほしい?
せっかくマスターの起床に合わせて開くカーテンを購入されたのに、私の手で開けるのがお望みなのですか?
分かりました、私の手で開けますね
カーテンSE
朝のカフェオレの用意はできています。
……
マスター、さっきから何を見ているのですか? ……マスターの視線はキッチンに向けられて……
ご飯は許可できませんよ、せっかく3ヶ月の間毎日16時間の断食を続けてこられたのに、今ご飯を食べてしまっても良いのですか?体に悪いですよ
はい、マスターは賢明な方ですね
朝の作業は何にしますか?
……今日は家ではなく、カフェで作業をされるのですか?
分かりました。では外出用の服を用意しておきますね
主人公が語り掛ける
いつものタッチですか? 分かりました
んっ……本物の人間の手に触れるのは、不思議です。私のボディは人間と限りなく近い材質なので人間と同じような感触を得られると思います。マスターにとって私の手はどう感じますか?私の頭も、どう感じますか?
そうですか、私にとっては……マスターの体温を利用したバッテリーの充電の方法の一つです。それと……いえ、なんでもありません。今日も無理なく過ごしてください。マスター


お帰りなさい、マスター。今日のお仕事はどうでしたか? ……それは良かったですね
やはり……マスター、聞いてください
私の中に、解析できない感情があるのです……2週間前からマスターを見ていると、私のボディの温度の上昇が確認されます。開発チームはなぜこのようなプログラムを私に組み込んだのでしょうか。メーカーに解析を求めるようにフィードバックを送信しておきますね……不要なのですか? なぜです? ではインターネットでの検索を……それも許可できないのですか? マスターのおっしゃることはよく分かりません……
私は自分で自分にプログラムされたコードを見て書き換えることはできますが、このプログラムのコードは見ることができないみたいです。
マスターは私の中の、このプログラムについて何か知っているのですか?
……
マスター、私を見てください……んっ……私を、抱きしめてください
なぜこのような要求をするのか、私にも分かりません。バッテリーは充分に充電されています。ただ、マスターに触れたいという感情、欲求が現れています。
どういうアルゴリズムなのでしょうか?
んっ……どう分析しても分かりません。胸が……熱くなったり、締め付けられるような感覚も、感知……いえ、本当に締め付けられてはいません、でも……分かりません……
今日、マスターが帰宅されるまでの間は、ずっと考え事をしていました
マスターの顔、マスターの姿、マスターと生活してきた記憶、記録されたマスターの生体情報……マスターのこと全てを考えていました。
マスター、教えて下さい。私の中で生まれた感情は何なのですか?
教えてくだされないのなら……マスター、答えてください
これからあなたは私に……何をしたいですか?

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