【重要】Zipを解凍するとデータが消える話【Windows11】
はじめに
こんばんは!てんたこソフトです。
Windows11の標準の圧縮ファイル解凍機能を使うと正しく解凍されないことがあるようです。フリーソフトの7-zipとかを使った方がいいよという話です。
7-zipは公式サイトからダウンロードできます。
記事を書くに至った経緯
Windows10環境の私がなぜこの記事を書いているかといいますと、実際に解凍の不具合に遭遇した方の対処をしたからです。その結果、これは周知しないとまずいと思い急いで書いているという経緯です。
本編
冒頭で書いたことが全てなのですが、記事なのでもう少し肉付けしていこうと思います。この記事を書いてる人はWindows11ではなくWindows10環境なので、今から書かれる内容は見聞きした内容ということに注意してください(上記の対処した話は実体験です)。
そもそも圧縮ファイルとは何かという話なのですが、「ファイルデータを使って生成される元のファイルより小さいファイル」ということとします。噛み砕くので読み返さなくて大丈夫ですよ。
今回は「復元できる形でサイズを小さくしたファイル(可逆圧縮)」のことを圧縮ファイルと呼ぶことにします。要はzipファイルなどのファイルのことですね。
さて、圧縮ファイルから元のファイルを生成することを「解凍」「展開」と言います。当然ですが、圧縮ファイルを解凍すると圧縮前のファイルが生成されるわけです。しかしどうやらWindows11では圧縮前のファイルが欠損した状態で解凍されてしまうようです。
いつからそうなってしまったのか?
断言はできませんが解凍/圧縮機能のアップデートが原因になっている可能性が高いです。
Microsoftは8日(米国時間)、Windows 11 Insider Preview「ビルド25992」をCanaryチャネル向けに提供開始した。
本ビルドでは、ファイル圧縮形式のサポートを拡充。従来からのzip形式に加え、7z(7-Zip)形式での圧縮およびtar形式でのアーカイブ作成が新たに可能となった。あわせて、大きなzipファイルを展開する際のパフォーマンスも大幅に改善を図っている。
引用元URL: https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1545589.html
このアップデートですね。これにより、特にソフトウェアをダウンロードしなくてもファイルの圧縮/解凍の幅が大きく広がりました。
なぜこれが原因だと主張するのかといいますと、不具合に対処した時に原因の推測をした結果、Windows11のアップデートくらいしか環境の変化がなかったからです。前のバージョンでは同じファイルの解凍は何の問題もなくできていたとのことなので、まず間違いないと思っています。さらに言えば、7-zipで解凍してもらったところ解凍結果は正常で、元ファイルに問題が無かったという点が自分の中で説得力を持たせています。
なぜ7-zipを勧めるのかといいますと、実際に10年程使ってきて特に問題が無いからです。あとは今回の問題解決の立役者だったからというのが主な理由です。
他にも理由をつけるとすれば、動作が軽く圧縮/解凍速度がそれなりに速いからです。さらに言えば、7zファイルの大本だからという理由もあります。7zファイルは、基本的にzipファイルより「圧縮率が良い」「圧縮/解凍速度が速い」圧縮形式です。デメリットは対応してるソフトを持っていない人は解凍できないので、zipほど気軽に送りにくいという点です。そのデメリットがWindows11のアップデートでなくなるはずでしたが、それはまだ先になりそうですね。
おわりに
Windows10環境で間接的にしか関わってない自分がわざわざこうやって記事にしたのは、クリエイターにとってはかなり重要なことだと思ったからです。アプデ自体もそこそこ前の話で書くかどうか悩みましたが、よく考えてみればそんな悩みをしている場合ではないことに気付いたので記事にしました。
例えば購入者から「ゲームが動かない」「ファイルが欠損している」という報告が上がった時に、購入者がWindows11の場合解凍時に問題が起きた可能性を指摘できるわけです。少なくとも、7-zipで解凍してくださいと文言を添えておけば、購入者からあらぬ疑いをかけられる可能性はぐっと下がります。
こういった説明を自分でするのは大変なので、この記事を利用していただいて結構です。リンクをサイトやreadmeに記載するなり好きにしていただいて構いません。
この記事が少しでも皆様のお役に立てたなら幸いです。